チェスの試合で、相手の手番の時は、何をどう考えるべきか? 重要ながら、文献や学習リソースは比較的少ないトピックです。 気になったので、3人のグランドマスターにいくつか質問してみました。 モルトン(オーストラリア)[ウィキペディア、ユーチューブ] イアン・ロジャーズ(オーストラリア)[ウィキペディア、X] レイモンド・ソング(台湾、元オーストラリア)[ウィキペディア、インスタグラム] (以下、拙訳) 1. 相手の手番の時に何を考えるべきか・どう考えるべきかについて、
「チェスのトレーニングをする。」 そう言ってみても、実際何から手をつければいいのか? タクティクス、オンラインチェス、エンドゲーム、実戦の振り返り、棋譜並べ…挙げていくときりがありません。 まずはどういったアプローチがあるのか知りましょう。 あなたに合うものを見つけたり、普段の取り組み方を改善するきっかけになるかもしれません。 コーチ・ライターとしてもチェス界で名のある3人のグランドマスターの勧めるアプローチから見ていきましょう。 1. 序盤・中盤・終盤・タクティクス・
大事な試合を控えている時、あなたはメンタル面で自信を持てますか? 「負けたらどうしよう」と不安になったり、「勝たないと」と焦る人が多いと思います。 メンタル面で心がけるべきことは、テニスのチャンピオンからも学べることがあるかもしれない。 先週末、ウィンブルドンでそれぞれ女子・男子チャンピオンとなったマルケタ・ボンドロウソバとカルロス・アルカラスのインタビューを聞いていて私は思いました。 1. 試合を楽しもうボンドロウソバは2019年の全仏オープンで決勝に進出するも、ア
チェス学習プラットフォームでは近年、一番人気のチェサブル。 序・中・終盤からタクティクス・ストラテジーまで、多くのマスターやチェス愛好家によるコースから学ぶことができる コースを購入しても、30日間は全額返金保証付き 便利なプラットフォームで、私も2021年7月から1年ほど、特にオープニング系のコースにハマって1000時間以上、サイトで過ごしました。 しかし、便利だからこそ使い方に注意しないと、あなたのチェスに悪影響を与えることもある。 この投稿ではオープニング系の
あなたの脳は、2つのシステムを使い分けています。 システム1 (直感的思考): 自動的、無意識のうちに行われる システム2 (論理的思考): 集中力が必要、意図的に行われる ノーベル賞を受賞した心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマンはこの前提をもとに、ベストセラー「ファスト&スロー」で我々が持っている数々の認知バイアスや無意識のうちにとっている行動や癖を紹介しました。 その中から、チェスにも関連する5つの理論・発想を見ていきましょう。 ※試すのは自己責任でオナシ
公式戦で、こんな経験はありませんか? 勝っているのに、時間切迫でブランダーをして負けてしまう 持ち時間で大幅リードしていたのに逆に焦って負けてしまう お互い時間が少ないとどうしてもパニックして崩れてしまう どんなに強いプレイヤーでも、持ち時間が減ると手の精度は落ちます。 試合も佳境に入ったこの状態ではどういった戦略が効果的でしょうか? 1. あなたが時間切迫の時に心がけるべき10点①積極的に指す うまくいく可能性が低そうでも、なにかしらの狙いを作って相手を悩ませまし
こんにちは。オーストラリア在住のチェスプレイヤー、池田惇多です。 今年の2月から英語で大体週1でのチェスブログ投稿を始め、いい感じに慣れてきました。「やっぱり日本語でも、チェスについての投稿を形として残せる場がほしいな」と感じ、noteを始めました。 まずは英語の投稿(今まで16回)を翻訳したものが主になると思いますが、日本語話者のチェスプレイヤー、チェス愛好家やチェスに興味を持っている方々にとってどういうコンテンツが力になりそうか、面白そうかなどを考えながら、コツコツと