無料の文章校正ツール3選 有効な使い方も紹介
「文書の校正に時間がかかる」
「何度見直しても漏れ抜けがある」
「書いたものが正しい文か知りたい」
など、ライターやブロガー、会社内で文章作成を頼まれた人には上記のような不安があるのではないでしょうか。
校正はかなり時間がかかる作業です。1つの記事に対して3時間以上かかることも珍しくありません。時間をかけても漏れや抜けが発生し、提出間際になって気づく経験をした人もいるでしょう。
本記事では、高性能な文章校正ツールを選ぶポイント、おすすめツールの紹介、有効な使い方を紹介します。
この記事を読めば、文章が苦手な人でも仕事で使えるレベルの文章になります。
校正時間を短縮したい人はぜひ参考にしてみてください。
無料の文章校正ツールを選ぶポイント
無料の文章校正ツールはネット上にたくさんあり、個人用ブログの範囲内であればどれを使っても問題ありません。
しかし、Webライターや収益を上げるブロガーなどは、精度の高いツールを使うべきです。
以下に、精度の高いツールを見極めるポイントを紹介します。
使いやすさ
文章をチェックする工程が少ないものがベストです。ツールの中には正確な校正するために表示画面の設定をしたり、サービスに登録し使用するたびログインするものが存在します。
1日1記事程度では問題ありませんが1日3記事ほど書く人には負担になってしまう可能性があるのです。
文章校正ツールは記事をコピペしてすぐチェックするものが良いでしょう。ツールの中には自動で間違いを検出してくれるものもあります。
検出量
ツールごとに検出量が限られています。ツールによって検出数が1回に20個が限界だったり、50個まで検出できたりと大きなばらつきがあります。
検出量が少ないツールは間違いを再度修正しチェックしなければなりません。
また、表示された検出箇所を全て修正しても、間違いが新たに発見される場合があります。ツールは何度かチェックするようにしましょう。
ツールの特性
ツールの得手不得手を知りましょう。ツールも得意な分野と苦手な分野があります。
誤字脱字に強く冗長表現を検出できない、助詞の間違いは検出できるが脱字の検出精度が高くないなど、ツールの性能にばらつきがあるのです。
ツールの特性は実際に書いてみてチェックしたり、公式ホームページを調べると良いでしょう。
無料の文章校正ツール 使うべき3つのツール
Webライターやブロガーの人におすすめの文章校正ツールは全部で3つです。無料の中ではどれも精度が高く、仕事のメインツールとして活躍できます。
紹介するツールはライター活動の他に、会社の企画書やプレスリリース、広報活動で利用可能です。
次からおすすめの文章校正ツールを紹介します。
Shodo
AIと自然言語処理の技術を合わせた文章校正ツールです。膨大な日本語データを基に製作されているため検出精度はとても高いと言えます。
Shodoの公式サイトはこちらです。
以下に、Shodoの具体的な特徴を紹介します。
メディア掲載の実績がある
ライターマガジンやライカツなど複数のメディアに掲載された実績があります。Shodoは先端技術分野やライター業界から注目されており、技術レベルの高さとコストパフォーマンスの良さは高い評価を受けています。
Shodoはライターやブロガーにとって信頼できるツールと言えるでしょう。
ライター・マーケターの評価が高い
ライターとマーケターから高い評価を受けています。ライター自身が修正することが少ないからです。
ライターの中には執筆時間が半分になった、2時間短縮できたなど、Shodoを使うことで大幅に時間を短縮しています。
Shodoを利用するとライターは最終チェックに集中する環境ができるのです。
ベーシックプランでも25項目がチェックできる
Shodoは無料のベーシックプランでかなりの機能が利用可能です。ベーシックプランでは25項目がチェックできます。無料文章校正ツールの中でも破格の性能で、通常の校正ツールは20項目未満です。
Shodoの文章校正機能は非常に高いと言えるでしょう。
