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だから照明が好きなのか、自分

 こんにちは。第3回目のnoteを担当します、榊木さなぎです。
 これが投稿される頃には、公演本番まであと5週間……そんなにあるのか!私はまた役者です。でもこの名前はみんな知らないと思いますので、自己紹介としてこれまで出演した作品を挙げさせていただきます。

7月 劇研新人公演「あるデパートで起こった奇妙な出来事」ピンクワンピースのお嬢様
9月 即席麺企画in東学祭「ワニ死ぬ。」ゆりぴ(嫌な女の方)
         活劇新人公演「甘い匂いが」星野(居酒屋で空回ってた方)
3月 実験劇場「コップの中の嵐」(予定)

 あいつか!となってくれる有難い方はぜひ

息切れカメレオン旗揚げ公演
『えも言われぬ苦みよ』
2023.4.1(土)〜2(日)
@駿河台キャンパス猿楽町校舎アートスタジオ

 眠って見る夢と、子供が見る夢話です。でもそれじゃあ、大人が見る夢のお話は誰がするのかな。観劇後にはお腹が空く、みんなで焼き肉でも食べたくなる。そんなお話です。私はまた死んでます。
 音と照明、最近の明治ではちょっと見ないぐらいバキバキです。裏方が格好いいのは裏方だからだけど、その格好良さを分かってもほしいというジレンマ。あと、あまり役者やらない人もたくさん出てます。正直これは私より見た方がいいですよ、だってレアだから。さらに衣装さんの力でみんなのビジュがすごくなります。詳しいことは、言えませんが…

 とりあえず、皆さん見に来てください~!
絶対焼き肉が食べたくなりますから(成人の方はビールも)ソワレがいいですよ。
 ついでに第1回と2回のnoteも、読んでね!




 よそ行きの文章って疲れる。宣伝ちゃんとやったので、ここからは通常営業に戻ります。

手のひらを太陽に透かしてみれば
真っ赤に流れるぼくの血潮
ミミズだってオケラだって
アメンボだって
みんなみんな生きているんだ
友達なんだ

 曲名が分からなくて調べたら、「手のひらを太陽に」でした。安直。
 幼稚園のころ、大人、なに大嘘ついてんだと思っていた。うっそだあー、ミミズとは違うよ私は。と言うわけで、未だに手のひらを太陽に透かしてみたことがない。
 入学式で「隣のお友だちと手を繋いでね」と言われて困った。「将来の夢は?」と聞かれてみんな職業を答えるので不思議だった。
こいつ、私の友だちなんですか?え、私職業を夢に見なきゃいけないくらいの、そのくらいの人なんですか?え?マジ???

 私はどうも、太陽に手を透かしたら私の好きな色が見えると思っているらしい。もしくは紫外線とか赤外線とか見えるようになったら、私はミミズともオケラとも、隣のトモダチモドキとも違う色に発光とかしてると思ってる。
 大人になったらきっとそのせいでどうしようもなくなってしまうんだ。"何か"に出会ってしまうことは決定していて、だから職業なんか夢見ている暇はない。だって私は発光しているので。それはもう仕方がないんです。
 入学式で手を繋いだり歌を歌ったりしなくて良くなった私はもう分かっていますよ。それってつまり自分は特別だ、ってことでしょう?だいたいは子どもに特有の感情という設定になっていて、大人がそう振る舞うと、まあ、ウザがられる。
 さらに将来の夢も聞かれなくなって、代わりに就職先の希望を聞かれる私はもっと分かっている。自分が特別じゃないことをほんとに信じている人って別にいない。みんな信じているふりをして、でもしょっちゅう特別じゃない扱いを受けて怒ったり拗ねたり、コンビニでロールケーキ買って自分の機嫌をとったりとか、しているんでしょう?それはそれで可愛くないことはないんだけど、ずるいよね。みんな、ずるいなあ。
 私、私が世界中の全員嫌いでも世界は私のこと大好きだと思っている。ミミズより上等だと思うし、好きな人のことも全然、比べ物にならない。日常の小さな幸せを集めて生きるなんて嘘。それが幸せか不幸せかも分からないくらい好きなものに出会ってるから。みんなみんな生きているんだって安心より欲しいものが多すぎる。私が悲しいのを生きているからとかそんなことに縮小する人は迷わず軽蔑する、私には私の特別な悲しみがあるだけです。そしてあなたもそうだということだけは、ちゃんと分かっている。
 四六時中自意識をむき出しにしてくる人はめんどくさい。四六時中じゃなくても、思ってるだけでも腹が立つぜ!て人もいるんだろうか。でも私はそこまで悪意に本気な人のことはちょっと好きだと思うから、私にちょっとつきまとわれるかもしれない。嫌いな人に好かれて可哀想。
 あと、こういう考え方は熱が出た時とか低気圧で頭が痛い時とか、なんかわからんけど調子が悪いときにはお休みしたらいいと思います。お休みしてる間は、私が舞台上でちゃんとやっておきますから。私もちょっとずつ大人になっているから、頑なに特別じゃないふりをする人も、まあ、可愛らしいなあ、ずるいなあ、と思うくらいで許せるようになってきた。わかりづらい嘘をついて、いたいけな幼稚園児の私を混乱させた恨みは、あるけどね。
 
 メイクや服やネイルは、紫外線と赤外線が無くても好きな色になれるからいい。なれる、というか人にそれを主張する方法として簡単だと思う。なので瞼を水色にしたり黄緑にしたりしてしまう。目が大きく見えるとか、顔色が良く見えるとか、お呼びじゃないんです。ごめんね。でも結局、私の頭の中の私の発光よりきれいなわけがないので、がっかりしてすぐに飽きてしまうのでした。
 39℃の熱が出て、びびった。コロナじゃなくてまたびびった。症状を検索かけると「子供に特有の知恵熱」と言われた。私はもう19歳だし、なんなら早生まれとかでもないちゃんとした19歳だよ。でも友達が18禁の話してると目と耳塞がれるし、病院嫌いだし、自分のこと特別だと思ってるnote書いちゃうし、あんまり大人じゃないのかもしれない。と言うわけで今回子供で、死んでる人の役です。今回も、子供で、死んだ人です。多いんだよー、そんなに子供と死んだ人戯曲に出てくるか?
 読みたくない人が宣伝だけ読めるように2段構成にしてみました。後半も読んだ方々、駿河台キャンパス猿楽町校舎アートスタジオにてお会いしましょう。知恵熱治して待ってます。あーアイス食べたい(熱があって暑いから)。

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