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【イタリア】ジェノヴェーゼは分量が命
先日、わざわざ休みを取り、朝から画家の友だちを訪ねに行きました。
「一緒にランチしようよ!」と私から誘ったけれど彼女は、「ねぇ今日は暑いし、ペーストにしない?ほら、あなたのブログに書けるし!」なんて、先々を考えてくれています。
彼女には何でも話すので、ここに毎日書いていることも知っています。もちろん日本語だから読んでいないけれど、雰囲気は掴めている様子。
ペーストって何⁇
あっ、そうそう。「ペーストって何?」って思いますよね。「バジルソース」の別称です。日本ならジェノヴェーゼパスタを指します。イタリア語では、pesto alla genovese ペースト・アッラ・ジェノヴェーゼ。
ペースト状にした料理を意味する言葉ですが、有無を言わさずバジルソースが代表として君臨しています。
バジルソース=ジェノヴェーゼじゃないという記事を発見しました。このうんちくは興味深いので、食いしん坊な方は雑学にどうぞ。
彼女は、画家という一面のほか、会社員として地元企業に勤めています。今は会社へ出勤せず、イタリアでは「スマート ウォーキング」と呼ぶ、在宅ワークの真っ最中。そして傍には、夏休みに入ったばかりの娘ちゃんが退屈そうにしていました。
友だちの傍らで、私もパソコンを開いて少し作業。日頃とは違う環境は、また別のスイッチが入るようで捗ります。
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12時を過ぎた頃に、「よし、お湯を沸かそう!」と彼女がパソコンを閉じ、「どのくらい食べる?」と、三人分の量を確認しながら、これからお料理モード。
料理教室のはじまり〜
まずは、お湯用の鍋を火にかけます。
そしたら、バジルの採取に庭へ。
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「上の方を摘むの。下だと広がりすぎるからね!」と。
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洗って、水気を拭き取る。でも完全にではなく、軽くという感じ。
多くのレシピを見ていたら、しっかり取るように言われています。おそらく保存のことを考えてだと思います。
フードプロセッサーを準備します。
チーズがかたまりしかないので、一口サイズにカットし6カケほど入れて回します。
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ニンニクをひとかけら投入。入れすぎないことがポイントです。さらに、中心の芽の部分は取り除きましょう。消化されにくく胃が重くなります。ほんのり香るくらいの量にしてください。
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バジルを入れて、塩もスプーン一杯加える。
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松の実は一掴み入れましょう。この時、「高いから貴重だからと、ケチらないで!!」と。強く言われました。私は、いつも少しの量にしていました。
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オリーブオイルも然り、多いかな?と思うくらいたっぷりと。良質なエクストラ・ヴァージン・オイルを使ってください。
香りが強すぎるという人もいますが、好みですので、お気に入りを見つけると愛着が湧きます。
トスカーナで暮らしていると、秋の収穫後の濁っていて渋みのあるのが好きになりました。
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お湯が沸いたので、スパゲッティを投入。
友だちのキッチンは業務用なので、コンロは6口もあり、温めるオレンジのライトまでも。冷蔵庫も、ワインクーラーがついたプロ仕様で豪華なんです。
では、いざ攪拌!
確か友だちは、氷を入れると言っていたような…
完全に忘れている。
というのも、バジルは時間と熱により黒く偏食するので、それを防ぐために冷やすとか。
このこともあり、完全にバジルの水気を取らなかったのです。
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鮮やかな色が出ました!このくらいまでペースト状になれば完璧!
ついに、融合の時
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水気を切ったパスタに、ペーストを合わせます。この時、全部使い切らないように、様子を見ながら調節します。
そして、よーく混ぜて完成です!
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バジルと松の実とチーズの香りが高く、鼻に抜ける爽やさが、夏の暑さを軽くしてくれる。食欲のない時でも、サッと食べられ活力になります。それがハーブの力だと思います。
ペーストは残ったら、パンにつけるのも、茹でたじゃがいもにつけるのも美味。保存する場合は、表面をEVO油で乾燥や変色を防いでください。
バリエーションはたくさんあり、トマトやインゲンとまぜたり、ブッラータを乗せたり。
事前に準備して、冷蔵庫で冷やすことで作り置きができます。この時、スパゲッティではなく、ショートパスタを使うのがポイントです。食べやすくなります。暑い日に、火を使うことなく食事ができるので、ぜひこの夏試してみてください。
なんて言いましたが、
日本は今、梅雨ですよね。
真夏の暑い日に、何食べよ〜と思った頃、
冷たいパスタの話題をお届けします!
では、Ciao Ciao a tutti!!
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