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猫と一緒に考える災害対策 -実践編-

こんにちは、ワイです。
前回のnoteでは、老猫と一緒に暮していた私の災害対策、 <準備編>として、おすすめの防災グッズなどをご紹介をしました。
読んでいない方はまずは前回のnoteを読んでみてください。

今回のnoteでは、災害対策の<実践編>、普段からこういったことに気を付けた方がいいよ、災害対策としてこういった習慣ができるといいね的なことをご紹介していきたいと思います。
 
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その1)防災グッズに普段から慣れておくこと。

今まで全く使ってこなかったものを、 いざ有事の時に使おうとしたら、猫にとってすごいストレスになると思うんだよね。
うちがやっていたのは、ハード系のキャリーバッグにお気に入りのブランケットを一緒に入れてあげて、普段から出入りできるよう一つの小部屋みたいに解放してました
へちまはそこに自由に出入してたし、結構気に入ってたみたいで、 昔の写真を見るとキャリーバックの中で寝たりくつろいでいる写真もありました。

▲くつろぎスタイル。


そんな風に、キャリーバックを特別なもの、運ぶ時にだけ使うものとしてではなく日常的に当たり前に使うものとして慣れさせておくと、いざそのキャリーバッグを使おうとした時に、「うわ、キャリーバッグだ、てことは病院だ!」と警戒されることもないし、 災害時でも普段から慣れてるのであれば、 全く知らないところにぶち込まれるよりは、全然ストレスはないと思います。
それと同時に、折りたたみのスペースが増やせるタイプのキャリーバックの中にも猫を入れてあげて、 普段からここは怖くないんだよ、快適な場所なんだよっていうのを体に覚えさせてあげるといいと思います。
 
 

その2)敢えて散らかった部屋を歩かせてみる。


これね、何言ってんの?って思われるかもしれないんですが、8年ぐらい前にわざわざ遠出して、(もちろんへちまの負担のないように車移動で)「ペットの防災訓練」的なイベントに、参加したことがあるんですよ。
メインは犬だったんだけど、問い合わせたら、「猫ちゃんですか…他の子と仲良くできるようでしたら…大丈夫…でしょうかねぇ。」みたいな半分参加OKみたいな感じのお答えをいただいたので、お言葉に甘えて行きました。
 
その時にやっていた防災訓練は「煙の中に犬を通してパニックにならないか」てやつだったんすけどへちまはその時すでに19歳くらいの老体だったので、煙の訓練はしなかったのかな。
他にやらせてもらった訓練として「物が散乱としているところで、上手に歩けるか」という訓練があったんですよ。
そんな訓練しても意味ねぇだろって思うじゃん?ところがどっこいちゃんと意味がありましてな。
訓練スペースには瓶とか缶とか、そういった日用品みたいなのが散乱している状態。(もちろん本番だと、割れたガラスとかもっと危ないものもあるんだろうけど、さすがにそういうのは訓練スペースにはなかった。)
そんなように物が散乱してる状態で、普段と同じような行動ができるかっていうのは、結構個性が分かれるみたいで、
キレイに整ってる部屋に暮らしてるワンちゃんだと、急に物が落ちてきたり、散らかったするとパニックになっちゃって、動けない子とかもいるらしいんですよね。
そういったことに慣れるように、わざと通り道に物を散乱させて、そこをうまい具合に歩いていけるかという訓練をさせてもらったことがありました。
 

▲障害物をなんなく切り抜けるへちま。


その3)リードを着け慣れさせておく


↑の訓練の際にはリードを着けて参加させてもらいました。
猫にリードなんか必要ないだろうって思うかもしれないけど、避難所とか、もし猫を外に出さなきゃいけない時などにやっぱりリードは絶対あった方がいいです。
 
猫はすばしっこいから、ピューってどっか行っちゃったらさ、もうそれで、一生会えないっていうこととかもありえるじゃん。
そういった時のために、やっぱりリードがあるとないのとではだいぶ違うので、普段からリードをつけ、慣れさせておくのは超大事。
 
