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食事をするようにゴールを噛み砕く

華金は雨のおかげですっかり華やかさを失った。窓越しに外を覗き、雨に潤われている世界は柔らかく見えてきた。
久しぶりに会っていない友人から「雨すごいね。今出かけたところだ」ってメッセージが届いた。「よし!こっちも雨にも負けず」って返信し、約束の韓国料理屋へ向かい、友人に会いに行く。
やはり天気の影響、乗っている小田急線は「小田不急線」になり、少し遅れて店に到着。でも、友人はいつものお母さんのように微笑みながら、私を待っている。自分も他人に多少遅れられても気にしない人間で、類は友を呼ぶって本当だ。
新宿伊勢丹のポップアップイベントで買った月餅を友人に差し支え、綺麗だったはずの紙袋はびしょ濡れで破れそうになったが、真心を込めている。

他愛のない話に花を咲かせ、にぎやかな店内で皆の笑い声はとんでもないな勢いで、生命力でいっぱいだ。いつものパターンで、将来の話にたどり着いた。期待と共に、不安と心配の気持ちも外せない。
「○○歳まで何か成し遂げたいって理想像を書けばいい」って友人は淡々と語った。いつも心配なさそうな顔をしている友人は眠りの薬を飲まないといけない日々を送った時期があった。

その言葉で閃いたと言ったら嘘つきだ。ただし、今朝ドリップパックコーヒーを入れる時、コーヒーがすっかり少なくなったことに気づいた。なるほど、一気に10パックを飲み干すのは無理だけど、一日一パックであれば、十日間で10パックは気楽に堪能できる。
一つの大きな目標をいくつか小さいな目標に分けた方が達成しやさいということは誰でもわかりつつ、実行は困難だと嘆いている人の気持ちには同感だ。
意外に、我々人間は毎日自然にその戦略を実行しているんだよ。例えば食事の場合、大きな食べ物の塊りを噛み砕くという作業ってまさにその考え方を反映していると思う。継続は力なりや石の上にも三年って堅苦しい言い方をやめて、おいしい食事をするように、ゴールを食べる。

#華金の食事 #QOL  #プチフィロソフィー #頭の体操


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