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「資本主義は変化している」を図表にしてみた

そもそも経済とは、物々交換から始まりその歴史の中で物を交換する価値の担保や尺度としてお金が発明されました。 ヒトは便利さをお金で買ってると言っても過言ではありません。しかしこの直近5年ネットやSNSの普及でそれがガラリと変わってしまったように感じます。

「お金で交換できる経済」
「お金だけで交換しない経済」の2つの経済圏。この2つの狭間で、もがき苦しんでいる若い世代を見ることが増えました。だから10本ほど書いてきました。


そしてこのところ、若い世代の人たちと話していると、円安の前の時代ってどうだったの?と色んな場所で聞かれることが増えました。

・なぜ円安なの?
(そもそも経緯をしりたい)
・バブルの頃はどうだったの?
(Junさん知ってるよね)
・円高時代ってどうだったの?
(サクッと、かいつまんで教えて)
・1985年・プラザ合意で何がかわったの?
(なんなんそれ?)

スタートアップや、シェアハウスで、若い世代は「なんでこうなってるの?」を知りたいのだと感じる機会が増えました。半世紀生きてきたので当時のエピソードを絡めてハナシたりしてます。毎回同じ話を聞かれるので、時短的にまとめておこうと思いました。興味のある方はお付き合いください。

池松潤/Jun Ikematsu
スタートアップCEOの壁打ち相手。コミュニケーションデザイン/事業計画/エクイティストーリー/エンタープライズ営業コンテンツ/マーケティングなど。慶応義塾大学卒/大手広告代理店を経てスタートアップの若手と世代間常識を埋める現役57歳。ときどき婦人公論に雑誌コラムなど。 ⇒ https://lit.link/junikematsu



1◆資本主義の特徴

いきなり、難しいハナシはしたくないけど、よくネットに出回っている「資本主義ってどーなのよ」的な情報は多いですね。でも「最初に知りたいのはソコじゃない」ってのもあると思います。なので、「資本主義ってなんなん?」を手始めに書いておきます。

1:市場経済を前提としている
2:儲かるか儲からないか?が評価の中心
  そして美人コンテストになってる
3:株価など、すべては「数値化」される
  数値化できないものは認めない
4:人口が多いほうが強い
5:資本が資本を生む
  「r>g」どこまで頑張っても労働では資本の生み出すお金にかなわない

https://www.youtube.com/watch?v=UIMOaFKdCMw



2◆みんな「なぜこうなったか?」の経緯を知りたい

繰り返しますが、若い世代と会話していると「資本主義の特徴」を知っても、それだけだと役に立ちません。その経緯をサクッと知りたいからです。

資本主義は民主主義とセットになっていて、社会主義を打ち負かし、唯一無二のシステムになっています。この姿を変容させている点がわかりにくくしているのではないでしょうか。これを言い例えると、シン・ゴジラの進化に似ているかもしれません。

もし変容しつづけている資本主義を、ステージ変化で捉えることができれば、少しはすっきりして、自分のお金にまつわる世界を整理することができて、自分にとっての幸福とお金の関係を把握できるようになるのかもしれません。

で。参考になる、いい本がありました▼


https://amzn.asia/d/059Ic6zq


「バリエーションの教科書」森生明(著)

森生氏は、小説家・真山仁の小説で、NHKドラマや映画にもなった「ハゲタカ」経済・監修の方です。
まさに資本主義の生き字引的な存在と言えるでしょう。

森生明/Akira Morio
京大→ハーバード大学ロースクールLL.M.プログラム修了
 
1987年~1994年にかけ日本興業銀行、ゴールドマン・サックスにてM&Aアドバイザー業務に従事。その後米国上場メーカーのアジア事業開発担当、日本企業の経営企画・IR担当を経て独立。大手法律事務所や事業会社の経営顧問、M&Aアドバイス提供を行い、2009年よりグロービス講師。

https://mba.globis.ac.jp/faculty/detail/fro/teacher/morio_akira.html



第6章に、それに近い事が書いてあったのでそこの文書から、資本主義は変化している点を、時短的にまとめてみました。


この図だと、直感的に分かりづらいので、さらに意訳してにしました。それがコレ▼

6章では、資本主義は、規模の時代(売上・社員数など)数で勝負がついていた時代から、経営力で勝負が分かれる時代になったと書かれています。だから、数字で評価する時代になったのだと。これが資本主義が第一ステージから第二ステージへの変化。日本は第一ステージから第二ステージへ行くときに、つまずいてしまった。それが失われた20年になった。とも書かれています。
マジで「把握しやすい」

お忙しい方も、興味があれば読んでみてください。まぁ。他の章は、超マニアックなM&Aの実務書なので、資本主義の変化を知りたいヒトは、第6章だけで十分です。



3◆それでも「お金がある方が偉い」という態度のヒトは残り続ける

若い世代の人たちと話していると、円安の前の円高の時代ってどうだったの?と聞かれることが増えた背景を推察していると、お金が原因で「なんだかなぁ」って停滞感やモヤモヤが増えたからだと思います。

社会人になると、どうしてこうなるの?が増えます。そのうちの一つが、「お金を持ってるヒト」と「アイデアを持ってるヒト」でしょう。

・お金を持ってるけど新しいものは作れないヒト
・新しいものは作れるけどお金を持ってないヒト
・両方を持ってるヒトは少ない

富を保有している者と、創造する者、どっちも両輪の輪なのですが、なぜか偏りがちです。これはずーっと変わっていません。

「競争原理がすべてを動かす」
だから「勝てばOK」「負けたら終わり」って感じ。どこまで行っても資本主義には「利己的」であって「利他的」にならない仕組みがあります。ココに資本主義の嫌な面があるのでしょう。

しかし、資本主義には良い面もあります。
・努力や創造性で報酬が得られる
・多様な価値観など、自由を得やすくなる

なので、光と影のようなもの。自分なりの資本主義への手触り感を得て、それぞれの意志に反映できればいいなと思います。というわけで、資本主義が変化している点を、時短的にまとめておきたかったわけです。

これを面白く会話にするのは簡単なのですが、時短の時代にURLでシェアしたかったので、文章と図表にしておきました。ヒトは「?」のポイントが違うので、リアルでお話する機会があれば、あなたに合わせておもしろく可笑しくお話しします(意味不明

またnoteでお会いしましょう。


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