チェスの試合で、相手の手番の時は、何をどう考えるべきか?
重要ながら、文献や学習リソースは比較的少ないトピックです。
気になったので、3人のグランドマスターにいくつか質問してみました。
モルトン(オーストラリア)[ウィキペディア、ユーチューブ]
イアン・ロジャーズ(オーストラリア)[ウィキペディア、X]
レイモンド・ソング(台湾、元オーストラリア)[ウィキペディア、インスタグラム]
(以下、拙訳)
1. 相手の手番の時に何を考えるべきか・どう考えるべきかについて、何かアドバイスはありますか?あなた自身、どんなアプローチを取ってきましたか?
2. 1971年に出版された「GMのように考えよう」で、コトブはボトビニクの言葉を引用しました:『私は基本的に、考え方を2つに分けている。相手の手番の時は全体について俯瞰し、自分の手番の時は具体的なバリエーションを計算する。』このアプローチについてどう思いますか?
3. ボトビニクは相手の手番の時も、自分の手番の時も集中することを勧めた反面、スミスロフは「相手の手番の時はボードから離れて歩くと良い。思考を助けてくれる」と言いました。あなたはボードにずっと座る派、それとも歩き回る派?単に、人それぞれ、合うアプローチを見つければいいのでしょうか?
4. 相手の手番の時に起こった、印象に残ったエピソードや、相手の手番の時に思いついたりした面白いことはありますか?
5. 他に、このトピックについてチェスコミュニティに共有したいことはありますか?
相手の手番の時、あなたはその時間を満足に使えていますか?
3人のGMの答えを振り返ってみると:
相手の手番の時、あなたはどんなことを考えているか認識しよう
あなたのプレイスタイルやスタミナ面に合うアプローチを考えよう
ボードに座って何時間も集中できるようなプレイヤーでない限り、疲れすぎないように、たまにはボードから離れ、歩き回るのは健全でしょう。しかし、怠惰のせいで毎回ボードから離れるのはやめよう。相手が何を考えていて、相手の手に対してどう返せるか考えるのは大事なスキル。個人的に、私が時間を使いすぎてしまうのも、相手の手番の時の時間をうまく活用できていないのが1つの要素だと思います。相手の手番の時に、どういうことを考えているのかを意識的に追ってみたところ、あまり深く集中していなく、上記のアナンドがしていたように、本気で読んだりはうまくできていないと気づきました。
質問に答えてくれた3人のグランドマスターに感謝。良かったら、
をチェックしてみてください。