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【イタリア】繁華街の車両通行規制 〜静かな日曜日〜


街の交通規制

イタリアでは、街の中心地には
住人や仕事以外の車両は入ることができない
ZTL: Zona a Traffico Limitato」
一般車両通行禁止区域というものがあります。


監視カメラで常に車のナンバーを見張られていて、
もし侵入してしまうと数十€の罰金となります。
ですので、知らない街では標識を見ながら走行する必要があります。


これはイタリアの素晴らしい規制で、
騒音、駐車違反、景観の乱れ、交通麻痺、
さらには、環境問題の解決へと繋がります。

芸術の街フィレンツェの中心地には、
ドゥオーモやヴェッキオ橋など観光の目玉が点在します。

これは、早朝のドゥオーモ前の様子。
中心地で物を搬入する場合は、早朝までに終えなければなりません。
また、「電気自動車」の場合の規制は緩くなります。

これにより排ガスによる空気汚染と
騒音問題を軽減することができました。

よって、中心地内での移動手段は、
電気のミニバス、電気自動車のタクシー、
レンタルの電動アシスト自転車や電動キックボードとなります。

ですが、フィレンツェは意外にも小さく、
直径は約2km。歩いて巡れる大きさなのです。



日曜日の繁華街


お昼過ぎ、勤めている日本食レストランで
宅配の注文がありました。

普段宅配は、オーナーが車で行くのですが、
中心地は通行できないために、私が代わりに
マイ自力自転車 (電動アシスト自転車の反対の意)
で向かいました。



お宅はメイン通りの中にありました。
服屋、美容用品、雑貨店などが並ぶ、
買い物客で賑わう場所ですが、、、

閑散…


休日の人を狙って営業なんてしません。
お店側も一緒になって休むのです。

みんなで休めば怖くない?
日曜と月曜日の午前はほぼ閉まっています。
商売よりも休暇をいかに大事にするか。
周りが閉めているからできることなのかもしれません。

その昔、路面電車が通っていました。
趣ある風景だったと思いますが、
相当な騒音だったとも容易に想像できます。


建物の一階部分が店舗になっていて、
上の階は事務所や住宅になっています。
このような建物がほとんどなので、
中心地であっても、静けさを求めるようです。

写真右側の「P」は搬入車両のための一時的な駐車場です。
その向こう側に停車しているのは、
車椅子マークがついていて利用者が限られています。


なぜ人がいない?


またこの日は、郊外のスタジアム近くで、
メルカートという、服や雑貨などの市場が
特別に開催されていました。
さらには、港に大きな潜水艦や新型軍艦も停泊していたことから、
街には人がいなかったのかもしれません。



お昼時であったのも静かな理由の一つ。
日曜日に家族揃ってゆっくり昼食も大事な家族イベント。

静かな日曜日を体感しました。


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