リアルタイムで校正
Shodoは文を書いている最中に校正案を提示してくれます。書き上げた記事をコピペしてテキストボックスに貼り付けチェックする必要がありません。
Shodoの文章作成エリアに文章を書き込み利用してください。修正するべき箇所が出現した段階で校正の具体例と理由が表示されます。
また、Googleドキュメントと同じく記事の管理が可能です。
パソコンにインストール不要
Shodoはアプリではありません。インストールは不要でブラウザからShodo利用画面へ移動して利用します。
Shodoはクラウドにデータを保存でき、別のデバイスから作業可能です。
さらに、Shodoに登録した複数の人間とやり取りができ、修正案をコメントとして残しておけるため、チームで動くライターやブロガーにとって使いやすいサービスでもあります。
ブラウザの拡張機能として使える
Shodoはブラウザで検索する必要がありません。Google ChromeやFire foxの場合は拡張機能としてブラウザトップ画面に表示可能です。
ベーシック版でも拡張機能は利用でき、はじめに会員登録しておけばログインする必要がありません。
Shodoを頻繁に使う人は拡張機能を検討してみてください。
PRUV
PRUVは高機能な文章校正ツールとして知名度が高く、2年ほど継続して活動しているライターやブロガーなら利用した経験がある人も多いでしょう。クライアントに便利なツールを聞くと高確率でPRUVがすすめられます。
PRUVは無料文章校正ツールの中で高い検出性能を誇り、オウンドメディアレベルの記事であれば十分対応可能です。
PRUVの公式サイトはこちらです。
以下に、PRUVのポイントを紹介します。
無料会員登録で機能がアップ
PRUVは会員登録なしの場合1回400文字の校正が可能です。無料会員登録すると2万文字まで検出できます。
また、PRUVは無料会員登録すると辞書機能が使えるようになり、専門用語や検出されにくいフレーズを事前に登録できるようになります。
ライターやブロガー、会社で頻繁に使う場合は無料登録して使いましょう。
強みは誤字・脱字・表記ゆれ
PRUVは誤字・脱字・表記揺れに強いツールです。他のツールでは検出できない誤字・脱字もPRUVなら検出できます。
PRUVなら1回に平均20個ほど検出可能です。
また表記ゆれに強く、二つを2つと表した場合は表記ゆれの可能性ありとして修正案が表示されます。
他のツールでは実用レベルで表記ゆれを検出するのは難しく、表記ゆれに特化したツールを別途利用する必要があります。
基本的な文章校正ではPRUVで十分対応可能です。
年・月・日と地名の表記を検出
PRUVでは日付や地名の表記ゆれが検出できます。他の無料校正ツールではできません。
日付では和暦と西暦、地名ではひらがな表記・カタカナ表記・漢字表記などの修正案を提示し修正を促します。
頻繁に使うなら、和暦や地名を辞書に登録し利用してもいいかもしれません。
冗長表現が苦手
PRUVは冗長表現の検出が苦手です。ほとんどノータッチで通してしまうため、冗長表現が癖になっている人は注意しましょう。
例えば○○することができる、は○○できるに修正可能です。しかし、PRUVでは検出できず素通りしてしまいます。
冗長表現は別のツールで補ってください。
ENNO(エンノ)
ENNOはPRUVと同じ使い方で利用可能です。専用ページのテキストボックスに文章を貼り付けて検索します。
ENNOの公式サイトはこちらです。
以下に、ENNOのポイントを紹介します。
登録必要なし
ENNOを利用するときは登録の必要がありません。すぐに利用できるため登録に不安がある人におすすめです。
文章チェックのときネットに流しても良い記事かと聞かれますが、テキストの保存機能や暗号化しデータをサーバーに送信しておらず、流出の問題はないと言えるでしょう。
とりあえず無料の文章校正ツールを利用したい場合はENNOを試してみてもいいかもしれません。
冗長表現と助詞の修正が得意
ENNOは冗長表現と助詞の修正が得意です。
