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生きるのが辛い≒不安と恐怖を可視化出来ていない…性格が合わない人に当たり障りなく接する事は激しいストレスになる

前の記事では今日は体調不良で夕方のお仕事をお休みした、と書いたのです。
私は双極性障害1型、パニック障害、みたいなことを診断されまして、現在障害2級です。
なんとか入院はせずに収まっていて、主治医からは褒めてもらえました笑。お医者さんに「頑張ってるね、でも無理しないで、このままでいいからね。就労を急がないで。悪くなるからね」と、診察のたびに言われます。私が毎回「働いていないと生きている意味がないような気がする。人間としての価値がない気がする。身体的障害があるわけでもないのに就労していない事は国民の義務を果たしていない」みたいなことをつらつらと言ってしまうからでしょう。
主治医は「パニックを起こして記憶を失っているけど仕事する前にそれを落ち着かせるのが先だよ。身体に障害がないと言うけど骨折した人がいきなりマラソンやりますか? 胃に穴が空いてる人間が食べ放題に行きますか?あなたの病気は心の問題ではなく脳の病気です。体に何も問題がないと言うのは違うんですよ。脳の機能が正常に働いていないと言うのは立派に体の障害なんですよ」
と言うことを柔らかく伝えてくれています。

私は薬物療法をしています。
双極性障害1型。特に混合状態(躁状態とうつ状態が同時に起こっている)になることが非常に多いです。
長い間うつ病とかパニック障害とかは言われていたのですが、双極性障害の治療は受けていませんでした。
なので抗鬱剤を長期間服用していたのですが、なかなかよくならない。激しい不安や恐怖が収まらないし、抗鬱剤を服用することによって一時的にとんでもないハイな状態になってしまいました。
例えば、お金がないのにいきなり旅行計画したり、何の前触れもなく700,000円ぐらい使って自費出版の本を出したり、1,000,000円近く使って英会話の教室に契約してきたり。
しかも絶対に自分のためであるとかうまくいくとか根拠なく信じていて手がつけられませんでした笑。
借金さえしませんでしたがあっという間にお金が底ををつけてしまいます。
私は鬱と診断されていた時はこの行動は問題行動であると言う認識がありませんでした。私にとって問題行動とはリストカットだったり、薬の過剰摂取だったり、自殺未遂とかそういうことでした。これらは目に見えて体に傷を残すのでわかりやすい問題行動といえます。

いきなり大きなお金を使うようになると同時に、服装がおかしいことになってきました。
目の周りを真っ黒にして(黒歴史かもしれない…)拒食でガリガリに痩せて体にちょっとおかしい位主張の強いパンクロックな服をや露出度の高い服を選んでいました。
言動もやたら高圧的で、落ち着いている自分からしたらなんでそういうことを言ってしまったのかさっぱりわからないのです。
とにかく意に介さない人や物は見下してしまっていました。
人に対してその人のコンプレックスを堂々と言いまくっていました。
とんでもない嫌な奴です。
しかしその相手から嫌われようが、自分のほうが正しいのだから全く気にしていませんでした。
職場でも私の言動が噂になりました。
あまりにもハイテンションで口数が多く1週間前と別人でした。部署の全員から心配が寄せられ、上司に個別に呼び出されました。
そんな事態になっても私は自分が何が悪いのか理解できないでいました。

そんな状態になる前に通院していたのは一人暮らしをしていた家から近いメンタルクリニックだったのです。
そのメンタルクリニックはお薬を出してくれました。
抗うつ剤と、レキソタン5mmgを処方されました。
後々自分が双極性障害とわかったのですがこの組み合わせが悪かったのか、素晴らしい躁状態が爆誕したようです。

そこそこの大企業にいたのですが、今まで控えめで大人しい人間だった私が、大きな声で冗談を言いまくり、ささいな作業でも独り言の連発。部署でかなり浮いていたようです。
周りの皆は心配してくれたようで、その日の勤務時間外に直属の上司から「かなりテンションが高いようだけど大丈夫か」と心配されました。上司もかなり言葉を選んでくれていたように思います。
私はそれを聞いて非常に恥ずかしくなりました。全く以て正常な判断をできていませんでした。
後で調べたところによるとレキソタンはなかなか強い薬だそうです。しかも双極性障害の私には抗鬱剤は一気に躁転する可能性のある相性の悪い薬だと後になってしりました。
双極性障害1型と診断されてからは抗鬱剤はよっぽどのことがない限り処方されません。
うつ状態がひどいときに頓服としてごく少なめに処方される程度です。それもとても慎重に処方されています。ちなみに今現在はストップされています。

