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【イタリア】不人気ハーゲンダッツの霜が怖い

8月に入ってすぐは、もう夏が終わったのかと思うくらい冷え込み、
パーカーを出すほどでした。

しかし、中旬になり暑さが戻ってきました。
猛暑の警報が出ています。

ちなみに、盆地のフィレンツェは、私の住む街より
車で1時間ほどですが、約5℃ も気温が高いです。


こんな暑い日は、毎日何回もジェラートを食べたくなります。

イタリアでは、昼も夕方も夜も夜中でも食べます。
あと、発熱や喉が痛い時も
先日、喉風邪で息苦しい日に義母が買ってきてくれました。

ジェラート専門店は夜遅くまで開いていて、
夏休みの今、午後11時でも子どもたちが食べていることも珍しくありません。

我が夫は、レストランで働く私を迎えに来るという口実のもと、
ジェラートを食べに外出しているような…
どうにか辞めてもらいたいので、そろそろ
自転車で通勤しようかと考えているところです。



ジェラート職人のお店が街に溢れる中、
冷凍のものはあるの?と思うでしょうが、
実は市販のジェラートも種類豊富にあります。

氷の入ったガリガリとするようなものより、
クリーム系のものが多いように感じます。


大規模なスーパーへ行くと、一列全てジェラート。
上から下まで冷凍庫にぎっしり詰まっています。

8月も半を過ぎると、人気メーカーのものは
500g 約350円と安くなっていました。

しかし、日本では「高級品」や「ご褒美」として親しまれる、
ハーゲンダッツはそれほど好まれていません。


その証拠がこれ


霜が…

ホラー映画のようです。

取れるもんなら取ってみろ。
俺たちココの主だぞ
お願いだから、僕を連れて行かないで…


扉を開けることにさえ躊躇する。

斜めに倒れかけ、乱雑で誰も手をつけていない…

店員でさえも、なかったことにしているのでは…

まず買おうと思えません。


なぜこれほどまでに人気がないのか。




久しぶりに ChatGPT に質問。

イタリアでハーゲンダッツは人気ないのか訊いたところ、

要約すると、
「イタリアの職人の味に慣れていたり、
イタリア製品を買う傾向にあったり、
多くの有名メーカーが既にあるから、
ハーゲンダッツはそこまで一般的ではない」とのこと。

街をただ歩いてるだけは見かけません。
意識して探さないと手に入れらないんです。

どこにあるかというと主にスーパーです。
あと、こだわるお店にはあるようです。


不人気の理由は、価格の高さもあると思いますが、
やはり味の違いでしょう。

イタリアに住んで数年経った頃に、
冷凍食品を扱う専門店で初めて見つけました。
嬉しくて意気揚々と買ったのに、今まで日本で食べていたような
感動はありませんでした

まず第一に、

「ハーゲンダッツは甘すぎる」


イタリアの職人が作るジェラートは、
高級なアイスでも勝てないのです。

職人は素材選びからこだわっています。
本物の香りをかき消す事なくありのままを表現
分量にも作り方にも味にも個性を出し顧客を奪い合っています。

そんな味で育つと、アメリカのアイスは "甘い" で終わる。

sns では CM も流れていますが、競合メーカーが強すぎて
埋もれたままになっています。


定番の味で伸びないから、日本で定番の抹茶や小倉なんて味は
もちろんイタリアには存在しません。



高級なジェラートより、職人のジェラートが求められる中、
ハーゲンダッツが支持される日が来るのだろうか…

スーパーのハーゲンダッツ冷凍庫をこれから
定期的に観察していこうと思います。

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