とむらい短歌
数年前にやってた短歌を投稿するサイトが閉鎖するよって連絡が来たので久しぶりに訪れてみた。投稿した短歌も消えてしまうらしいので、今、見返してグッと来たものを選んで弔いの気持ちでここに置いてみることにしました。
カラオケでaiko以上の感情でaikoを唄う君がしんどい
失恋の姉の手編みを譲り受け 首に巻き付けチクチクと行く
自分より年下であろう警官の細く剃られた眉見て話す
襟足の濡れたおじさん乗せ走る最終電車 明日はこない
20代後半、OL、独身のように意味なく泣きたい夜だ
気になる子 並べて打線組んでみる 6番ショートはこの子に託す
「あらかじめ電話線切る!」「落ち着いて!」ジェイソンのメモ お面の裏に
散髪を失敗したので解像度低めに下げて出現するね
妹にコミックソング披露されただ悲しくて泣く母がある
妹のダンサーの夢は潰えたが座敷のポールはまだそこにある
妹が泣きながら掘った 夏の日に たい焼きの墓まだ庭にある
聞き慣れた君の地声で熱心に 繰り返される チョコレイトディスコ
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