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No.2の重要性

Teamや組織においてリーダーの影響力は非常に大きいことは誰でも容易に想像できるが、更に重要なのはNo.2の存在だ。Vice何々という肩書きが重要なのではなくて、No.2はリーダーが示した道にチームを導く実行的なリーダーである必要がある。

現役時代、僕は2年目からキャプテンを任された。監督はほとんど練習に来なかったし、競技に関して特別な知識も持っていなかったので、練習のスケジュールやメニューなどチームが日頃行うことに関して計画を立て、実行する道筋を作る必要があった。さらに、監督はたまに来て突拍子もないことを言い出すことがよくあったので、それに沿って諸々調整するなんてこともよくあった。中には時間をかけて考えた年間の練習計画をシーズンが始まって1ヶ月で一から見直すなんてこともあった。彼は自分のことを自分でカリスマと言う様な人で、僕の様な普通の人間には理解できない部分がたくさんあったが、僕は自分の役割を全うすることが世界一になる為に必要だと分かっていたので、イライラする感情を抑え、チームのNo.2として自分の役割に徹した。

結果的に僕はたくさんの事を学ぶことが出来たし、それが今の仕事にも役立っているので彼には感謝しているが、チームを辞めさせられるまで彼から感謝の言葉は聞いたことはなかった。
その点、今のBossは会議や電話が終わる時、いつも「ありがとう」と言ってくれる。この一言にいつも救われている。

リーダーはチームの目標を設定したり、方針を決定する必要がある。それは時に現場の感覚とズレていることもあるが、一方で現場には見えていない部分が見えていたりするもので、ポジティブに捉えると一定の役割を担っている。リーダーが突拍子もない様なことを言い出しても、それを咀嚼して現実的にどう行動するかはNo.2がどう見せるか次第だ。だからこそ、リーダーは「右腕」的なNo.2を育てたり見つける必要がある。そうすることで、リーダーとして組織運営をある程度任せられる・手放せる様になり、より広い視野で起こりうる問題や課題に対応できる様になる。

良いチーム、強いチームにはNo.2が必ずいて、さらにそのNo.2をサポートするサポートがいればチームは上手く回る。組織作りは簡単ではないけど、まずはNo.2を育てるところから始めるのも一つの手だと思う。

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