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【和訳】"White Light" by George Michael(ジョージ・マイケル , 2012年)

2012年シングル "White Light"は、(Wham!時代を含めた)レコードデビュー30周年記念として作られました。そして、George Michael 最後のオリジナル曲になってしまいました。

またGeorge Michaelは、2011年のSymphonicaツアーの最中、ウィーンで呼吸系疾患から意識不明の重篤な状態になりました。その後は回復して精力的にこの "White Light" を書き上げ、2012年8月のロンドンオリンピック閉会式にも出演して"Freedom !"とこの曲を披露しています。病魔から回復することを祈ってくれた人たちへの感謝をも込めて。

「White Light」は「亡くなる前に包まれる光」
そんな光に包まれる前に生命の世界に戻ってきた。音楽の仕事がまだできる、ありがとう。そんな曲です。

問題は、前半に3回繰り返される、「Maybe (s)he just wanted to be free」

これをどう読み取るか。 
「one more pill (beer)」「Heartless pictures on TV」「Hotel Motel」には、George 自身の日常が間接的に暗示されている気がします。そしてそれはやがて、2016年のクリスマスにつながっていくようにも、MVの最後のトス・コインで予言させているようにも思えます。
「Maybe (s)he just wanted to be free」は、George 自身の自問自答ではなかったのか。

この "White Light"に、クリエーターGeorge Michaelとしてのエスプリないしパワーのようなものは、正直なところ感じません。でも、George Michaelが人として生きている証し、それは寂しさ、喜び、悲しさ、怒り、苦悩、疑い、願い、信仰という形をとりながらも、この曲にも確実に素直に刻まれ、また躍動しています。それこそがGoerge Michaelの音楽の魅力ではないでしょうか。

愛や未来を信じたい、そんな音楽を聴きたいと思えば、"White Light"はそれに応えてくれそうにありません。しかし、「Maybe (s)he just wanted to be free」と歌う、50歳に近いGeorge Michaelをそのまま、George Michaelの音楽を愛したいのです。音楽の神様に愛され、別れゆくとしても。

愛と自由と音楽と共に、大好きなGeorge Michaelへ、R.I.P.


※画像:London Olympic 2012 closing on ITV

White Light  by George Michael

I'm back
I'm back
Prouder than ever baby
Louder than ever maybe

帰ってきたよ
帰ってきたよ
この誇らしい気持ち 今までにない
大声で叫んでみたい 今までになく

One more pill
Just one more beer
One less star in the atmosphere
For us
Maybe she just wanted to be free

薬をもう一錠
酒をもう一杯
それで 空から星が一つ消えた
僕たちにはそう思えても
彼女にすれば自由でいたかった それだけかもね

Heartless pictures on TV
Change that channel that could've been me
I said
Maybe she just wanted to be free

心ない写真がテレビに映っている
そんなチャンネル変えてしまえよ
それが僕だったらいいのに そう言ったけど
彼女にすれば自由でいたかった それだけかもね

So I just kept breathing my friends
Waiting for the man to choose
Saying this ain't the day that it ends
'Cause there's no white light
And I'm not through

僕はただ息をしていただけだった 友よ
最後の審判を待ちながら
これは終わりの日なんかじゃない
ホワイトライトはまだだから そう言いながら
そして僕はまだ終わっていなかった

I'm alive
I'm alive

僕は生きている
僕は生きている

And I've got so much more that I want to do
With the music
Was it music that saved me?
Or the way that you prayed for me?
Guess either way I thank you
I'm alive

まだまだやりたいことが沢山ある
この音楽で
僕の命を救ったのは音楽だったのか?
それとも みんなが祈ってくれたからなのか?
とにかく みんなに感謝している
僕は生きているんだ

Hotel Motel makes it clear
One more voice we will never hear again
But maybe he just wanted to be free

ホテルとかモーテルとかどうでもいい
もう二度と聞くことのできない声がある
でもね 彼にすれば自由でいたかった それだけかもね

And I don't know
What the hell
What the gods
What the fuck
I'm saying
Half the time
But something divine
Oh devine
Brought me back to you
And I know it

僕にはわからない
何が地獄で 何が神様で
そんなこと知るわけがない
僕に言えることは
せいぜい
不思議な何かが
不思議な力なんだ
僕をみんなのところに連れ戻した
わかるのはそれだけ

So I just kept breathing my friends
Waiting for some god to choose
Saying this ain't the day that it ends
'Cause there's no white light
And I'm not through

僕はただ息をしていただけだった 友よ
最後の審判を待ちながら
これは終わりの日なんかじゃない
ホワイトライトはまだだから そう言いながら
そして僕はまだ終わっていなかった

I'm alive
I'm alive

僕は生きている
僕は生きている

And I've got so much more that I want to do
Was it music?
Was it science that saved me?
Or the way that you prayed for me
Guess either way I thank you
I'm alive

まだまだやりたいことが沢山ある
僕の命を救ったのは音楽なのか?
科学の力なのか?
それとも みんなが祈ってくれたからなのか?
とにかく みんなに感謝している
僕は生きているんだ

And tomorrow is mine
I said tomorrow is mine
Said I just got to keep on breathing
I said no
Don't let gooo

明日どうなるかは僕次第だから
明日どうなるかは僕次第なんだ
息をし続けなければと 言いきかせた
僕はノーと言った
行くんじゃないと

Breathing breathing breathing

息してる 息してる 息してる

Got to keep on
Got to keep on
Got to keep on

続けるんだ 続けるんだ 続けるんだ

I just got to keep on breathing
I'm alive
I'm alive

息をし続けなきゃいけない
僕は生きている
僕は生きている

And I got so much more that I want to give
Was it music?
Was it science that saved me?
Or the way that you prayed and prayed for me
Well I thank you
I'm alive
Yeah

まだまだやりたいことが沢山ある
僕の命を救ったのは音楽なのか?
科学の力なのか?
それとも みんなが祈ってくれたからなのか?
とにかく みんなに ありがとう
僕は生きているよ
そうなんだ

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