見出し画像

野鳥撮影が自然写真家へのきっかけ・ヤマセミとの出会い(その1)


25歳のある朝、ヤマセミに出会う

サラリーマン時代、休みの日に趣味で野鳥撮影をしていました。
いつも、通っていた池にカワセミがいることに気づきました。
よく見ていると、いつも決まった枝に止まり、捕らえた魚を叩いて食べていたため、そこから5mほど離れた木陰に、ブラインド(簡易テント)を張り撮影することにしました。
テントを張った翌朝、まだ夜明け前にブラインドに入り、カワセミの登場を待っていました。
池の水面に靄が立ち込め、ようやく肉眼で止まり木が見える明るさになったとき、池の奥から「ケレ、ケレ・・」と声が聞こえてきました。
「ケリ?」・・最初はケリの声だと思いました。

次の瞬間

カワセミが止まるはずだった、止まり木にヤマセミが止まりました。
カワセミがちょうど良い大きさに写る距離で、カメラをセットしていたため
ファインダーには、ヤマセミの顔がアップで写り出されました。
ヤマセミは、水滴に覆われた羽を震わせながら、冠羽をフワーと立ち上げました。
この時の表現としては、目の中に汗をかくほどの興奮でシャッターを切りまくった・・といったところでしょうか
36枚撮りのコダクロームフィルム5本が、あっという間になくなってしまいました
その時、このヤマセミを撮りたい気持ちが抑えられず
写真家になることを決め、翌日会社に辞表を出しました。

写真家になるまでのくらし

アルバイトをしながら写真活動を続け、1年のうち
6ヶ月バイト・・6ヶ月写真活動
5ヶ月バイト・・7ヵ月写真活動


と約5年かけて写真だけで、なんとか暮らせるようになりました

ヤマセミ撮影については(その2へ)続く・・・




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?