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【イタリア】急に街が賑やかに!優勝したらしい


昨夜、急に外が賑やかになりました。
歓声とクラクションと花火が上がり
喜んでいる声が聴こえます。

ですが、外を見たくても見れない…

今、目の前にいる夫は「鰻」について
夢中になって説明してくれているから。

ついさっき、イタリアのあるTV番組を見ていて、
鰻には2種類あり、一つがメスでもう一つがオスと紹介。
しかし生産者は違うものだと言い切ったのです。

それから夫は、鰻について調べ出しました。
Googleで検索し、いくつものYouTubeを見て勉強。

それが興味深くあまりに驚いたから、
私に言いたくて仕方がないみたい。

そんな話を聞いている途中で、いきなり外が賑やかになったんです。

プープー!パンパンパンパン!ドッカーン!
と鳴っています…

外をいち早くみたい!

ですが夫は、気が散ることなく「鰻」についてまだ語る…


アメリカと南アメリカあたりの大西洋で生まれ、
はるばる約5000kmも泳いで欧州へやってくるとか。
川に入ると長いもので20年も成長を待ち、
成熟したら河口に降りてオスと出会い、
子どもを産み育てるには、再び故郷の海へ
半年ほどかけて戻るんだそうです。

これ、私が見たのではなく、夫が説明しています。

この間にも、外からラッパのプープーという音と
花火と叫びが聴こえます。もうお祭り騒ぎ。

夫は、もう鰻を食べることはできないと言っています。

ヨシッ、今だ


さ、、、

窓を開けて、グッと身体を出す

行き交う車がクラクションを鳴らし、

共和国広場には人だかりが見える

赤い炎により、近くの建物が赤く染まっている。
渋滞が起きています。
手前の赤十字を背負った車は、サイレンは鳴っていませんが、
青い光を放ち警戒させています。

何が起こったのか…

もう、これしかありません。


サッカー優勝



ということだったようです。

ここはナポリから遠いし、街のチームもあるし、
ファンがここにいるかどうか知らないけれど、
異様な盛り上がりは、おそらくナポリ出身の人たち
33年ぶりという待ちに待った優勝に
喜びがはち切れたんだと思います。



隣では、サッカーに興味のない夫が、まだ鰻に思いを馳せています。


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