本当にびっくりしたのですが、抗鬱剤とレキソタンで、信じられない位に尊大な人間になり自分の思った事は全て行動に移さなければイライラして我慢できないようになっていました。
躁状態の時によくあることなのですが、頭の中に次々とアイディアが浮かび、行動を起こすのですがすぐに中途半端に終わってしまいます。躁状態であるにもかかわらず、なぜか心の中にはいつも死にたいと言う気持ちがはびこっていました。

実は精神科でお世話になった時、以前の異常なお金の使い方や、口数が多くなったりイライラしたり攻撃的になったり服装が派手になった事はお医者さんには相談していませんでした。

自分にとってそれらは気分が高揚しているから楽しかったこともあり、自分をうつ病だと信じていたので問題がないと自己完結して特にお医者さんに言うほどのことではないと思っていたのです。
この躁状態は、私がうつ病だと診断された頃から実はありました。
私自身が明るくて楽しい気持ちになってるんだからこれは病気の症状では無いと勘違いしていたのが非常にまずかったと思います。

今病院で行っている治療の方針は、躁状態とうつ状態の波をできるだけ小さくしていくと言うことです。
患者は、調子が良いと思う時ほど気をつけなければなりません。
根拠なく気分が良い時は、躁状態になっている可能性があるのです。
そしてそれを放っておくと大きなお金を考えなしに使ってしまったり、根拠なく自分が才能のある人材だと思い込んでしまい、計画性のないことにお金をつぎ込んでしまうことがあるのです。
その結果信用失って社会生活が続けていけなくなってしまうこともあります。
ちなみに私は入院生活の中で、そのような人々をたくさん見てきました。
とんでもなく派手な服装をした女性が入院初日でスパイラルパーマをかけた振り乱し、他の患者のことを「こいつは泥棒だ」と絶叫。病院の窓から「ここから見える土地や建物は全て私のものだ!!」と叫びまくっていたのです。
派手な服装の女性は、泥棒呼ばわりした患者のことを缶コーヒーの角で殴って流血させ、全身を拘束させられ、鎮静剤を打たれて監視カメラの付いた個室に異動になりました。

1週間ほどそちらで治療終えて帰ってきた彼女は、清潔感のあるカーディガンに柔らかなスカート。振り乱していた髪はきちんと整えられて1つにまとめられていました。表情は落ち着いていましたがとても悲しい顔をしていました。
彼女は自分が正常ではなかったことをしっかりわかっているようでした。
家族に顔向けができない。夫に迷惑をかけてしまって帰りたくても帰れない。普通の病棟に帰ってきた彼女はとても穏やかで理性的な人でした。
過去に自分がしてしまった(誇大妄想が激しかったので双極性障害1型だったそうです。本当は病気の内容患者同士で話す事は私は好きじゃないし病院でも推奨されてはいないのですが、彼女はこれからの人生をどう生きていくかを私に話してくれたときに教えてくださいました。

もう会うこともないのですが、彼女の変わりようや苦しみは、私にとっても大きなショックでした。穏やかで親切で控えめな彼女を思うと、双極性障害がそんな彼女からたくさんのものを奪ってしまったことが悔しいです。

これは入院時代の話ですが、当時の私は希死念慮(わかりやすく言うと行動を伴う自殺衝動)があったらしく病院では要注意として見てもらっていました。

十数年後に双極性障害と診断されるのですが、当時は睡眠導入剤と抗うつ薬と精神安定剤が主な処方でした。

抗うつ薬は、本当は双極性障害だった私にとっては、躁状態を悪化させていただけだったようです。

入院中に4時間位大声で歌い続けたり、自分よりも体が強くガタイもいい変な男の人が母の悪口を言いまくるのが腹が立って、面会に母が来る前にその人を抹殺する位切羽詰まった精神状態でした。

自分の人生のほんの1部ではありますが、少しだけ思い出して書き連ねてみました。

私は物事の優先順位を決めるのが下手ですぐにパニックになります。何の前触れもなく不安になり恐怖が訪れ、電車の中で痙攣が起きてしまい、吐きそうな位辛くなります(現在はだいぶ改善はされました)

なぜ私がこんなことになるのか、私が何が怖いのか、何に対して不安を抱いているのか。私が生きるのが辛く、どうしても心のどこかに自分で自分を殺してしまうと言う考えが消えないのはなぜなのか。

それはきっと不安や恐怖が漠然としているので、自分が克服するべき対象がはっきりとわかっていないからだと思います。
克服できないまでも、どういった経緯で私の心が壊れていってしまったのかをまずはしっかりと正面から理解していかなければならない気がしています。

