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【イタリア】20年前の携帯の刺繍

洗濯していて、夫の乗馬ジャケットに

「虫がいる‼︎」

と、目を背けました。

気持ち悪い、イヤだどうしよう…

触りたくない。なんだか光っていたような。

怖い。このままなかったことにしたい…

ー ー ー


このジャケットは、結婚する前から持っていて、
丁寧に扱っているわけでもないのに、長持ちしています。


虫は内側にいました…




キャッ‼︎

気持ち悪い‼︎


真ん中の部分がダンゴムシみたい!

なんだか上部の丸い部分に吸い込まれそう…


それにしても、フリース素材のポロポロ感が懐かしい。

では、もっと近づいてみましょう。


これはジャケットの「内ポケット」です。

細長く、膨らみを持たせて縫い付けてあります。

そして中央に「ここに携帯電話を入れて」と、

言わんばかりの、アンテナがしっかり立った刺繍が施されています。


さらに、極限まで近づくと…

光沢ある糸。ミシンで図案をもとにデジタルにより
描かれているのが分かります。
しかも、ボタン部分もしっかり整列して細かい。

現代の子どもたちは、「ナニコレ⁇」と思うことでしょう。
コレが当時の最先端だったんですよね。

スマホになる前の夫の携帯電話は、
NOKIA のものを使っていたようです。
およそ20年前くらいのものでしょうね。

このような感じでした。

イタリアに来た11年前でもこの手の携帯電話は多くありました。

今もありますが、ほぼ見かけませんね。
高齢者の義母も、バスの中の年配者さんもスマホです。


残念ながらスマホは小さ過ぎてここには入りません。
今となってはただの細長い内ポケット。

小銭を入れると出しにくいし、ペンを入れるならいい!
と思ったけれど、紙に書くこともほぼないですよね。

こうなったら、内側のお楽しみとして、
刺繍を見て懐かしむのが最大の存在意義かもしれません。


では最後にもう一度

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