ろぼこん、ぴゅーーとするリュート

 ろぼこん、ぴゅーーとするリュート




」ふるい綺想曲かぁりすの楽譜。紙の擦れたところで、蝶々が排泄する。八月。残された者たちの枕が、川べりに丁寧に並べられる。めずらしい生物をのせたササ舟が、ぼくらの羊歯をかすめていった。うつろな目でわらい、くるったカメラのシャッターが押される。どうも調子がわるい。塗られる色はスケッチのまま、べったりと眼窩に貼りついている。「

」まただ、ときみがいう。そのうちスニフがやってきて、かがんだまま、背はビオラになる。指先で弾くと弦は、ゆるみ。「花の咲く時間になるとおおきな魚が口をあけてやってくる。」弦楽四重奏は瞬間をそこに固定してしまう。凝視。目にみえない粒粒の層がある。からまればからまるだけ、棕櫚チュロは太くなる。「

」滸。ひとつひとつ巻キ尺で測られる仔らの足。捻転したの、腸。きようYesterdayに解いてやる。うす緑の髪をなびかせてかのじょはいう。首筋から流がれる蜜。甲虫たちが集まって、環状列石ができあがる。サランラップが鳴る、滸。化石採りにゆこうか。「

」いたるところで生活の終焉が見えはじめました。一〇月。枯れた木の実をかじりながら、わずかに残された汁を吸う。石畳が山のむこうまで続いている。山のちいさなチェレスタが鳴りました。ボーイングは川底の深いあたりをゆく。「なんだか抽象的な絵だね・・・」匙はやくたたず。あおい水をすくっては、観察している。名前をもとめてさらに小さい生物がうずく。「

」ぼくらは途っと、その輪郭をわけあっている。つめをはがす。色彩者たちがとおくに行進をはじめる。ここにうその図鑑がある。頁と頁のあいだに身をひそめ、ぼくらはしばらく、瞑想。机が回転して、根っこのあたりをさわさわする。「

」いのちしらづのちいさなチャリ、あるいは大編成オーケストラ用に編曲されたフレンチ・ポップのように。あらゆる生物が踊っている。睡。ガモ。こきた植物のあたまを爆発させること・ああ、ああ、これが水面をこきていく。スワン・ボートが沈み始める首をつかみ、写真だけが、ここではただしい国家です

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