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【イタリア】男前パティシエの高級ドルチェ日本に進出間近!

ホールケーキが8000円!
果たしてその価値が分かるのか…

若くて成功したハンサムなパティシエが、
2年前に自身のお店を地元にオープン。
ついに訪れる機会に恵まれました。

北側を向いて走ると立派な雪山が見えます


街から車で内陸に進むこと30分、
ルッカという巨大な城壁に囲まれた街へ行きました。

まずは軽く腹ごしらえ。
朝から張り切って作ったサンドウィッチを携え
川沿いの公園で食べました。

雪山からの水が流れているから冷える
育つ木々も我が街とは少し違う
立派な白樺が続く


腹五分目に抑えて、いざケーキ屋へ


ガラーン…

太陽燦々

まさかッ、休み⁉︎

嘆く私。

毎日インスタを見て確認していたのに…

お昼休憩があることを知りませんでした。
15:30から再開。ふぅ〜

1時間ほど街を散策することに。


ルッカは、ヨーロッパ最大のコミケである、
ルッカコミックスが行われる場所です。
毎年、11月上旬の週末に開催され、
見事に着飾ったコスプレイヤーたちが街の中に溢れます。
イベントやステージ、ワークショップ、物販など
イタリアだけでなく日本からももちろん、
ほかの国からも集まる重要な催しとなっています。

どのような街なのか一部を紹介します。

街の中心地は城壁に囲まれています。
(駅の反対側にあたる入り口で、地元民の車の出入が激しい)

一歩踏み入れると、車が行き交う外と比べて、
道は細く、歩く人がほとんどです。

通りは車一台が通過できるくらいの幅。
迷路のような道は観光客で賑わっていました。
小ぢんまりとしたオシャレなお店が連なります。
左側の白い建物が大聖堂。
隣の広場に出ると、やっと広い空間にホッとします。


偉大なオペラ作曲家
プッチーニの生まれた街でもあります。

『蝶々夫人』『トスカ』『トゥーランドット』などを作曲。
ミュージアムも近くにあり、街のシンボルの一つです。

暮れゆく日が美しい


城壁の上は約4kmの遊歩道になっています。
ウォーキングやランニング、散歩など運動に適した場所です。


街の散策を終え、いよいよドルチェへ


ATELIER Damiano Carrara

シェフの名前は、ダミアーノ・カッラーラ

ルッカ出身で、バーテンダーとして働き出しました。
アイルランドに移住した後、弟がいるカリフォルニアで、
ケーキの道に入ります。店舗を増やし、アメリカのショーレースにも参加。
次々と好成績を残すだけでなく、審査員としても活動。

後に、イタリアのテレビ番組から声がかかり、イタリアに帰国。
そこから瞬く間に人気を博すパティシエとなりました。

現在、イタリアで一番有名なパティシエです。

イタリアに帰国して4年。
ついに彼自身初となるお店を地元にオープンしました。

アトリエ・ダミアーノ・カッラーラ

2021年10月に開店
右側が店舗 左側がテラス席


満を持してのお店は、まるで宝石店のような美しさ。


ケーキが美しく見えるよう計算された配置やライトアップは、
反射し、ケーキが何倍にも感じ、多角的に見えるから、
何分でも眺めてしまいます。

「中は宇宙です」と言われても納得の空間。


彼の称賛は実力だけではありません。
人は見た目が9割と言われますが、
顔もスタイルも抜群!外見で既に成功しています!



メロメロになる女性は少なくなく、私もその一人。
美貌とドルチェの芸術作品にどんどん魅了されていきます。

インスタに投稿すると、嫉妬心を抱いてか、友だちから、
「私もファンです」と闘争心を剥き出しにされました。
(本当は仲がいい友だちですょ)

それくらい、女性たちを虜にする "甘さ" を持っています。

そんな優しい人のことをイタリア語でまさに

「ドルチェ」

と呼ぶんです。
そんなダミアーノがドルチェを作るんですから、
駆けつける女性客は絶えません。

常に満席


さて、選んだドルチェは…

ショーケースの中にある9つの中から選びます。
中央のハンバーグとポテトもドルチェです。
遊び心があります。

夫は、珍しくなかなか選べずにいました。
そりゃ迷うよね。
その中から選んだのは、こちら。

最も近くで!

