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イタリアの惣菜って何がある? スーパー編

スローフードを生み出したイタリアは、料理や食事にかける時間を大事にする文化があります。どんなに忙しくても食べ歩くことはほぼなく、少しの時間でも座って落ち着いて食べるほど、人生において、「食」の重要度はかなり高い位置にあると感じます。

休日になると、マンマが時間をかけて作った料理を家族に振る舞うことは、最高に幸せのひとときであり、親孝行でもあります。また料理担当者にとっても、ストレスから解放的される時間にもなります。

イタリアの食事ルール

イタリアでは、家庭でもレストランでも食事にはいくつかのルールがあります。
まずは、食事の順番です。

1、前菜:生ハム・ブルスケッタ・ムール貝の酒蒸しなど
2、プリモ:パスタやリゾットなど
3、セコンド:肉や魚のメインディッシュ
    コントルノ:野菜のグリルやサラダ等の付け合わせ
4、ドルチェ:ティラミス・パンナコッタなど
5、コーヒーや食後酒

たくさん食べるのね⁉︎ と日本人なら感じるでしょう。ほんとその通り。ですので、プリモやセコンドのどちらかにすることもありますし、夕飯は炭水化物を摂らない人もいます。

そして、一度の食事で、肉料理と魚料理のどちらかを選び、混ぜて食べることはありません。

さらに、1から順番に出てくるので、テーブルの上がお皿で一杯になることもありません。その代わり料理担当者は、席を立ったり座ったりを繰り返すことになります。その分時間がかかりますが、熱々の状態を食べることに重きを置いています。


どんなお惣菜が並んでいるのか

イタリアでも共働きは当たり前で、親やベビーシッターの手を借りて子育てをする人も珍しくありません。

そんな忙しい現代人の助っ人になるのか、 「お惣菜」です。イタリアのスーパーにあるお惣菜のパックコーナーを覗いてきました。小分けにされていて、容器のまま温めることができるようになっています。
では、どんなものを食べているのか、さっそく見ていきましょう。


プリミピアッティ

まずは、二番に食べるパスタやリゾット。
魚介を使った料理が多い印象を受けました。おそらく、挽肉のボロニェーゼやカルボナーラは簡単にできるので、惣菜にするほどではないと考えられます。
また、イタリアでは魚介は肉類よりも高いので、このように並ぶと、何だかお得感もあり食べてみたいとそそられます。
特に、「オーロラソースのガルガネッリ」が気になります。ガルガネッリというパスタも、オーロラソースもどんなものなのか食べたことないで挑戦してみたいです。


センコンディ

煮込み料理が多く並んでいます。どれも手間が掛かっているのでしょうね。ささっと食べたい時に、誰かが作ってくれたあったかい料理は、さぞかしエネルギーになることでしょう。

この中で選ぶなら、「プローブォラチーズとナスの団子」です。試して美味しかったら、自分でも作りたいです。


何と中華まである!

お惣社コーナーに、何と中華料理まで並ぶ世の中になりました‼︎ これは大きな変化です。いつ仲間入りしたのかは知りませんが、三品も並ぶことから、よほど人気があるのでしょう。

このほか、野菜のグリルや、ポテト、スペルと小麦の農家風サラダなど、野菜も栄養もバランス良く摂れるように選抜されています。

中華以外はどれも250gの一人前サイズで、値段は約600円前後です。家で作るとなればもっと安くなりますが、手間暇がかかり時間を圧迫してしまうことを考えると、惣菜に頼る方が賢い選択の時もあるでしょうね。

これらは、まだ寒い時期の料理が多いので、夏になると、サラダリゾットや冷製の惣菜が増えるはずです。また暑くなったらレポートします。さらに、今後、イタリアンの作り置きについても紹介していこうと思います。


あっ、ちなみに、日本食のお惣菜はあるの?と少しよぎったと思いますが、まだお寿司しかありません。小さな街のさらに小さなスーパーなのでたまにしか見かけませんが、魚介の冷蔵コーナーにたまに現れます。天ぷらやお好み焼きが並ぶにはまだまだ時間がかかりそうです。

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