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夜の伏見稲荷と土手をよじ登った話

はじめまして!息切れカメレオンでおそらく一番暇な青野おやすみと申します。
青野おやすみ、などというふざけた名前をつけたことで、クローゼットが日々青色の洋服に浸食されつつあります。このままいけば戦隊もののブルーのようにクールな女になる日も近いかもしれません。ちなみに私はゴーカイブルーが大好きです。
さて、劇団でnoteをはじめるぞ!ということで意気揚々と両手を挙げて書き手に立候補したのは良いのですが、よく考えたら私、生まれてこの方ブログというものを読んだことがないんですね!なんで書けると思ったんでしょうか。不思議でなりませんが、両手を挙げた以上なんとか書ききりたいとは思っておりますので、どうぞお付き合いください。

とは言ったものの、この文章が投稿される時点でどこまで情報が公開されているのか私にはさっぱりなので、とりあえずこの前京都に行った時の話でもしようと思います。大丈夫です、おそらく最終的には演劇の話に戻って来るかと思われます。

私が京都で何をやったかと言えば、平等院鳳凰堂で阿弥陀如来様に圧倒され、天龍寺で足利オタクの血を騒がせ、嵐山で人の多さに撃沈し、撃沈したまま金閣寺を巡り(失礼な奴ですね。足利義満も怒っていることでしょう)、壬生寺で新選組を感じ、そして最後。何を思ったか、日もすっかり落ちた夜、私は伏見稲荷大社に向かったのです。驚きですね、伏見稲荷大社って24時間開いているんです。

夜の伏見稲荷大社、千本鳥居、これがまためちゃくちゃ幻想的で素敵なんですが、もちろん信仰の場であり神社ですので、畏怖といいますか、神聖といいますか、言ってしまえば夜なのも相まって(というより夜だったせいで)だいぶ不思議な感じでした。私には父母弟という非科学的なものを信じない三人衆とたまにすれ違う陽気な外国人観光客の方という心強い味方が付いていたので平気でしたが、1人だったら気絶していたと思います。嘘です。とにかくその光景、朱色の鳥居が道の先までびっしりと続き、明かりは白っぽい電灯だけ、古びた石灯籠が点在して横を向けば書いてある内容が読めないほど錆びた看板が…なんて、もう異世界です。不謹慎というか無礼かもしれませんがめちゃくちゃ楽しかったです。ただ一点気になるのが、石灯籠の影があまりにも人間の形に似ていたような…なんて話は置いておいて、ここからが本題です。

私が突然夜の伏見稲荷大社に行きたくなったみたいに、みなさんも普段と違う体験をしたくなることってありませんか?ありますよね。きっとあるはずです。あってほしいなという気持ちでいっぱいです。例えば普段と違う道を通って友人の家に向かってみたり、そしたら本来通りたい土手の脇道にでてしまって、永遠に本来の道に合流する道が見つからず、このままだと隣町に連れていかれるぞというレベルで脇道を進み、最終的に土手をよじ登って(ゼル伝みたいだ…)なんて気持ちになったりしたこと、あると思います。なかったら今からでも土手をよじ登ってきてくださいと言いたいところなのですが、土手をよじ登る前に、ぜひ私たち息切れカメレオンの旗揚げ公演『えも言われぬ苦みよ』を観劇しに来てください。ちゃっかり宣伝を混ぜ込める優秀な女、青野です。よろしくお願いします。エェーッ!?なんで息切れカメレオン旗揚げ公演が土手をよじ登る代わりになるの!?それは、この公演をめちゃくちゃ『異世界』だと思っている女がここにいるからです。

映画館に行ったことのある方は想像できると思うのですが、ああいうところって作品の上映前に1回電気が真っ暗になるじゃないですか。あれ、めちゃくちゃいいですよね。ウオー!これから始まるぞ!と内なる海賊船が出航する気持ちになります。演劇もそうです。劇が始まる前に1回周りが真っ暗になって、ザワ…と心をドキドキさせているとバ!と照明がついて舞台が始まる。その内容が綺麗な物ならハッピーになれるし、どこかズレた雰囲気のものなら最高にスリリングです。そしてこの劇はスリリング側です。何を見ているんだ…?となるあの感覚、味わったことが無いなんて勿体ないです。人生には多少スリルがあった方が楽しいですからね!(私の主観です、気を悪くされた方はトムとジェリーなどを見て楽しい気持ちになってください)

ふざけた話は置いておいて、とにかくこの劇、内容的にだけでなく視覚的にも楽しいものになっております。なってほしいです。したいです。つまり、「演劇ってよくわかんねぇや!」と思っているそこのあなたでも楽しめるものになっている(はず!)ということです。どこか遠いところに足を運ばなくても、変な土手をよじ登らなくても、ちょっとドキドキできる多少のスリルと楽しさで作られた『えも言われぬ苦みよ』をぜひ見に来てください。ここで声を大にしてもう一度宣伝します。

息切れカメレオン旗揚げ公演
『えも言われぬ苦みよ』
4月1日~4月2日
明治大学猿楽町第2校舎1階アートスタジオ
にて上演いたします!!

来てね!!!!

あと伏見稲荷大社もとても良いところですので死ぬまでにぜひ行ってみてください。

以上、青野おやすみでした。

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