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心の常備薬をもつこと

「無愛想なのに幸せそうなのはなぜ?」という、不思議な質問をされることがあるんだけど、それはきっと、気持ちが落ち込んだときに手の届く範囲にある「心の常備薬」があるからかな、と思う。

お医者さんに行って貰ってくる処方薬と違って、すぐにバチッと効果のある薬じゃないけど、なんとなく症状が軽くなるような、効果があったような気分になる、そんな心の薬。

それはきっと、副交感神経を働かしてリラックスして云々という科学的なものじゃなくて、これが自分にとってのお薬なんだと信じ込む、ある種おまじないのようなものかもしれない。

例えば、ぼくの場合は「めっちゃ寝る」とか「バスソルトを入れた風呂にゆっくり浸かる」とかそんなレベルの常備薬を持っていて(これが結局一番効く)、珍しい薬でいうと「信号は無理して渡らない」みたいなのもある。

この薬は意外と効くので、試してほしいんだけど、歩行者信号が点滅したときに、小走りせずに次の青を待つだけ。

たしかに小走りすれば渡れるんだけど、それで得するのってせいぜい1,2分の時間。そんなに急いでないのに得した1,2分なんて、人生ではなんの意味もない。それならゆっくり、「自分は信号を待つ余裕がある」と思ったほうが、よっぽど精神衛生上ありがたい。

「幸せでいるコツ」というのはなんとも難しくて、生きているとイライラしたり、モヤモヤしたりすることばかり。

だから、きっと「不幸せにならないコツ」を覚えるほうがずっと早い。そのために、パッと手にとれる常備薬は意識してみるといいです。

ちなみに、ぼくの薬箱の一番手前にあるのはバウムクーヘンなので、今日の夜食はレモンバウムクーヘンです。

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