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【イタリア】老夫婦のピンクファッション
あなたは、60代でピンクのワンピースを着る自信はありますか?
今日は、街で見かけた年配のカップルのファッションから、服装について綴っていきます。
前述の「60代で…」の答えですが、今の私にすでにありません。なので、将来も考えにくいです。ですが、このままイタリアで暮らし続けたら、周りに影響され、もしかすると堂々と着るスキルを身につけるのかもしれません。
なぜイタリア人はオシャレなのか
では、彼らはどうしてオシャレなのか、またそう見えるのか考えてみました。
子どもの頃から訓練
彼らは、小さい頃からすでに「決断する力」を養っています。朝ご飯に何を食べるのか。今日は何をして遊びたいか。週末にどこへ行きたいか。そして、毎日のことに、「何を着て行きたいか」を親は選択させます。
そこで、色使いや季節外れの生地や素材を選んだ場合、親はどうしてそれがふさわしくないのかを説明します。すると、自然と今の時期にあった服の中から、好きな服を選びます。上下で好きな色を選び派手になった場合も、どちらかを選ばせ、どれを合わせるか問題を出題し、答えを自分で導き出させます。
こうして、決める力、判断力、自分の意見を確立しているんだと思います。もちろん、苦手な人もいるとは思いますが、このような日々の訓練で、自分が好きな服、似合う服、肌に合う色のパターンを身につけていくようです。
イタリアの景色が影響
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イタリアの天気や気候の下で育ったら、やはり澄んだカラーを取り入れたくなる気持ちは共感できます。
私は、海沿いに住んでいるので、穏やかな日の海の青、荒れた波の色、空の青空、海岸の花々、海に沈む夕日など、毎日色鮮やかな景色に何年立っても美しいと感動します。
こんな風景に毎日触れていると、彼らにとっての生きがいである海や空の色を取り入れたいと思うのは自然なことかもしれません。
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かつてフィレンツェで住んでいたときは、青というより、オレンジやナチュラルに近い色の服を着るような印象があります。古い街並みに合う着こなしはどこにでもあるように思います。
観察眼がするどい
イタリア人のオシャレは、買う前の時点から始まっています。よく人を観察し、流行を掴むことはもちろん、好きなスタイルを見つけると、目標に向かって掴み取ります。だから「その服どこで買ったの?」「どこのブランド?」なんて質問することは珍しくはありません。
ファッションが苦手な私にさえも飛んでくることがあるんですから、人はよく見ているなと感じます。
また私も、好きなタイプの香水が香ったら、どのブランドか聞くこともあります。もちろん、人を見て判断しますが、みんな抵抗なく答えてくれます。そんなフレンドリーさや、嬉しそうに語ってくれる部分はイタリアの良さだと実感します。
店内のディスプレイが違う
さらに、店頭では、服を色ごとに分けているのも大きな特徴だと思います。日本なら同じ服の形の色違いを並べますが、こちらは色ごとに分けています。ですので、「色から選ぶ」という選択を行なっていることが伺えます。スタイルによって、どの色にしたいか、他のアイテムとの組み合わせで、どんな色を選ぶべきかなど、考え始める基準が違うようです。この時店員さんは、「色違いもありますよ」と提案してくるので、見逃すことのないようにサポートしています。
夏のオシャレは色と素材
イタリア人がオシャレに見える理由に、「色使い」があります。
色から選ぶファッションをしているので、いくつかのパターンを用意しているんだと思います。トップス、ボトムスの組み合わせはもちろん、バッグ、靴、アクセサリー、小物に至るまで、どの服と何を合わせるかを遊んでいます。
特に女性は、それぞれの色を持っていると感じます。派手な赤、イヤリングやバッグにオレンジ、夏はターコイズ、夜はゴールドやシルバーの効いた服と小物など、コンビネーションを満喫しているのが感じられます。
夏のカラーは白
夏に向かっている今、日中に出かけるならば、黒い服は避けます。太陽の光を吸収し暑くなるし、印象が重くて暗くてなるからです。
これからの季節は、白を着たがります。もちろん明るめのカラーも。Tシャツやタンクトップ、白い麻のシャツは見た目にも涼しいので、よく見かけます。
夜はブラックに
これが、夜となると黒もアリ。特に女性は、シックやクールな演出に全身ブラックは一年中使われます。グループのみんなが黒一色もあるほど。でも形や素材が違うなど、個性をどこかで演出してします
肌寒い日や、バイクに乗る場合は、革のジャケットもよくあるコーデ。革のバッグも一年を通して使われます。
男性のオシャレは長袖
オシャレに気を遣っている男性は、どんなに暑かろうが、腕まくりをしてまでも長袖を着ます。
スーツでは長袖が基本のように、フォーマルなスタイルが長袖だから、普段のお出かけにも使います。半袖のシャツはどこかで邪道という感覚があるようです。
友だちとの軽い食事会でも、男性陣は長袖のシャツを着ます。でも下は半ズボンなんです。なぜかは分かりません。ちなみに夫はこの場合、靴下を履いていません。さらに、この場合、紺色で揃えるコーデをよくします。黒にはないエレガントさがあり、海の男ならではの爽快さを演出しているのかもしれません。
老夫婦のコーデ
今回、お届けしたかったお話は、この写真の二人。
これぞ、イタリアのオシャレだと感じます。
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二人でトーンを揃えたコーデ。
こんなに見事な初夏の装いがあるでしょうか。
女性の鮮やかな濃いピンクのワンピースは膝上の丈です。焼けた肌は、夏の準備をもうすでにしていることが分かります。ピンクの大きめのバッグに、足元はシルバーのサンダルです。イタリアにいてよく思いますが、自分の髪の色とバッグや小物を合わせる人が多い!この女性もシルバー使いがハマっています。
そして傍の男性は、白の長袖シャツを腕まくりしています。ボトムスは、麻でしょうかピンクのパンツがたまりません。ポケットの赤に遊び心があります。白い靴で合わせることで全体に統一感がでます。
ご夫婦だとして、どちらかがピンクを着たいと言ったのでしょう。そしたら相手が、私もピンクを着ようかな!なんて会話になったんだと想像します。
これからどこかへ行く途中だったのか、急ぎ足でした。鐘楼の時計が12:07くらいなので、誰かとお昼ご飯を予定していたのかもしれません。
どんな年代であっても、このようにファッションを謳歌していると、もっと遊ばなければ!と感化されます。今年は派手なカラーか流行しています。全身に取り入れる勇気はまだありませんが、服と小物で挑戦してみたい!気持ちは少し芽生えきました。
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