いと美し…

Esoticaエゾーティカ

エキゾチックなという意味です。

ココナッツ、マンゴー、パッションフルーツ、ライムなどが
絶妙なバランスで配合されています。
一口食べると、食材の一つ一つが存在を教えてくれる。
アクセントかと思いきや、それらが溶け合う見事な味わい。
夫は目を閉じると感覚が研ぎ澄まされたようで、
最後までじっくりと堪能していました。


私は、この日限定のテイスティングメニューを。

Marronce Glacés Day

Tortellini Dolciトルテッリーニ ドルチ
Montblancモンブラン
Neccio a modo mioネッチョ ア モード ミオ

まずは、トルテッリーニから

トルテッリーニは、イタリアの詰め物をしたスープパスタ。
クリスマスのこの時期に食される定番の味です。

それをドルチェとして表現しています。
まずはカップにあるパスタを目で楽しむ。

次に甘いソースを注がれ、

最後に、粉チーズのようにホワイトチョコを削ると完成!

蕎麦粉を使った歯応えあるパスタに、
栗の味わいがほのかに感じられる。

塩っぱいイメージのトルテッリーニパスタが
甘いことにギャップがありますが演出は見事。

続いて、
ネッチョとモンブラン

ネッチョは、栗の粉で作ったクレープ生地に、
リコッタチーズを合わせ、マロングラッセを大胆にのせ、
アクセントに揚げたローズマリーという融合。
うえにかかる栗の蜂蜜が香り高く脳天まて貫く。

続いてモンブラン

想像していたものと違いましたが、これはこれで
見た目以上にしっかりした味わいでした。
もっと栗の味を感じたかったけれど、これだけじゃ終わらない。

実はこのセットに、マロングラッセのお土産もついてきます。

隅々まで栗尽くしでした。

ちなみに、ドルチェは全てグルテンフリー。
この配慮も現代ならでは。
誰もが安心して食べられることはもちろん、
食材へのこだわりや独自性など、
ダミアーノでなければできなかった表現ばかり。

最新の技術と厳選された材料により完成されたドルチェは、
小さな地方では勿体無いほど。知名度を生かして、
広範囲で味わってもらいたいと感じました。


なんとこの日は、シェフがお店にいた日でもありました。

一人ずつ声をかけて回っていました。
もちろん私たちの席にも。

ドルチェの感想や食材への質問をしていくうちに、
日本の話へと移りました。するとダミアーノは、
「来週日本に行くょ!東京、京都、大阪…」
大都市を中心に訪れるようです。
私は「イベント?放送?」と訊くと、

「日本で開店しようと考えている」

とのことでした!!

今後、いい場所に巡り合えば、ダミアーノのドルチェを
日本で楽しむことができるそうです!
今後の彼の動向が気になります。

イタリアの若きパティシエ
ダミアーノ・カッラーラ」、

ぜひ、この名前を記憶の片隅に置いて、
もし開店した日にゃ、自慢してください!
「イタリアのハンサムなパティシエだよねぇ〜知ってる〜!」と。

最後に写真を撮ってくれました!
自ら私のスマホを使ってサクッと慣れた手つき。


そして、なにより気になるお値段は…
ドルチェと飲み物×2で約6500円相当。
日本のみなさんなら、彼の価値を分かってもらえるはず!

夫は、高すぎると呟いていましたが、
これは誕生日プロジェクトの一環だと言うと納得していました。
私にとっては、素晴らしい経験ができたと満足しています。

記念日や大事な日にまた食べに訪れたいと思わせる、
ダミアーノの魅力にまんまとハマりました。

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