イタリアからYahoo!JAPANは見られません

今月に入り、ネットを開くとこのような表示が出るようになりました。

Yahoo! JAPANのサイトやニュースなどは完全に見れなくなりました。詳しくは、日経新聞の記事を一部抜粋します。

「コストの観点で、欧州の法令順守を徹底するのが難しくなったため」(ヤフー)としている。

欧州からの利用者は全体の1%程度にとどまっていた。

ヤフーはサービス中止の詳細な理由を明言していないが、欧州におけるデータ保護や海外プラットフォーマーに対する規制のさらなる強化を懸念したようだ。欧州連合(EU)は世界で最も厳しいとされる情報管理を企業に求める一般データ保護規則(GDPR)を2018年に施行し、違反には制裁金が科される。
また欧州議会で1月20日に可決された「デジタルサービス法案」は、EU人口の10%に相当する利用者を抱えるなどの条件を満たす企業に対し、違法コンテンツの削除や広告の適正な表示を義務付ける。ヤフーはこの規制の対象外とみられるが、今後さらに海外のIT(情報技術)企業への規制が強まると見て中止を決めたようだ。

規制強化に伴って必要になる可能性があるサービスの再設計、当局との交渉や情報収集にあたる社員の人件費などが膨らむとみて「採算が合わない」(ヤフー)と判断した。

規制対応とコストを踏まえ、今後サービス提供の中止を拡大する可能性はある」(関係者)。GDPRなどのデータ保護規制などを念頭に、日本の大手IT企業が欧州でのサービス提供を中止する例は珍しい。

日本経済新聞より


検索で調べていると、Yahoo! のページを案内されることはあります。ニュースや知恵袋のタイトルや少しの内容は見えるのですが、クリックするとその先に、冒頭の表示が現れます。

メールは新規アドレスの取得ができないようですが、現在所有しているものは通常に使えるとこのこと。あとクレジットカードや電子書籍のサービスも継続ということです。


Cookieの確認

日経新聞の記事の中に、「欧州連合(EU)は世界で最も厳しいとされる情報管理を企業に求める一般データ保護規則(GDPR)を2018年に施行。」とあります。
以降、イタリアであらゆるサイトを見ると、必ずこのような確認が出てきます。

イタリア国営放送のニュースサイトより

画像の下部にある「Preferenze Cookie」というポップアップが現れます。
Cookie:クッキーとは、見ている側のデータを認識するもの。再び開いた時に情報が残っているのは、これによって起こる。だから、情報提携「「同意しますか?」と、いちいち問いかけてくる。
これが面倒で手間でイヤになるが、便利な世の中の裏には、個人の情報が飛び交っていると思うと恐ろしい。


検索ブラウザはChrome

気になるのが、「欧州からの利用者は全体の1%程度」という部分。Yahoo!を使っている人はどのくらいいるのでしょう。かつてラジオ局で制作をしていた時には、フル活用していました。
ですが、今はもう使わなくなりました。Yahooを利用してニュースを調べることもなければ、トレンドを見ることもありませんでした。

現在は、スマホやパソコンからのアクセスを考えると、ブラウザは断然Google Chrome派。どの端末からでもログインできるし、閲覧記録は、パソコンで検索したのか、スマホから見たのか忘れても一目で把握することができます。パソコンのトップ画面も使いやすくアイコンを並べ、無駄のない立ち上がりができています。もちろん、Yahoo!やSafariでもできると思うのですが、10年前にMacBookに変えた時に、Chromeの方が検索スピードが速いと謳っていたので、そこから利用を始め、おおよそ10年の付き合いになります。


ニュース検索は「スマートニュース」

Yahoo! ニュースは、イタリアに来てしばらくしてから、ビジネス系のお仕事をしていた時によく利用していました。検索キーワードで引っかかる数が多いので便利でした。しかし、ビジネスの検索も長年続けていたら、「日経」「東洋経済」「プレジデントオンライン」などから記事を選ぶことが多くなり、直接サイトを覗きに行くようになりました。

そして現在は、スマホのアプリ「スマートニュース」で上記の新聞、地元のニュース、日本や海外、政治・経済、エンタメも全て網羅することができています。


また、イタリアのニュースが見たい時にもYahoo!イタリア版は見ません。ほとんど興味のない、芸能ネタ、地方の事故、広告ばかりで疲れてしまいま
やはり地元紙が一番。そこから派生して、セントラルニュースや世界情勢も観れるので、あまりサイトを飛ばないよう、時間を取らないように考えて見ています。


わざわざ1%の欧州在住日本人に向けて、あらゆる犠牲を払うことはないですよね。その苦労を取り除けたのなら、日本の人に向けた画期的なサービスを提供して欲しいと思います。

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