 
 

その4)洋服も着慣れさせておく。


寒さ対策に。最近、「温度調整が体温調整が難しい病気の猫ちゃんや老猫ちゃんが服を着る」ということをTwitterで学んだんですわ。


寒くて防寒具もない!という状態だと、服に頼るということもあるかと思うんですよ。
そういう時に普段から洋服を着せてないと、バランスが取れなくなってすっころんでしまったり、ものすごい違和感で、全然ダメってこともあると思うので、リード共に洋服にも慣れさせるっていうのも、一緒にやっておいてもいいんじゃないのかなと最近思うようになりました。しつこいようだけどちゃんと事前に合うサイズを測ってね。

▲冬のさむ~い時期の移動の時なんかにたまに着せてたけど、いつもすっころんでました。


その5)オムツを着け慣れさせておく


これはうちが実践してたわけじゃないので、そうした方がいいんじゃないかなっていう意見レベルなんですが、 老猫じゃなくても普段からオムツに慣れさせて、どんな様子なのかを事前に知っておくのは大事なんじゃないかなと思います。うまい具合にトイレが用意できるとも限らないので、
そういった時に、猫ちゃんたちがパニックを起こさないように、普段からちょっとずつオムツを着けて慣れさせてあげる。
「オムツしたままおしっこしていいんだよ」ってのを体に覚えさせてあげるっていうことね。
 
 
 

その6)普段からケージに閉じ込めない。


15年くらい前に、中くらいのサイズのケージを使ってました。
基本的にはケージを開けっ放しにして、へちまはそこでごはんを食べてた。
たまにくつろいでることもあったな。
掃除機にへちまが攻撃的になるので、その間にちょっとケージに入っててもらったりとか、本当そういうレベルだったんだけど。
「ひょっとしてケージに入れといた方が、地震とかが起きた時に、逆に安全なんじゃないのかな?」
って思ったことがあるんですけど、
いろんな人に意見を問うてみると、猫ってすばしっこいし、危機管理能力が高いので、 自分から危ない場所には行かず、うまい具合に危なくない場所に避難する生き物なんだよね。
そういったことを考えると、無理に小さいケージに普段から閉じ込めておくと、そのケージの上に物が直撃した時とかに、 結局そのケージの中で身動きが取れない状態になって、逆に危ないっていう可能性があるなって考えるようになったので、ケージに入れるってことはしないでおきました。

▲飯専用


 

その7)夜寝る時には小さいライトをつける


寝る時には、ほんのちっちゃいライトをつけて寝るようになりました。
というのも、猫は暗闇には人間より強いものの、全く光が差し込まないところでは、何も見えないらしいんですよね。
災害が起きた時にとっさにこ猫が見えないのも困るし、それに、うちの場合はへちまがもう歳だったのもあって転びやすかったし、急に夜中寝てる間に痙攣を起こした時に、すぐにでも対応できるように、アイマスクなども着けず、いつもテーブルランプみたいなのをつけて寝ていました。
部屋を真っ暗にして、寝てるって人も多いと思うんだけど、私は個人的に猫がいてもいなくても、災害対策のために、夜中に何かあってもすぐに対応できるように、ちっちゃいらいランプをつけて寝るっていうのは有効なんじゃないかなと思っています。
 
 
 

その8)動物病院での診察や病状を紙に記録しておく。


東日本大震災があった時に、紙のお薬手帳を持っていたことによって、 その人に必要な薬やどういう病状があるか、はたまた身分証明変わりにもなったてすごく役に立ったという記事を見たことがあるんですよ。
確かに自分が何の意思疎通もできなくなってしまった状態、喋れなくなってしまった状態、などの時にそういった紙のお薬手帳を持っていれば、自分の体の状況をわかってもらえるので、それ以来デジタルにはせず、ずっと紙のお薬手帳を持ち歩いてます。
こういう時にアナログに勝るものはないよねw
猫もそれと、同じようなことなんですが、今、どういうふうにどんな病気を獣医さんに診てもらっていて、どういった病状で、こういう薬を処方してもらって、こういうのを飲んでるということを小さい紙の手帳などに書いておくといいでしょう。
 
