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【イタリア】接触し放題なPCR検査

昨日から、喉の奥に少しの痛みというか腫れを感じている。夜には何だか熱っぽいし、風邪の症状と言われればそうだが、念のため検査を受けることにした。


4つの考えられる要因

・先週まで、同僚二人に風邪の症状があった。でも数日しか供にしていないので移った可能性は低い。

・数日前、スマホの接触者通知が来た。このシステムをよく知らないが、感染者の近くに一定時間いたら通知が来るのだろう。かつて、感染した友だちのアパートに食品を届けた後、この通知が来たことがあった。
だけど、しばらく家と職場の往復のみで、人に会っていない。レストランのお客さんだったとしても、そんなに長く話した人はいないのに。

・夫は、体調不良の同僚と一緒に働いたとのこと。彼は陽性と分かり今は寝込んでいるらしい。実はワクチンを打っていなかったので、症状が重いようだ。今のところ、夫には何の症状もないけれど、実は感染しているかもしれないという一抹の不安もあった。

・一昨日、春っぽい日差しに気が緩んで薄着したら、一日中寒さを感じた日があった。サラダとヨーグルトを食べて、なかなか消化せず胃に負担がかかった日があった。

こんなこともあり、明日は検査を受けようと決めた。


接触者し放題な検査の流れ

昨晩は眠れなかった。喉の奥の違和感やもし感染していたら…という不安にかられ何度も目が覚めた。
朝食を摂り、すぐに着替えて家の向かいにある薬局へ行った。

薬局のことを 「FARMACIA:ファルマチア」という


表には数人並んでいた。薬局の道路に面した通りに小窓がある。そこで綿棒を突っ込むのかと思いきや、一度薬局の中に入って、整理番号を受け取ってとのこと。

「えっ、感染しているかもしれないのに、店内に入っていいの?」と内心思った。 
 

入り口の機械で、検査専用のボタンを押して待っていた。そして、私の番になり、カウンターへ行くと。
「検査ですね。€15(約2000円)と保険証をお願いします。」と言われ提出した。お釣りをもらうと、「奥の部屋に進んで、検査を受けてください」と。

言われるがまま、普段、関係者以外入れない場所へ足を踏み込んでいく。壁一面に薬が並べて置いてある。コレも知ってる、アレも見たことがあるなど思っていると、さらに奥の部屋から防護服を着た女性が「どうぞ〜」と呼んでいる。

中に入ると、中庭に面したドアが開いていたので常に換気している様子。

椅子に腰掛けると「名前は?」と聞かれ応えた。日本人の名前は難しいのに、確認せずに書類に書いている姿に慣れているのかなと思った。そこで、アッそう言えば、保険証を受け取っていない!と焦ったが、どうもこの女性の手元にあるようで、私のカードで名前を確認したようだ。なるほど。

さっそく、長い綿棒で鼻をキュッキュッ・クルクルやって終了。その後何も言われないので、「表で待つんですよね?」と聞き返したら、"Sì” ではなく、鼻で歌でも歌うかのように返事した。コレよくある若者の返事の仕方。軽いなッと思いながら、お礼を言って再び薬局の中へ。

これ、感染した人だったら、危険じゃない⁈ と思うけれど、換気しているから大丈夫なのだろうか。他の薬剤師は白衣にマスクだけで通常通り。感染している人もしていない人も同じ空間にいるのに、もうへっちゃらなのか。十分な体制をとっているとは思えなかった。  

表で待つこと数分。

小窓から名前を呼ばれた。「君は証明書が必要?治ったの?隔離が終わったの?」と一気に質問された。
そうじゃなくて、風邪っぽい症状があったとこを伝えたら、「あっ、確認だったのね!」と。「君は陰性だよ」とやっとそこで言われた。
早く言ってよ!と思ったが、まぁ陰性だから何でも許せる。再び店内に戻って、今度は薬を買った。

喉の症状を伝えると、最近出た新しい薬があるの。と出されたのがコレ。

頭痛薬で使っているメーカーの、痛みと熱がある時に飲む、水に溶かすタイプの薬を出してくれた。

新しいタイプのウイルスが出回り、感染力が高いと言われているので恐れていたが、この症状は違うことが分かり安心した。
やはり、春の陽気に誘われて薄着で過ごしたことが響いたようだ。

今から薬を飲んで、昨夜の分を取り返すべく一眠りして仕事へ行こう。

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