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アイビーシー[3920] レビュー

http://www.ibc21.co.jp/

【事業概要】

情報通信ネットワークの稼働状況や障害発生の予兆などを監視する「ネットワークシステム性能監視ツール」の開発・販売。付随するコンサルも行う。

(製品について)
・System Answer G2
サーバー・ネットワーク機器が持つ潜在的な問題の早期発見
障害発生時の問題箇所の早期発見
障害発生前のデータによる障害原因の特定
サーバ・ネットワーク機器のキャパシティプランニング
が可能。

・System Answer RS
複数拠点からサービス品質の指標となるレスポンスを計測し「お客様の体感レスポンス」を簡単に低コストで把握することができるクラウド型性能監視サービス。
詳しいことはよくわからん!!

「強み」
①開発力と技術力
莫大な情報を高速に収集し、瞬時に表示・解析・通知を行う独自の技術
多くのお客様に対して直接サポートをすることによりノウハウの蓄積(コンサルの充実)
②幅広い業種・業態の顧客
製品がICT部門の共通課題に訴求するため、顧客は官公庁・地方自治体・医療・文教・金融・製造・物流・情報など多岐にわたる。
③開発会社ならではの丁寧なサポート
経験豊富な専門性の高い技術者がサポートを行う。

「業績」2013年→2014年→2015年 (百万円)
売上高 641→807→977
営業利益 105→216→319
営業利益率 16%→27%→33%

「今後」
①System Answerシリーズのブランディング強化
②販売チャネルの拡充
③System Answer G2の機能拡張:ネットワークシステム維持するために根拠のある判断を追加
④顧客満足度の向上とソリューション強化
⑤人材の確保と育成強化

【2016年9月期第二四半期】(百万円)
売上高 486 進捗率43%
営業利益 118 進捗率32%
営業利益率 24% 

【5段階評価】 

成長性:4 年率20%程度で成長中。今期は売上高前期比16%増を見込む。インターネット通信量の増大に伴ってネットワーク監視の重要性は高まるため、あまり下振れは考えにくそう。

収益性:4 営業利益率30%前後は高水準なのでは。これはやはりライセンス販売の強みか。

財務健全性:5 自己資本比率82%。有利子負債比率5%。健全。流動比率もかなり高い。営業キャッシュフローがマイナスだが、、、心配はいらないレベルかな。

市場における優位性:4 いわゆるセキュリティ市場かな?System Answerの独自技術と、顧客が幅広いこと。特に後者に関しては、安定した収益を上げられるというメリットがある。

割安感:3 PER38倍 PBR6倍。まあまあ。

事業リスク:(目論見書より)System Answer G2の売り上げが全体の8割を占めていること。確かにリスクではあるが、これは最大の強みなのでこの売り上げをもっともっと伸ばしにかかるのもありだと思う。絶対的なブランド確立のために。もう一つ気になったのは、長期売上債権の与信リスク。長期ライセンス契約をした場合、その期間にわたり代金を回収するものがあり売掛け債権が長期化することがある。これは営業キャッシュフローにも悪影響を及ぼすため、好ましくない。

総合評価:4 IPOの動画がなかった。HP見てIR見て分析していたが、優良企業な感じはする。System Answerはライセンス販売なので利益が出やすいのは魅力。そしてこの技術をもっと強化するとともに、広告宣伝もお金をかけてやるともっと伸びるんちゃうかな。モーニングスターが1300円〜2000円で評価をしているが、それは幅広すぎやろって思う。2000円、いや2500〜3000円も狙える銘柄と感じます。


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