冗長表現とは○○をする、○○することができるなどです。修正すると○○する、○○できるになります。
修正される助詞とは、トレーニングをする、無料のツールの使い方などが該当します。
修正するとトレーニングする、無料ツールの使い方になります(例です)。
ENNOは冗長表現と連続助詞などの検出に優れています。
複数の意味を持つ言語の検出も可能
ENNOは確認、自信など複数の意味に捉えられてしまう言語にも対応可能です。
確認では、確認すべき・確認する予定・確認作業を完了したのかわかるように表記すべき、と表されます。
自信は、自身と間違えていないのか問われます。
文の前後から明確に判断できる状態でもこのような指摘が表示されるため、音読して問題がなければ無視しても構いません。
検出量は少ない
ENNOは検出量が少ないツールです。Googleドキュメントやwordに備わっている文字チェックと併用してください。
オウンドメディアレベルの記事作成にも対応していますが、修正時間を短縮するためには別のツールとの併用も考えるべきです。
有効な使い方
無料の文章校正ツールを有効に使うためには3つポイントがあります。文章校正の精度が上がり、修正の時間が大幅に短縮できるためぜひ取り組んでください。
以下に、具体的な使い方を紹介します
辞書登録機能を使う
辞書登録機能は記事を執筆する前に必ず利用しましょう。専門用語を打ち込んでも変換不能なら執筆時間の無駄になってしまいます。
また、文章校正段階で引っかかるため専門用語は辞書に登録しておくべきです。
PRUVは無料登録で辞書機能が使えるため、利用しておきましょう。
ツールを併用する
ツールを併用しても問題ありません。PRUVとENNOは機能的に補完し合う関係にあり、併用することで高い校正能力が期待できます。ShodoとPRUV、ENNOを併用すれば文章校正で問題はありません。
目視音読する
ツールの校正が終了したら自分の目で目視音読してください。高度なAIを利用しても修正しきれないところはあります。最後に自分の目で見て音読し違和感を感じたところを修正しましょう。
この行程は5000文字以内の文であれば20分以内、1万文字なら40分以内にチェックできます。
まとめ
無料の文章校正ツールを選ぶポイントと便利なツール、活用法を紹介しました。
ツールを選ぶポイントは使いやすさ、検出量、ツール自体の特性です。ほとんどの無料ツールは貼り付けるだけで利用可能ですが、中には設定しないと機能しないものもあります。
検出量はツールによって様々です。公式ホームページをチェックし、自分で試して納得のいくツールを利用しましょう。
ツール自体の特性は、何をよく検出するかによります。ツールの得手不得手を把握しましょう。
Shodoはメディアに取り上げられるほど、破格の検出能力を持っています。ベーシックプランの検出項目は25種類に及び、他の無料文章校正ツールを大きく上回ります。拡張機能でブラウザに備え付けられるため、すぐに利用したい人におすすめです。
PRUVはライターやブロガーで多く利用されている無料ツールです。基本的な文章校正能力が高く、PRUVだけで仕事をしている人もいます。無料登録すると1度に2万文字まで利用でき、辞書機能が使えるためおすすめです。
ENNOは冗長表現や助詞の使い方が検出できるツールです。誤字脱字も検出してくれますがPRUVほどではなく、他のツールとの併用が前提となります。ミスしやすい単語は具体例付きで説明されるため、語彙力を育てる材料として使いましょう。
有効活用には辞書を使い、複数のツールを併用しましょう。今回紹介したツールは全て無料で利用できます。これら3つを使って1つの記事を仕上げてみてください。
ツールで検査が終わったら、目視で確認し音読しましょう。ネットの記事なら3000〜5000文字で書かれているため、30分以内に終わります。
ライターやブロガー、会社で文章を打つ人はぜひ参考にしてみてください。
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