「地方創生で街を観光地化」は負けゲー
どうも池本です。
新しく車を買ったばかりでこんなことを言うのもなんですが、いつかテスラに乗りたいなという物欲が、珍しく湧いてきました。
ちなみにもう1つ、完全なる物欲として私の中に存在するのは、「Primo4」というディスクオルゴールが4つ内蔵されている腕時計です。
いつかこれを買ってつけて、娘が大きくなったらプレゼントしたいです。
値段は1000万円です。
というわけで今日は『既得権益を守るのに必死っすね』というお話をさせて頂きます。
増える「街の活性化」「地方創生」
「街や地方を盛り上げよう!」みたいなのが叫ばれて久しいですが。
私が暮らす街、愛知県一宮市もそういったことが言われています。
「まちなかを考えるシンポジウム」というものが開催され、早3回目。
私も第1回目の開催は会場に行き、拝見させて頂きました。
で、これは一宮市だけじゃなくて、似たようなものが恐らく様々な地方の街で開催されたり、考えられたりしているんだと思います。
なぜかというと、抜群に人口が減っているから。
そしてそれはもう人口統計学的に逃れられないから。
さらに1970年頃、高度経済成長気に造られた、大量のトンネルや橋などの交通インフラの耐用年数が50年を過ぎていく、ここから一気に「地方に行く」「地方から出る」ということが物理的に難しくなるわけですよ。
これはもう都市部に人口が集中すること間違いなしの中で、地方がどういう風に人を街に残すか、を考えるのは自然なわけです。
なぜならその街の歴史や思い出はやっぱり残したいものだし、子どもたちに素敵な街を贈り、残したいから。
で、だいたい地方創生で考えられるのは、「観光地にしてもっと人に入ってきてもらおう!」とか、「商店街に人が来てもらえるようにしよう!」とか。
本当にだいたいこの2つのどっちかに当てはまると思ってます。
だがよく考えてほしい。
これらで目的は達成されるのだろうかと。
地方創生っていまいちピンとこない
例えばよくある「地方創生」で、「この街を観光地にして盛り上げよう!」というやつ。
これに対して苦言を呈するとか、物申したいとかではなく、シンプルな2つの疑問があるのです。
観光地として圧倒的に弱くない?
目的は何なの?
1. 観光地として圧倒的に弱くない?
例えば私が暮らしている、愛知県一宮市を例に話します。
あ、先に言っておきますが「一宮市を観光地にしよう!」と言ってる人がいて、その人たちへの文句を言いたいってわけではありません。
……本題に戻します。
例えば、「一宮市を観光地にしよう!」ってことになった場合。
恐らくその「観光地計画」の中心となるのは真清田神社だと思います。
それはそれは歴史ある、立派な神社で、一宮市はこの神社を中心に地名から街から発展していきました。
かくいう私も、娘の誕生やことあるごとにお伺いさせて頂き、さらにメタバースにこの神社を創ろうってプロジェクトも進めています。
このプロジェクトを進めるうえでのクラウドファンディングは、失敗したけど本当に多くの方にご支援頂いたよ!!
つまり何が言いたいかっていうと、私は真清田神社が大好きなのです。
本当にお世話になっているし、感謝しております。
お世話になった神主さんも大好きでございます。
その上で一言。
「観光地としては弱くね?」
「観光地にしたい」と簡単に言いますが。
「観光地」として戦うってーと、国内だけでもどんなライバルがいるか知らないわけではないでしょう。
北は、海産物の凝縮された「北海道」。
南は、南国の楽園「沖縄」。
日本の歴史つまる街「京都」。
エンターテインメントのテーマパーク「ディズニーランド」。
国宝も存在する日本の代表「城」。
これらと戦うことになるのですよ?
感情は抜きにして、客観的にフラットに見て勝てないっすよ。
2. 目的は何なの?
もし「街を観光地にする!」の目的が、「未来を生きる子どもたちに、素敵なこの街を残したい」という、最早ごくありふれたものに設定したのであれば。
街の観光地化は「1」の理由から難しいと思います。
そもそも子どものことを考えた時に、「この街を残すのがベストなのか」も考えなくてはならないと思うのですが。
人口もインフラも減っていく中で、街が減っていくのはもう予測で来ていることなので。
しかし。
もし1つの街にこだわるのであれば「街に、将来可能性のある事業を展開する企業を誘致して、補助金をまく」が1番いいのではないかなと考えています。
「観光地」というのは街が元々持ってるスペックを利用するのに対し、「事業誘致による街の活性化」は後からでもできることなので。
ほら。
2000年代初頭に韓国が「ウチの基幹産業をエンタメにしまーーーす!!」と振り切って、韓流ドラマ、映画、K-POPなどで世界中を席巻したように。
「この街は宇宙事業を展開する企業にめちゃくちゃ優遇しまーーーす!!」って宣言して、宇宙産業をする企業に補助金出せば、1つの街に宇宙事業を展開する企業が集まりだすわけですよ。
そうすりゃ雇用も、住民も増えていくという。
そうすれば市民税も法人税もいい感じに取れるし、街としての名も売れますわな。
………申し訳ないですが、無理やり観光地を作ったり、商店街を復興するよりも、こっちの方が子どもたちに良い未来を贈れそうな気はしてます。
本気で目的を果たしたいのであれば。
結局のところ権力とか既得権益
たぶんほとんどの街の「地方創生」の目的を果たすには、割とシビアな判断をしなくてはならないと思うのですが。
「地方創生=街の観光地化、商店街復興」みたいなイメージが強いし、そういう事例が多いってことは、結局その街の権力とか既得権益みたいなのが、今の街の旨味を守りたいって思いが強いわけですよ。
それが目的の達成を邪魔してるんだと思います。
街に暮らしている大人たちも、「地方創生」とかのイベントに足を運ぶ大人たちも、そして子どもたちも、なんとなくそんなことわかってるんだと思います。
でもめんどくさいことになるのが嫌なので、みんな言わないだけだと思います。
そして「めんどくさいことになる」と思われている時点で、終わりだと思います。
と、親の仕事の都合で転勤族だったため、土着愛がさほどない、そんな1人の人間は思っています。
いま暮らしている愛知県の一宮市も、妻が生まれ育ち、娘も生まれ育ってる街なので大好きな街です。
ですが、なんかそういう「権力」とか「既得権益」みたいなのが、たまーに見え隠れする瞬間があるのが、なんとなく嫌です。
地球規模で見たら、小さな街の、小さな権力ですよ。
何をそんなに縋り付いているのやら。
……なんか口が悪くなってきたので止めておきます。
それに私は政治家になるつもりもなければ、経験もありません。
こういう文句めいたことを言いたいのなら、街を動かしたいのなら、自分が政治家になってやれってね。
というわけで今日お話したことは忘れて下さい。
では。
スタジオパッチ
いけもとしょう
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