うちは2019年頃にほんまちょっとだけやってたんだけど、結局Twitterに記録した方が続けられるなってことで、辞めちまったけど、
(今も売ってるのかな・・・?)100均のキャンドゥにペット用の「メディカルログブック」というちっちゃい手帳が売ってました。
(ちょっと前にも見かけた気がすんだよなぁ)
犬猫の病気、獣医さんにかかった時に、どういう処方薬をもらって、どれぐらい治療費がかかったなどを記録できるもので便利だよ。

▲ノート自体は割と薄っぺらい。手のひらサイズって感じ。
▲初めのページには猫や自分の情報を書く。写真貼り忘れてる…。
▲項目ごとに書く欄がある。災害時以外にも普段から用意しておくといいね。


専用の手帳ではなくてもメモ帳とかでもいういので、こういった普段から記録はさらっとでもつけておくといいと思います。
ひょっとしたら自分が死んで猫だけ残ってしまった時に、このメディカルログがあれば、誰かしらがそれを見て対処してくれるだろうって思いを込めて、一応そういったものは、 紙として物として残るような状態で残しておくってのがすごく重要と考える。
 
 
 

その9)迷子札を着ける、マイクロチップを埋め込む


言わずもがなというか、「この子は飼い猫です」という証明のために首輪は大事。
そして万一離れ離れになった時のためにも「迷子札」は着けておきましょう。
よって、小さいころから首輪に慣れさせておくのが大切です。
迷子札はカプセルの中に紙を入れられるタイプもあるけど、それだと水害時にダメになっちまうので、ステンレスのプレートに猫の名前・住所・性別・自分の自分のフルネームと携帯番号を掘ること。
そういった時のために、携帯は「電話帳登録の番号以外の着信を拒否」にしないようにね。


また、それと同時にマイクロチップの埋め込みも忘れずに。
うちも「体に悪いんじゃないか」と躊躇してたけど、万一首輪が外れちまってもマイクロチップが入ってれば、保護した動物病院が内容を見てくれる可能性があります。
へちまだって入れたのは2020年の時だよ。
自治体により、ペットにマイクロチップを入れると助成金がもらえます。活用すべし。
 
 
 


その10)監視カメラで普段の様子を見る。


フルタイム勤務で猫をひとりで置いて出かける人も多いと思うけど、そういった人に是非推奨したい「監視カメラ」。
これって普段の様子を見守るだけじゃなく、災害時にどうしてるかを見ることもできます。
もちろん電気とネットが生きてる前提だけどね。
うちは数年前にちょっと大きめの地震があった時、ものすごく心配だったんだけど、監視カメラを複数仕込んでいたおかげで、家に着くまでの間にへちまがケガなく無事でいたってのがわかって本当に心強かったです。
監視カメラについてはいずれ詳しくnoteを書きたいと思います。


