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修了文集まとめ

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これまでご紹介した修了(卒業)文集のまとめです。
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#生涯学習

『言の葉』~修了(卒業)文集から~

せんだい豊齢学園修了文集 『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介しています。広くみなさまに読んでいただきたい内容です。 せんだい豊齢学園修了生 M.K さん 子どもの頃は習字、そろばんや塾通い、学生時代はお茶、お花、日本舞踊等の花嫁修業。就職すれば研修、講習、ワープロやパソコン。 リタイヤしてやれやれと思う間もなく、今度は健康のためのウォーキング、運動教室に通い、考えてみたら、ひたすら自分自身の為のみの日々が続きました。 そんなある日、「町内会のお手伝いをしてい

『あの坂を登れば海が見える』~修了(卒業)文集から~

せんだい豊齢学園修了文集『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介しています。修了文集は学園生活だけでなく、これまでの人生や震災体験などテーマは自由です。今回の文章は数年前に書かれたものですが、コロナ禍ということもあり、学園の在園生、修了生以外の方にも読んでいただきたい内容です。 せんだい豊齢学園修了生 C.Y さん あの坂を登れば海が見える。 これは子供のころに読んだ本の文章の一節です。私は山奥の田舎で育ちました。 秋になると空いっぱいに真っ黒になって飛ぶとんぼ、みん

『バスで出会った親子からの贈り物』 ~修了(卒業)文集から~

せんだい豊齢学園修了文集 『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介しています。在園生、修了生以外の方にも読んでいただきたい内容です。 せんだい豊齢学園修了生 T.S さん 退職後、慌ただしかった生活から解放されてゆったり過ごす時間はとても心地よかった。それから1年後、新しい出会いや経験をしたいと思い豊齢学園に入学した。 学園生活はとても新鮮で外に目を向ける良い機会となった。 二年目を迎えた六月、いつものように豊齢学園へ通うためにバスに乗った私は、次のバス停から乗車し

『生きている限り』~修了(卒業)文集から~

今回は、せんだい豊齢学園修了(卒業)文集 『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介します。豊齢学園生、修了生以外の方にも読んでいただきたい内容です。 『生きている限り』 修了生 F.A さん 「生きている限り希望はあるものだ」とはある偉人の言葉である。  青年時代、壮年時代を過ぎ、仕事を終え第三の時代となり、人生の総仕上げをする時代に入った。 しかし、かつてこうなりたい、という人物像にはほど遠い状況だ。 その人物は何歳になっても目的を失わず、隠居してから新たな使命を