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【イタリア】Facebook, Instagram問題発生‼︎

イタリアは現在、10月4日(月)の夜。
今夜は、大事な地方選挙の投開票が控えていて、報道番組は中継を行なっている。

そして、私の住むトスカーナ地方やイタリアの各地で大雨や雷雨といった気象のアラートが出ていた。夕方から、雨と雷が鳴り止まず、外出したくないと感じる天気。

夫と夕飯を摂りながら話していると、「Wi-Fiが繋がってないのかな?4Gも使えないみたい」と。イタリアではよくある、大雨と雷雨のトラブル 。悪天候に、何かが止まり、壊れ、問題が起こる。


しかし、今夜は違った。いくら待っても回復しない。



夜に予定が入っていた夫の携帯の元に、友だちから電話がかかった。
夫が「Wi-Fiがないから、メッセージを受け取れないんだ。」と言うと、友だちは、「違うよ!Facebookを率いるザッカーバーグがハッカーに遭ったんだ!」

隣で話す夫の会話に私は、
イタリア人がつきそうな噂 と気にもしていなかった。


しばらくして、Twitterを覗いてみたら、
ニューヨークに住む、推しのYukaさんが呟いていたから、
本当なんだと確信した。(ごめん、夫の友だち)

情報によると、Facebook, Instagram, WhatsAppで問題が発生し利用できない。Googleを日本語で検索しても出てこなかったが、Yahoo!ニュースで調べてみると、

2021年10月5日 1:13分
Impress Watchの速報が一番最初に発表されていた。


イタリア語のニュースは、日本語より詳しく書かれているので、ぜひ日本語の翻訳機能で読んで欲しい。

イタリア語の記事を読んでみると、「サーバーのトラブル」と書かれている。ザッカーバーグが云々…と言う部分は、やっぱりイタリア人のお得意な都市伝説なのかもしれない。



もし使えなくなったら…

Facebookはもちろん、Instagramがもし、消えてしまったらどうなるだろう。これまでの思い出や記録は全て泡となってなくなってしまう。写真をストックしていた人もいただろう。家族の成長を投稿していた人も、今はいなくなったあの人のページで顔も見ることがなくなってしまう。さらに、仕事の大事なフィールドとして利用していた人にとっても「大打撃」になることだろう。

イタリアで、最大のコミュニケーションツールと言えば「WhatsApp」。かわいい絵文字やスタンプがないにもかかわらず、圧倒的な利用者を誇っている。これも、商業利用は欠かせない。ラジオやテレビの視聴者からの投稿をメールではなく、WhatsAppを使うのが当たり前になっているし、商業施設の連絡も珍しくないほど、電話番号を堂々と発表している。


これもなくなったら、どうなるだろう。


おしゃべり好きで、電話を一日に頻繁にかけるイタリア人は、メッセージでも、音声を送り合う。文字で書くより早く、的確に感情が伝わるからだ。日本語のような、感情を隠して建前で話したりしないし、気持ちを率直に伝える文化だから、声で表現する方が向いている言語と言える。ちなみに、私は未だ苦手意識が強いせいか、ただ声に出すのが下手なせいか、使いこなせていない。どうも自分の声を聞き返すと、棒読みになってロボットのような無機質になる。

もし、音声もメッセージのやり取りも、大事なグループの会話も跡形もなく消えてしまっても、残された電話帳だけを見て皆てんてこまいになるだろう。


いかに依存していたことか…


snsを頼りに、拠り所に、繋がりに利用してきた私たちは、新型コロナウイルスを経て、団結したつもりが、その場が消えてしまうかもしれない状況に置かれた。プツッと縁が切れてしまえば、出会いや縁が幻だったかのような錯覚に陥るだろう。いかに、私たちが依存していたことか気付かされる。


LINEもしかり。
私は、一度乗っ取られたことがあった。パソコンから入れるように設定し、アプリに鍵をかけていなかったことから、外国人に侵入され、アカウントを盗まれ、友だちからお金を奪い取った。
その後、新規で作成し、友だちは、FacebookやInstagramで再び繋がれた。



トラブル回避の分散化へ


かつて、物理学者の寺田寅彦は、「天災は忘れた頃にやって来る」と唱えた。(余談:「天災」とキーボードに打ち込んだだけで、勝手にこのフレーズが出てきたMacBook恐るべし‼︎)名言は、人災も同じことが言える。リーマンショックも、同時多発テロも、新型コロナウイルスも、今回のsnsダウンも同様だ。

出会いが、一挙に消えてしまう不安にかられる前に、他の場所でも繋がっていると安心できる。まるで、一つの収入ではなくいくつもの副収入があるように。懐に余裕が出ると、人は明るくなる。


Facebookで繋がっている有名人の場合、多くはInstagramやTwitter、Youtube、ブログなどの複数で発信している人は珍しくない。または、電話帳やシステム手帳、Googleマップに独自で書き込んでおくと完全に忘れることはなくなるだろう。
有名人でなくても、一つのサイトだけでなく、いろんな方面から投稿することで、出会いの場が広がるから、固執しないようお勧めする。


日々、IT技術は変化するが、人と人との繋がりはsnsには出せない感情が存在するもの。今回のことで、一旦止まって考える時間にするもの一つの回避。


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