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【イタリア】🚲チェーン切れ・パンク・高価な中古 自転車諸々話

バスや車で通勤をしていますが、運動のために、
自転車でも出勤しています。

車だと15分、バスに乗ると €1,50 で20分。
自転車なら自力で20分と時間はほぼ同じなんです。

仕事では歩くことがなくなったので、
何か運動をしなければと考えていたところ、
同僚は何人も自転車で通勤していました。

一人のママさんは、マウンテンバイクに乗って
颯爽とやってきます。
髪を一つに結び、ピタッとした服に
キャップとサングラスという出たち。
これがまたカッコいいんです。

その姿に痺れた39歳アジア人は真似したい!と憧れました。

小さな車輪の街乗り自転車に跨り、
同じような気持ちで行き来をしています。
それが様になっているかなんてどうでもいい、
心躍るかどうかが一番なのです。


トラブルはつきもの

先日、出勤の途中でカタンッという音と共に
自転車が前に進まなくなりました。

よく見るとチェーンがない。
振り返ると蛇のように黒い物体が見えます。
約7年使い錆びて切れたのです。

チェーンが外れることはこれまで何度となく経験してきました。
イタリアに来てから、2台の自転車に乗ってきましたが、
外れたからといって自転車屋には持って行きません。

自力で直します。

指でチェーンを持ち上げ歯車に引っ掛けるだけ。
手は汚れるけれどまたすぐに乗れます。
イタリアで覚えた処世術の一つです。

今回はそうではなく、修復できない。

夫に連絡すると、
「自転車を停めて、近くにチェーンを置いておいて!
後で取りに行くから!」と、
そばの電柱に縛り、チェーンも分かるように添えました。
そして職場まで目前のところだったので歩いて行きました。

すると、5分後に夫から連絡があり、
「チェーンはどこ⁇」と言うのです。
ちゃんと置いたはずなのに…


??


ちょうど近くに粗大ゴミを引き取ってくれる収集所があります。

施設の前には、いつも外国人が何人も座っています。
ただ涼んでいるだけかと思っていましたが、
実は何か作業をしているんです。

来場者が困らないように案内したり、運ぶのを手伝ったり、
空いている駐車場まで誘導したり。
利用者は彼らにチップを払うことになります。

もらうのはチップだけではないようなんです。
収集場から必要なものを持ち帰っていて、
彼らが居座っているところは屋外の簡易事務所のようになっているのです。


だからチェーンは再利用のために盗まれたか…
真実は分かりませんが、切れたり錆びたりしていても、
鉄は資源として価値があるものなのでしょう。
日本でも、ガードレールが盗まれることがあるようですね。

謎も解けたような気がします。



夫はチェーンを買い、修理してくれ持ってきてくれました。

この手の作業が得意だから、本当に助かります。



今度はパンク

しばらく経った時のこも、仕事を終えて自転車で走り出しました。
少し距離は伸びるけれど海側の道を通るか、
最短の街の中にするか考えます。

海側を進んでいたけれど、わざわざ踵を返し
街への道に変えてすぐ、何だか変な音が。

サクッサクッ…と車輪が回るたびに音がする。
止めて見てみると、刃物の破片のようなものがありました。
それを抜いて再び走り出すと普通に乗れたので
しばらくすると重くなりだしました。

結局は、家までおよそ40分かけて歩きました。

中古なのに古くて高い

パンクの修理は近所の小さなお店へ。
ここは修理と中古車販売をしています。

30分で直すから戻っておいで!と言われ、
買い物をして受け取りに行きました。

ついでに、車輪が大きくて、ギアのついた
女性でも乗りやすいものあるか訊ねました。

指を刺したその先にあったのは、車体は傷だらけ、
部分的にピカピカなものでした。
おばちゃんの自転車を修理したようなものばかり。

イメージ雑
もっとボロボロなもの


デザインは古く年季が入っていて、
喜んで乗りたいとは思えないものでした。

そして値段は120€: 19000円相当。
ボロボロなのに高い‼︎

それなら、同じ値段で新しいデザインのものを買いたい。

でも、何より恐ろしいのが

盗まれること

先日も、同僚の電動自転車が盗まれました。
職場の前に駐輪していたにも関わらず、
鍵を切られ呆気なく…

隣に置いていた私の自力自転車はそのままでした。

イタリアでは自転車の窃盗は日常茶飯事。
だから、鍵は太いチェーンを使う方がいい。

そして、かけるのは前輪と車体を合わせて。
なぜかと言うと、前輪だけ盗まれるから。
信じられないでしょ。
でも街角にはいくつもの前輪のない駐輪中の自転車を見かけます。

前輪は簡単に外すことができるので、車体と一緒に鍵をかけます。

さらに、マウンテンバイクならサドルも盗まれやすいので、
サドルと車体を一緒に固定したほうがいいんです。
じゃないと、乗ろうと思った時にない!ってことになりかねない。


この5ヶ月でパンクが3回もありました。
先週直したばかりなのに、またも。
昨日、帰り道、ようやく家に近づいてきたというところで、
後ろからチュルチュル音がして重くなる…

それから30分くらい歩いたでしょうか。
いい運動になりました。

原因は植物

前回パンク修理に行った際、何が原因だったのか訊くと、

「この時期特有の植物がタイヤに刺さって穴を開けるの!」と。

植物が!?

「だから、庭のあるところで乗らないでね!
押したら刺さらないから。」

庭なんか通っていないのに…

しかし、20分もの通勤中、どこかに落ちていてもおかしくない。

そう思いながら職場に到着。
私が止めている場所は、庭のような広場の一角。

ココだ…

そう思って、後輪を持ち上げて移動しましたが、時既に遅し。

15分ほど経った頃に空気が抜け切ったのです。

暑くなく、寒くなく、季節のいい頃に自転車で運動したいのに、

毎週、修理に約1200円はかかりすぎ。

今日はバス出勤です。


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