うつ病から双極性障害に診断が変わり(決め手になったのは通常の私なら絶対にやらない存在や、いきなりマシンガントークをかまして何もかもうまくいくし自分の考えている事は最高だと言う根拠のない万能感があったと言うエピソードをお医者さんに説明したためです)
よく言われていることですが、躁状態や軽躁状態の時は鬱の時よりも気分がいいので、患っている方には問題とは思えないのだそうです。
しかし今の主治医ではない精神科医の方に
「双極性障害の患者は、自分は躁状態の時の方が幸せ。その家族は躁状態の時は不幸で鬱状態のときのほうがまだマシ」とはっきり言われてしまいました。
確かにその通りなのですが、好きでこうなったわけではない身としては、このままだけど生きてるだけで他人に不快感を与えると宣言されたみたいで非常に嫌な気分になりました。
もちろん理性ではわかっているのですが。
私だって自分が楽しいからといって周りが迷惑を被るのは嫌です。この人と話しているとなんだか疲れて傷ついてしまうなと思って、実家に引っ込むことになってから病院を変えました。

だけど以前に通っていたクリニックの方は、私が障害認定を受けるときに初診証明などでとてもお世話になりました。
すぐに用意してくださったし感謝しかありません。
あの時私は自分がかわいそうとしか思えていなくて客観視できていなかったのかもしれません。自分が障害者であり、どれぐらいの重さであるのかと言うのをきっちり書面にしていく作業は大変ではありましたがとても得るものがありました。
今通っている病院のケースワーカーの方の指導を仰ぎながらでほとんど自分でつくりました。

20年以上にわたる私の生きづらさをカミングアウトするような作業でした。

そして私の障害は認められました。

しかしいまだに日常的に襲ってくる不安や恐怖の正体を突き止められずにいます。
いろいろな仕事場で、性格が合わなかった人たちのことを思い出すと今でも怒りや恐怖や拒絶の心が湧いてきて収まりません。
だけどその人たちも仕事を離れると何も怖くありませんでした。私が自分の思うことを主張してもちゃんと会話が成り立ちました。
しかし仕事が絡むと、ちょっとしたことでも発言をするのが非常に怖かったです。


私の不安の1つの原因は、お前は引っ込んでいろと言う態度を受けたときに自分を抑え続けてきたことに起因しているのも確かです。
それ以上自分の考えを主張して敵認定されるのが怖かったのです。

必然とイエスマンになり、仕事以外でもやりたくもないことを断りもせずニコニコとしてやっていました。
日和見主義で嫌われるのが強く仲間外れにされるのが苦痛だったからです。

ところが結局どことなく仲間外れにはなってました。
ほとんどグループや派閥でのお前はどっちの味方なんだと言う圧力に苦しんでいました。
はっきり言って興味がないので、そんな質問すら下らなくて低次元だと思っていましたし今も思っています。
例えば誰かに文句があるのならば徒党組むんじゃなくて、そう思っている本人が相手に一対一で話をつければいいのだと思っています。
しかしみんなはそうしませんでした。味方してくれそうな仲間を集めて嫌いな人が悪口を共有しようとします。
その問題は誰かと誰かの個人的な問題であるはずなのに、なぜ関係ない仲間を巻き込むのでしょうか。
いつもそれが辛くて我慢し続けて限界に足して仕事を辞めてまた仕事を探して初めて…。どこに行っても同じような派閥争いがありました。

そうですね。私の中で不安や恐怖の原因が1つわかりました。
当人同士で話し合えば済むことを徒党組んでみんなで陰口を言い合うことが非常に辛かったのです。その中に加わらないと裏切り者扱いされるのが非常に嫌でした。
これは男女関係なくありました。
私は自分が思ってもいないことに同意させられることが何よりも嫌いです。同調圧力と言う言葉もありますがもっと個人的で姑息で感情的で弱々しいです。

こうやって一つ一つ自分が何が恐ろしくて何が怖いのかを書き出していくのも悪くはないと思います。いまだに私に対して、イエスマン的反応を求めて一方的に自分の感情をぶちまける人がいますが、やはり話をしたくなくなるほど苦手です。

特にメール等でそういうことをされるのが大嫌いです。
同調しない自分が冷たい人間のように扱われるのもうんざりです。

なんとなく自分が恐怖に思うことや不安に思うことの1つがわかってきたようですね。
できるだけ巻き込まれず、巻き込まれたとしても毅然とした態度を取れれば良いのですが…。

どうも私を苦しめる人は私に対して距離感が非常に近いので、自分としては知り合い位の認識なのにいきなり家庭の愚痴を言ってもいい位の距離感だと相手は思っていてそこのギャップも苦しいです。

私は距離感がいきなり近い人は嫌いです。
特に私に何の関係もない相手の好き嫌いや悪口陰口を言う人は大嫌いです。
自分をすごく傷つくとは思うのですが、陰口悪口の仲間を増やそうとする相手と喧嘩してもいいんだろうか。
地味に心身を削られるので、一生合わない覚悟で言いたいことを言いたい。相手はいつも言いたいことを言っているのだしね。

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