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【イタリア】濃霧で幻想的な夜
昨日の朝は、半年ぶりに日本人の友だちと再会しました。
前日の仕事で起こったモヤモヤは、
彼女とのマシンガントークで
あっという間に消え去りました。
日の当たるカフェでただ会話をするだけなのに
なんでこんなに豊かな時間なんでしょう。
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朝の日差しは穏やかで心地いい。
しっかり充電することができました。
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夕方、夫が帰宅し、
霧でびしょ濡れだと言うのです。
またまた大袈裟なんだから〜
なんて思って私も外へ出ると
こんな世界が広がっていました…
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こんなに深い霧を街で見るのは初めて。
人が模型のように見えます。
画像左側はロータリーの合流地点で、車が連なっています。
右側の紫色に光っているのは石像です。
ちなみに、いつもの広場はこちら
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98164119/picture_pc_fcae89b254960a3e4e4e86f8645e9687.png?width=1200)
何度も見比べたくなります。
濃霧の中にいると、なんだか個室になったように、
囲まれた空間に感じます。
音の響きが変わるのでしょう。
でも、街の喧騒やクラクションは聴こえる。
イヤホンをつけたような感覚に似ています。
ここまで霧が深いことは、この街では珍しいらしく、
口々に「ミラノじゃないんだから」と言っていました。
イタリアの都市と霧
ー ミラノ ー
Instagramで見つけたミラノ大聖堂と霧
しかし、調べてみると、
ミラノでは以前ほど霧は発生しなくなったようです。
気象の変化でしょうか。
遠く離れた街では、過去の印象を抱いたままなのか、
ミラノのようだという声を聴きました。
ー フィレンツェ ー
10年前に住んでいたフィレンツェでは、
何度も霧を体験しました。
目が霞んでいるのか霧なのかの区別は、
あの頃に学びました。
ー ヴェネツィア ー
運河を張り巡らすヴェネツィアは、
湿度が高く霧が発生します。
近くにあるムラーノ島やブラーノ島では、
カラフルな家が立ち並ぶ風景が
映えるスポットとして観光客に人気です。
このような派手な色になったのは、
可愛さの追求ではなく、
「濃霧でも家を見つけやすくするため」
発色のいい外観にしているようです。
先人の知恵から来ていたんですね。
街灯の色の意味
さて、街の話題に戻ります。
広場から先へ進むと、私の街にもヴェネツィア地区があります。
要塞の周りにお堀が巡らされていることから、
同じ名前で呼ばれています。
水辺に近い地域は湿度が高くてさらに冷える。
かつてここに住んでいた頃は、カビとの戦いでした。
風景は美しいのですが、見えないところで
みんな苦労しているのでしょうね。
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街灯やクルマのテールランプ、お堀の灯りのほか、
中央にひときわ目立つ強い光があります。
これは、橋の欄干にある石像へのスポットライト。
反対側の街灯から一直線に当てています。
光線を受けた銅像の影が橋の中央にうっすら見えるでしょうか。
イタリアの街灯は、道路や交差点を明るくするだけでなく、
教会や石像などにも光を当てています。
夜でも重要なものであることを無言で示しています。
街灯の色にも違いがあることに気づきました。
車道を照らすのは、上部から白に近い黄色。
歩道の光は、強い黄色で柔らかな印象さえも受けます。
お堀にある船には白色です。夜や早朝にでも
作業しやすいようになっているのでしょう。
計算された街灯は、建物の色や形が違っても、
統一された心地よいリズムを感じられます。
いくら道にゴミが落ちていようも、整って見えるから不思議。
どこから撮っても絵になるのには理由があったんですね。
今朝起きて、また続いていたらいいなと
期待して窓を開けましたが、よくある曇りの日でした。
幻想的な風景は束の間だから価値があるんですかね。
今日はそれほど湿度は上がらない予報。
やはり昨日は特別だったようです。
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