その11)絶対に離れない。


これは本当に辛い話なんですけど、東日本大震災の時、犬や猫を置いて避難せざるを得なかった人ってたくさんいたじゃん。
その話だけ聞くと、「なんで犬や猫置いてったんだ馬鹿野郎💢」っていう人もいるかもしれないけど、 その時はそんな長期戦になるだなんてみんな思ってなかったわけじゃん。
被災した人たちを避難させようとしていた行政の人たちだって、多分悪気があったわけではないんじゃないのかなって、私は思うわけ。
犬や猫を置いて避難した人たちも、はいはい、じゃあ、君とはもうさよなら✋っていう気なんかさらさらなくて、 絶対にもう一度迎えに来られると思って置いてった人が多いと思うんだよね。
だけど、実際には家に帰してもらうことはできなくて・・・って人がいっぱいいたってのを聞きました。
もちろん、その状況になってみないとなんとも言えないので、今、何の災害も経験してない状態で、「こうだ!」って思いっきり言いきることはできないんだけど、
そういった東日本大震災での悲しい事例もあったので、断固として
「私は猫と一緒にじゃないと避難はしません。」
という強い気持ちを表明するっていうのは、やっぱり大事なことなんじゃないのかなと思います。
すごく極論なんだけど、 私がもし大災害に見舞われて、行政の方が助けに来て「あなたを迎えに来ました。 避難しましょう、ここにいたら危ないです。でも、その猫は連れていけません。」って言われたら
「わかりましたじゃあ、避難しないでいいです。ここで猫と一緒に死にます。」って多分言います。
家族はやっぱり置いていくわけにいかないじゃん。
どうしても行政だとか、国の法律からしたら、犬や猫っていうのは未だに「モノ」扱いかもしれないけど、一緒にいる人たちからしたら、家族以外の何者でもないからね。
そういう強い意志を普段から持っておくのは、すごく大事なんじゃないのかなと思います。


 
 

■番外編1)実際に避難所に一緒に行ってみる。


これも実際にやったわけじゃないんですが…猫を連れて地元の避難所に行くってのを実践した人の記事を読んだことがあります。
テンパってると避難所の場所を検索するのも一苦労だし、実際連れて行ってどのくらい大変なのか とか、道順を確認しておくってのは大事だからね。
読んでみてください。


 

■番外編2)お骨は持ち出し用の小さい骨壺にも入れておく。


大切な犬や猫が、もう既にいない人に向けた災害対策なんですが、お骨は持ち運べるサイズの小さい骨壺に収めておくってこと。
これは、前回へちまの分骨をしたnoteにも書きましたし、フォロワーさんに教えてもらったことなんですが、 災害時に大事なお骨が入った骨壺をガバッと抱えて出ていけたらいいんですけど、そううまくいかないこともあると思うので、手のひらサイズくらいの小さい骨壺にお骨を入れて、ベッドサイド置いたり一緒に寝たりするといいよと言ってくれた人がいました。
もちろん、何十匹とお骨がある場合はちょっと難しい話であるかもしれないけど…。
私はほんとの最悪、何にも持っていけない!という時に、これだけは持って行けるようにってことで、枕元にスマホと、腕にはへちまのちっちゃい本当に数ミリの骨が入ったブレスレットを肌見離さず着けてます。
また、そういう時のためにもスマホはちゃんと寝る前に充電しておくってのも大事だからね。


色々言ってきましたが、「防災意識」を持つのは、すごく大事なんだよね。
自分一人だけだったら別にいいじゃん、なんとでもなるっていうかさ、別に死んじまっても、そん時はそん時なんだけど、
やっぱり犬や猫みたいな一人じゃ生きられない大事な家族がいるのであれば、その家族を守るために自分が生きてなきゃいけないし、その家族を守らなきゃいけないし、そう考えると必然的に 災害大国日本にいる以上は、ちゃんと災害対策はしなきゃいけないなと思うんですよ。
それって、小さいことの積み重ねで普段から意識して生きていかなきゃいけないことだし、 普段の生活の中に防災意識を落とし込むことができれば、何かあった時にきちんと対応できるんじゃないかなと思うんですよ。
 
命あってのもので、自分が生きてないと当然大事な家族を守ることできないんで、そういった時のためにどうしなきゃいけないか、どう行動できるかっていうのを普段から考えておくのが一番大事だと思います。
 
んでもってこういうのは広めてみんなで共有して一緒に考えていったほうがいいことだよね。
「こんな災害対策を普段からやってるよ!」みたいな情報があればどしどし教えてください。
では、また✋



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