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【イタリア】つゆが来た!イタリア人にも人気で品薄
イタリアに梅雨はありません。
なので紫陽花を雨の似合う花だという認識はなく、
初夏のものという感覚です。
今回は梅雨ではなく「つゆ」の話。
私が住むのは、16万人のイタリアの田舎街。
ここに日本人はわずか15人しかいません。
日本食材は中国人営む、アジアンスーパーで手に入れます。
需要があまりないので、日本食材はまだまだ少なく、
醤油、味噌、寿司の材料、ラーメン、カレーなど、
定番の味しかありません。
ですが、
先日訪れたところ、待望の商品がありました。
「万能つゆ」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706316/picture_pc_78cb145f3024e9632fb511134b2e2bf0.png?width=1200)
つゆや出汁は、ここ数年でイタリアでも知られるようになりました。
10年前に昆布はすでにあり、数年前にみりん、鰹節
という具合で入ってきて、最近やっと食材が揃いました。
ですが、日本人でも出汁を取らなくなった時代。
イタリアでわざわざ高い食材を買って作ることはありません。
よって、イタリア人にとっても難しい工程でしょう。
多くの日本人は「だしの素」を愛用していると思います。
そんな中、待望の「万能つゆ」。
買わない理由はありません。
ただのつゆではないんです。会社名に期待をしていました。
盛田
何度かお伝えしてきました「盛田」。
名古屋のメーカーですが、私の地元である
香川県の醤油産地「小豆島」のマルキン忠勇を買収しました。
以前こちらで紹介。
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ということは、このつゆもソレってことでしょ。
裏側の表示を見ます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706324/picture_pc_26e5c7daa9c2ce7dc99abc2e9f8ea688.png?width=1200)
イタリアでは、外国の言語で書かれた商品を販売する際、
裏面に表示を貼り付けます。
イタリア語で、原材料・使い方・成分表・商品の素材(ゴミ分別のため)
などが書かれています。
しかし私にゃ、そんなことはどうでもいいんです。
貼り付けた下にある、現物の日本語表記を見たい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706323/picture_pc_4153e6518ac86592d9a6be831de3f2f3.png?width=1200)
必ずあの文字があるに違いない!!
高まる鼓動を抑えながら、破らないように慎重にゆっくりと剥がす。
すると、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706322/picture_pc_fe7590a13106952c2640f98e011c9494.png?width=1200)
出たーーーーーッ!!
もうこの時点でガッツポーズです。
私、正解!
思った通り!
最高!
ありがとう!!
感謝しかありません。
えっ、何?って思った方。
当然のことです。
私はこの文字を確認したかったんです。
「苗羽」
全容をお見せしましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706325/picture_pc_9495abed1c9459dfd46dd9e001d0873e.png?width=1200)
香川県小豆郡小豆島町苗羽
苗羽と書いて「のうま」と言います。
製造所の元マルキン忠勇の住所です。
うぉ〜
イタリアに居ながらにして、郷土の醤油が味わえるだなんて!
幸せです。
買収した盛田にも感謝です。
すぐに食べずにはいられません。
まずは開けて香りを嗅ぐ…
嗚呼、夏の思い出が蘇る。
いざ調理!
小豆島ならやっぱり「そうめん」といきたいところですが、
そんなものはこの街では手に入りません。
つゆと一緒に細めの中華麺を買いました。
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想像しているようなそうめんとは違いますが、つゆが味わえばいいんですよ。
私は讃岐人。
熱々の麺を見るとあることをやりたくなります。
丼に生卵を割って、つゆを少したらしかき混ぜる。
そこに、ぐつぐつに煮えている麺を投入!
そう、釜玉です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144705793/picture_pc_b1b70e18857e96794c704ca5093e66ef.jpg?width=1200)
薬味?そんなのありませんよ。
ネギ?冷凍があったけど切るのが面倒。
生姜?すでに刻んであったので混ぜる。
ミョウガ?シソ?そもそもあるわけがない!
いいんですよ。主役は「つゆ」なんですから。
一心不乱にかき混ぜる。
鼻息荒く目眩がしそうなくらい。
泡が立ってきたところで、
一気に吸い込む!!!
ズズッズズー‼︎
うまさは脳天まで瞬時に到達し、白目をむきそう。
途中で止めたくてもやめられない!
落ち着けー
続いてはつけ麺として食べます。
つけ麺用の器なんてありませんよ。
今まで出番がなかったから、透明のコップで充分です。
目的はつゆですから。
麺をドボンッ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144706326/picture_pc_89041782e166a8ed72e5a5241aa8cf20.png?width=1200)
甘ッ!甘すぎる。
希釈していませんでした。水を出す…
おぉー!やっと求めていた味になりました。
これこれッ!!
気づいた方がいるでしょうか。実は麺が少なかったんです。
イタリア生活では、パスタを一人前80gしか使いません。
ソースと合わせるのでそれでちょうどいいんですが、
そうめんは規格外だということを忘れておりました。
よくある帯付きのそうめんは50gだそうです。日本では、3束茹でてちょうど良かったので、全然なりない!
野菜?栄養バランス?コレステロール?
そんなことは今は関係ない。
数年ぶりの麺つゆを堪能している快楽が一番です。
この後、毎日食べ続けています。
さすがに、ほかの食材も合わせるほど落ち着きを取り戻しました。
食べていて思ったんですが、 麺をすすらずに食べること12年。
吸う力が衰えてきました。
讃岐人とってうどんは致命的な筋力不足。
もっと頻繁に食べないと!と、新たな麺を食べる言い訳を見つけました。
同時に、煮卵やナスの揚げ浸しなどほかの料理も試していきます。
先日、再びアジアスーパーへ行くと、つゆが残り一本に!
こんな短期間で?
店員さんに訊いてみると、「イタリア人も買っているよ!」とのこと。
予想外の展開です。
日本人が買うのかと思いきや、イタリア人も見つけたのね。
つゆや出汁が簡単に手に入ることを知った人がいる。
甘い料理は彼らにも人気です。どんな風に食べているのかな。
兎に角いい風向き!これで棚に残り続けるはず。
もう一つ。
アジアンスーパーに、最近入ってきたものがあります。
こちら
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NATTO
日本に興味ある人には知られています。
しかし店員さん曰く、買っているのは君と僕だけだよと。
食に興味あるイタリア人でも、さすがに手を伸ばさない
恐ろしい食品なのかもしれません。
いくら身体に良くても、ニオイやネバリが勝つから
恐怖心を抱くのは分かる。
職場でもみんなに振る舞おうとしたけれど全員に断られました。
つゆは確定しても納豆の存続は難しいはず。
でも、健康のために食べ続けたい。
次に期待したい食材は、種類豊富なふりかけと明太子。
炊き立ての真っ白いご飯にのせたいなぁ〜
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