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コロナウイルスをシンエヴァから考察2-生きることは他者を傷つける恐怖と向き合うこと。


シンジ「ぼくは、ダメだ。ダメなんです。ヒトを傷つけてまで、殺してまでエヴァに乗るなんて、そんな資格ないんだ。ぼくはエヴァに乗るしかないと思っていた。でもそんなのごまかしだ。何もわかっていないぼくにはエヴァに乗る価値もない。僕にはヒトの為にできることなんて何にもないんだ。」

またエヴァンゲリオンからのコロナウイルス考察です。

シンジは自分を責めます。「人を傷つけてまで、殺してまでエヴァに乗るなんて、、」と言っていますね。

ではここで、新型コロナウイルスを考えてみましょう。

呼吸は、人が生きるために必要なことです。しかしその呼吸によって口から飛沫を放出し、その飛沫が誰かを傷つけ、殺すかもしれない。ということが発覚しました。だから皆さんマスクをするようになったわけです。

しかし、そもそも人間は、呼吸をするようにできています。つまり生きている限り、誰かを傷つけることになる。フロイト心理学では、自分が自我を持って生きることと、他人を傷つける事は表裏一体です。だから誰かを傷つけようとする気持ちを受け止めてくれる他者がいないと、生きていけない。

生きるという事は、その他者を傷つける恐怖から逃げずに、まっすぐ向き合うことになります。

だから、呼吸で他人を傷つけることは、すなわち人として生きることであり、そこから逃げることは、もはやヒトとしての自我を持たない世界に逃避することです。こうなると生きて呼吸をしているけど自我がない。死にたくないけど生きたくもない。そんな抜け殻のようになってしまいます。


このように人間は、生きるだけで誰かを傷つけているわけですが、そのかわり、それを上回る"貢献"をすることもできます。自分から他者になにか貢献をすることで他者と共同体を形成することができるのです。これがフロイトと対極のアドラー心理学です。自我を保つために他者を傷つけるのではなく、他者に貢献し、「ありがとう。」「あなたのおかげですよ。」「あなたのおかげで今の私がある。」と言ってもらうことで、自我の存在意義や生きている甲斐を見出し、生き生きと喜びに満ちて生きることができます。

   ◆

では、ここから本題に戻ります。マスク強要問題にいかに切り込むべきか。

マスクをしている人たちに働きかけてもダメです。傷つけることを恐れて、自我を捨てている人達ですから。

アドラー心理学に基づいた「貢献」を考えているところがないか考えてみました。そこで思いついたのが、マスクを販売するメーカーです。マスクメーカーに限らず、ほとんどの企業は、お客様への貢献を社是に掲げています。自分たちのやっていることが、貢献どころではなくお客様に苦しみを与えていると知ったら、どうなるでしょうか。


まずはエリエールお客様センターにお電話しました。


「実は、お願いがあって電話しました。御社のホームページの商品情報のマスクの説明に書き加えていただきたいことがあります。『マスクを長期間着用し続けると酸欠になる恐れがあります。適宜マスクを外して新鮮な空気を吸うようにしてください。』と書いてもらえますでしょうか。多くの学校、会社ではマスクを日中ずっとつけ続けるという誤った使われ方をしていて、苦しくて外そうとすると咎められる。苦しくても外させてもらえない。拷問です。これによって酸欠でフラフラになって動けなくなる子や、学校で教わったことを覚えられなくなっている子もいます。酸欠で脳に影響が出ているんでしょう。マスク強要により精神が不安定になっている子もいます。御社の製品が、たくさんの日本の子供達を苦しめて、彼らの未来を奪っているんです。」


私のこの話を、エリエールお客様センターのご担当者は、真剣に聞いてくれました。うなづく声のトーンから、申し訳なさそうな気持ちが伝わってきます。

「貴重なご意見ありがとうございます。さっそく社内に伝えたいと思います。」

「ありがとうございます。ぜひお願いします。」



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