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【イタリア】建築物の外観探訪!暮らしぶりを想像する

いつも同じスーパーだと、料理も同じになるような気がします。

完全に言い訳にしていますが、気分を変えるために

少し離れたスーパーへ行くことにしました。


我が家は決して引っ越しをする予定はないですが、

できれば、大通りを避けてバスの通らない道に住みたいと考えています。

そんな目線でまた家々を見ていきましょう。


街の大通り

16万人の小さな街にもショッピング通りがあり、

ドゥオーモという大聖堂を中心にT字に配列しています。

左側の建物が大聖堂の裏側



Tの交わるところが大聖堂で、今回はその縦線を通りました。

銀行や郵便局が並ぶ繁華街の中でも一等地。

この建物は、1階にカフェが連なります。

2階以上はオフィスなので、

周辺にはスーツやおしゃれな姿の会社員を見かけます。

でも、日本ほどネクタイを閉めた人を見かけません。

ノーネクタイは多く、色使いもグレーや黒の人は少数で、

シャツの色やパンツ、靴の色づかいを楽しんでいるように見えます。


先へ進むと、1階は商店で2階以上が住宅の建物になります。

右側は市の施設で、高い外壁で囲まれています。

注目は左側の建物。手間のピンクの最上階の窓辺を見てください。

イタリア、レインボー、ウクライナの国旗が掲げられています。

私が特に気になったのは、さらに隣の白い建物。

建物が少し歪んで見えます。敷地面積を広げているんだと思いますが、

商業施設は平面なのに対し、上の階は途中から前に迫り出しています。

謎でしかありません。ほんの少しの差。

街の大通りの一室なので、そこまで広くはなくて

便利さが売りでしょうね。日当たりもいいですが、

ここはバスがバンバン通ります。窓を開けていられない。


さらに先へ進むと、砂利の駐車場のある施設。

どんな場所だと思いますか。なんだか美味しそうな雰囲気がありますよね?

ですが、パッと見て日本語を確認できたでしょうか。

「JUDO」「KARATE」と書かれています。

ここは、「Athletic club:アスレチック・クラブ」。

柔道や空手、ジムナスティックやボディビルディングを行えるようです。

ほかに、ボクシング、ヨガ、マシンなどがそろったジムです。

落ち着いた雰囲気とは違い、汗水流し戦っている熱い場所です。



住宅街の中へ

商店が連なる通りから右折すると住宅が並んでいます。

可愛らしい建物に出会いました。

宗教施設かな?もしくは市の重要建築?と思いましたが、

後でGoogleマップを見返しても何も書いていません。

建物の入り口には、名前とインターホンがあるので

住宅建築であることが分かります。

裏に回ると、テラスや庭があり外観とお同じくらい楽しそうな様子。

四角い建物ではなくV字になっているのも不思議。

外観の装飾や建物の高さから見て、いいところのお宅だろうと思います。


思い切って見せてもらう交渉してみたい!

イタリア人って、自宅に誰かを招くと大体 家の中を案内します。

「私たちの家を見せてあげる!」と説明して回るのです。

見せびらかしたいのか、気になるから誰もが紹介するのか分かりませんが、

ベッドも浴室も全て見せるのが一般的。

私もならって誰かが来たら見せます。

なので、家を見せてと言えば、簡単にいいよと言ってくれそう。

今後やってみたい企画ですね。イタリア版建物探訪。

まずは友だちの家から撮っていきます。


妄想が広がりましたが、外観巡りは続きます。


先ほどの建物の後側に黄緑色の壁が角を見守っています。

3階建の小さな住宅。中央の茶色い共有玄関とその上は階段でしょう。

そして両側に家があるので、6戸入っていると考えられます。

窓が多いので家族で暮らすようのお家なんでしょう。

窓は白や灰色をしていて、左半分は閉めています。


イタリアは、真夏の熱い日は雨戸を閉めて光を入れません。

家の中が暗くなりますが、暑さを遮ることが第一目的です。

右側に見える黄色い建物に緑色の雨戸は、トスカーナらしい色合い。

実はこの外観の色、指定があるんです。

他の色を塗ることはできません。

近年、国から外壁の補助が出ました。

一斉に修復を行ったんですが、

全て前回と同じ色で塗り替えます。

例え持ち家のテラスであっても、

自分の好きな色に塗り替えることはできません。

我が家も引っ越し当時、外壁が汚れていたので塗り替えました。

その時、外壁の一部をペンキ屋さんへ持っていき調合してもらいました。

メーカーによって色合いが違うので、
  
大体似ていればいいという緩いものです。


続いては、淡いグレーの建物。

全てが統一されシックです。玄関は茶色の重厚感あるもの。

真っ暗になりがちな玄関ですが、アール・ヌーヴォーのような採光

を施したデザインがさらに格式を高めています。

この建物は、おそらく一家族だけのもの。

代々受け継いでいるお屋敷でしょう。

手入れの行き届いた立派なお宅です。

高級家具や絨毯を敷いて、余裕ある暮らしぶりを想像しました。

こんな家のキッチンって、オープンなのか壁向きか。

覗いてみたいなぁ〜


さらに進むと、高い建物が現れました。

目の前にそびえ立つ、茶色と白の7階建ての住宅。

古いからか外壁が崩れているのが見えます。

規格もデザインも40年以上経っている感じ。

ここまで低い建物が連なる地域でしたが、

通りを越えると急に背が高くなります。

近くに広い公園もあるので眺めもいいだろうなぁ。

あっ、でもこの下はバスが通るんでした。危ない危ない。


そうこうしているうちに、スーパーに到着。

古く代々伝わるお屋敷や、歴史がありそうな建物が並ぶ地域なので、

静かで落ち着いた住宅街です。

住む人たちも、外国人は少なく地元民が多い様子なので

家賃が高いかもしれませんが、良い暮らしぶりになりそう。


普段、意識して通らない場所でも、

視点を変えて見ていくと良さを感じますね。

ちょっと旅気分で、暮らしぶりを想像する面白さがあります。

他にも気になる場所があるので、また今度探訪していきますね。



おまけ

本日の入道雲
スーパーに入ろうと思ったら、向こうにモクモクが見えます。
この後、こっちにまでやってきて、街を洗っていきました。

明日から連日雨の予報。もう夏が終わろうとしています。

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