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【4児の母 出産体験記②】はじめての赤ちゃんと出逢うまで(後編)

こんにちは!
助産師・潜在意識療法家の恵子
です。

このnoteでは、
助産師、看護師、ヒプノセラピストとしての知識
娘、妻、母親、ひとりの女性、としてのさまざまな役割と経験から学んできた
"自分自身を大切に生きるためのヒント"
を発信していきます。

前回の続きです。
まだ読んでいない方は、まず前編をご覧ください!

陣痛が来てからなかなか生まれず何回か入退院をして、
破水した段階で、夫に内診してもらいました。

そしたら、赤ちゃんがまだ高い位置にいて、
子宮口も指1本分くらいしか開いてない…

この段階で破水!?』と、今後の進行状況によっては、
色々ネガティブな発想が出てしまうくらい、夫は心配していたようです。

ただ私は、夫の心情は露知らず…
ゆっくりのんびりと病院に行く準備をして、
自分の母親の付き添いのもと再び入院することに。

そこから夜中から明け方まで徐々に陣痛が強くなり、
朝8時ぐらいの時にだいぶいきみたくなってきました。

それで内診してもらったら、
『もうこれは分娩室に行くよ!』って言われて。
滞在していた陣痛室から分娩室へ移動することに。

ただ、この2つの部屋が離れているんですが、
夫はテンパっていたのか『移動、移動!』と言いながら、
私のことを置いて先に行っちゃったんですね…

私はひとりでは動ける状況ではなく「どうすんの…これ?」みたいな(笑)
ほかの助産師さんたちがストレッチャーで、
私を連れてってくれたから良いんですけど。。

分娩台から見た景色

いざ分娩台に上がってみると、
陣痛がない間欠期には、案外と周りがよく見えるものなんですね。

陣痛って、初めは約10分間隔で来るんですけど、
最後は約1分〜1分半おきにまで頻度が多くなってきます。

つまり、
"1分間痛かったら、次の1分間はお休みで、次の1分間また痛い。"
みたいなサイクル。

ずっとギュー!ってなってたら、
子宮が疲れちゃうのでね。

なので陣痛が和らいでる時は、
ふと、周りの人が何しているのか、私は冷静に見ることができていたのです。

その時に旦那さんがキシロカインを注射器に吸い始めていて。
これって、局所麻酔のお薬なんですね。

もう私の中で、
(いや、会陰切る気やん…!)
(切らないでと頼んだのに、切る気やん…!)

ってなりまして…(笑)

そしたら、それを見た助産師さんが、
『あっ先生、それいらないですよ!』って言ってくれた。
もう夫はどこまでもテンパリ過ぎていて。

当時は「いきめ!」っていうのが今よりも主流でした。

いきむ時に目を瞑ると、顔に力が入っちゃって、
子宮の方にぎゅっていきむっていうのが難しくなるんです。

だから、なるべく目を開けたまんまでいきむっていうことをしていて。

そうすると、陣痛中もハッキリと下が見える訳ですよ。
下っていうのは、自分の足元より向こう側にいる人たち。

私の股の下には、主治医の夫がいたんですが…
その時の顔がもう…夫じゃない…!パパじゃない…!

もう完全に医者のすごい鋭い顔つき。真剣な眼差し。
それで私は「しまった…!」と思ったんです。

「私は、旦那さんに何を求めてたんだろう…?」

"夫"にどう在ってほしかった?
"父"としてどうしてほしかった?

そういうこと、なんにも考えてなかったんです。

安全で産めればいっか〜!
知り合いいるから安心じゃない〜?

ただただ、そういう感じで今まで選択してたから。

(うわ、めっちゃ怖い顔してる…!)
って思ったその時に後悔の念がよぎりました。

また、私の中では"ご主人が喜びのあまり泣く"
というシーンを期待していました。

実際に赤ちゃんが産まれてきたときに、
夫が赤ちゃん私に見せながら一言。

でっかい子が生まれたよー
うん…もう、げんなり…(笑)

「もう2度と股の下には呼ばん!!」
ってその時に決心しましたね(笑)

無事出産を終えて

お家帰っていざ育児が始まると、
子供がすごい泣くと、寝不足になったり。
ホルモンの変化もあってイライラしてしまったり…

そんな時に浮かんでくるのが、
分娩台で見た夫の鋭い顔。

お産の最中って、潜在意識と繋がりやすい。
本能でお産してるから、頭(顕在意識)ってあんまり使わないんです。

だから、潜在意識の状況であの顔を見ちゃったから、
その残像が自分のなかにすごい入っちゃったんだと思います。

もしかしたら、私自身の幼少期に起きた"何か"が、
その時の夫の表情とリンクしたのかもしれない。

子供が泣いたり、なかなか思うようにならない瞬間に、
そのリンクした"何か"が呼び起こされて、あの顔が思い浮かんでしまうんです…

出産自体は、出血量も全然なかったし、
会陰も裂けることもなく、自分が懸念していた医療行為もなかった。

『すごい良かったじゃん!』
『旦那さんが主治医で近くに居てくれて安心だったよね!』

周りの人はそう言ってくれたけど、
夫に主治医をお願いするのは、
今回が最初で最後となりました。

それでも1番幸せを感じた出産だった

色々と反省後悔もつらつらと書いてきましたが、
今までで1番幸せだと感じたのは長女を生んだ瞬間なんです!

私がはじめて自分の命とは違う【命】を、
本気で守らなきゃ!」って思えた経験でした。

右も左も分からなかった私。
時にわがままで、考えが未熟だったけれど、

それでも徐々にお母さんとしての自覚が育ってきて、
今まで経験したことない本気度を出して出産に臨んだ。

それが本当に印象的だし、本当に幸せでした!!

それから数年後、私は新しい命(第二子)を授かります。

▼記事の続き▼

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