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【イタリア】夫の居ない週末。出会いの多い日

この週末に夫は馬仲間と旅に出ていました。
 
イタリアのふくらはぎに位置する場所まで、
 
車に馬と荷物を詰めて移動し山を駆け巡る四日間。



戦後イタリアでは、西部劇撮影が盛んな時期がありました。
 
「マカロニ ウエスタン」と呼ばれ一世を風靡。
 
その撮影現場にもなった場所へ行ったようです。
 
写真を送ってきました。

乗馬スタイルもアメリカン

大自然の中に人工物は一切ありません。
 
仲間は皆役者に見えるほど馴染んでいます。
 
イタリアでもどこの国とも感じない別世界。
 
馬と自然と仲間との時間を満喫したんだとか。


 
長く一人にさせたことに申し訳なく思ったのか、
 
お土産という名のほんの "気持ち" を持ち帰りました。

それは、食べ残したであろうチーズとハム。

だけれども、これがウマし!

チーズの箱を開けた瞬間にトリュフの香りが漂います。

赤い粒々はスパイスが効いて痛いほど。
 
名産の羊乳ペコリーノチーズは濃厚な味わい。
 
生ハムとサラミは口に入れた瞬間の美味さが全然違う!
 
味わい深く素材の味がしっかりと感じられる。
 
普段は偽物を食べているのだと気づかされます。
 
これを書いているうちに食べ終わりました。

ワインが飲めたならもっと豊かなんでしょうねぇ




留守の間に

さて、夫がいない間アレもしようコレもしようと
 
考えていました。せっかくの一人だし…ですが、
 
実際にはそんな余裕なく、家事とインコと

義母との会話であっという間に過ぎ去りました。

 
特にインコは我が家で飼っているのと、
 
今は亡き郊外にある友だちの庭にいる鳥小屋と、
 
両方の世話があるので結構大仕事です。



 
まずはインコたち用の新鮮な野菜を買いに行きました。
 
リンゴとサラダ菜を取ってお兄さんに渡そうとするも
 
お客さんと何か話している。
 
するとお兄さんは「スペイン語分かる?」と。
 
知らないと言い、どうしてか聴いてみると、
 
「僕たちはドミニカ出身なんだょ!君は何語を話すの?」
 
「日本語だよ」と言うと、
 
「オォー!日本人⁉︎ ドミニカには日本人がいるんだ  
 
僕の知り合いはトヨタの車を持っているよー!」と。
 
めちゃくちゃ笑顔炸裂で話しかけて来ました。
 
無邪気でよく笑い嬉しくて楽しそうな雰囲気は、
 
全てをなんでも肯定的に受け止めそうだなと感じました。
 
朝から無条件の元気をもらいました。

 


 
それからバスに乗ってインコのもとへ。
 
行きは海に向かう人がほとんどで車内は賑やかです。
 
そういえば、音を収録したので是非お聴きください。


小屋に到着。

掃除しエサをあげ水を交換するともう滝汗。

最後にリンゴとサラダ菜をあげて観察。

実は、ココから逃げ出したインコがいて、
 
どうやって中へ入れるか考えています。
 

2羽います。分かりましたか?
 
中に入りたそうなのに近づくと逃げます。
 
この後、お水とエサと巣箱を置いてみましたが効果なし。


掃除していると若い男性が「ねぇ!」と
 
垣根から顔を出して話しかけてきました。
 
「飛び回っているインコは戻るの?」
 
「戻らないよ。逃げたの。」

「戻って来そうなの?んー今、試しているところ」
 
「そっか!彼らは喜んでいるんだね!」と去りました。
 
わざわざ声をかけてくれるあたり、おそらく
 
知らせてくれようとしたんだと思います。
 
優しい心遣いのできる青年でした。
 

逃げたインコは3羽いて襲われることはないはず。
 
帰宅してから夫の出番。頑張ってもらいます。


インコの掃除を終えて出た時にはもう昼ご飯の時間。

バスで帰ろうとするもなかなか来ない。
 
ならばと歩き出すと後ろから過ぎ去ってゆく。
 
これはしばらく帰るべきではないのかと寄り道することに。

カラフルな家。この向こうは海です。
ココから降りると…
岩場の海です
通り抜けたくなる小道
見晴らしのいい場所へ

日差しは本当に暑いけど、風が心地いいので
 
快活に歩くことができました。

 
次のバス停にくる時間を確認すると15分はある。
 
近くのBar :カフェで軽食を摂ることに。
 

暑い日や海へ行く時は食事を軽めにします。
 
食欲が落ちて少食になるのもありますが、
 
海へ入るため胃に負担をかけないようにする意味も。
 
パイ生地の中に、ハムとチーズを挟んだだけのサンド。

イタリアのレンモンティESTA THÈと一緒に。
 

ストローが紙になっていました。
 
ブスッと刺したかったのに折れ曲がり、
 
よく見るとここに挿して!と指定されている…
 
「FORA QUI」って書いてあった。
 
久しぶりに飲むと変化がありますね。
 
リプトンのレモンティのようで高校時代を思い出す。
 
海を見ながら、チュルーっと甘酸っぱい記憶が蘇りました。
 
 

 
店員さんは気さくな方で、よく話しかけてくれました。 
 
「今日も湿度が高いね。君は海に行かないの?

今日は人が少ないなぁ。みんなバカンスに行ったのかな。」
  
お兄さんの優しさのお礼にティラミスを持って帰ることに。
 
何気ない会話ですが良い一日と感じさせるのどかさ。
 
こんな風に誰にでも話しかけられるといいなぁ。
 
「ありがとう!よい一日を!」と丁寧に挨拶をして出ました。

 
そしてちょうどバスがやってきました。
 
幸いなことに、行きとは違う高級感漂う
 
メルセデスのバス

車内にメルセデスのロゴをわざわざ付けるあたり…さすが

新しい車種なので、足回りは滑らか、音も静か、
 
車内の密閉度も高く、エアコンの効きが良い。
 
これに乗れる確率はそんなに高くないけれど、
 
当たると嬉しいバス。さらに今日がいいに日に。

 

帰宅して、ティラミスを食べてみると…

クリームが濃厚で美味しい。
 
そういえばエプロン姿のお母さんが作ったのかな。
 
いろんな出会いと優しさを感じる一日でした。


 
ではまた明日 ciao.


 

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