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サクッとわかるビジネス教養 地政学を読んで思うこと

サクッとわかるビジネス教養 地政学
奥山真司(著)

地政学と書いてある面白そうな本を見つけました。そもそも地政学って何かよくわかってなかったので、まずは勉強しようと思い、購入しました。私のような人が多いのか、3ヶ月で10万部売れてます。

表紙

本の内容

地政学は「国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」という考えのもと、基本的な概念が最初に説明されています。その地政学の6個の概念による現状の世界の見方が示されています。アメリカ、ロシア、中国の大国と紛争が起きている地域をメインにし、Q&A形式で今、世界で起こっていることが、地政学の視点からまとめられています。漫画や概念図などビジュアライゼーションされており、内容が理解しやすいような工夫がされています。

筆者の思い

国際政治を「」とすると、地政学は「舞台装置」である。そのため、政治は地政学を基本に作られている。「国益」のために、奪われる前に奪うという冷酷な論理が地政学の考えから来ている限り、領土・権力争いが収まることはない。
 盲目的に世界平和を願うのではなく、自分たちに都合のいい理想論や平和論を流されるのではなく、世界情勢を冷静に把握すべきである。殺伐とした冷酷な世界であることを理解し、背景や思惑を知り、広い視野で世界を見るために地政学が必要である。

読んでのまとめスケッチ

気になった土地を書いて見ました。

読んでの感想

北方領土の問題など、北極海ルートの利権確保や日本領土になった際に軍事基地が作られることを防ぐ理由があるなど、なるほどなと思うことがあり、全体として面白く読めました。宗教や科学も「脚本」や「演出」として「」に影響があると考えていましたが、地政学も一つの要素「舞台装置」だという視点が勉強になりました。
 紛争が続く地域を見れば、世界が冷酷であることは重々承知ですが、そろそろ「悲劇」ではなく「喜劇」がみれてもいいんじゃないかなと思ったりします。マクベスやハムレットなど「悲劇」ではなく、「喜劇」(良い例えが思いつきませんが)みてみたいなぁと自分に都合のいいことを思っています。

読んで思った別のこと

環境が行動に影響を与えるということから、考え方も環境から作られんだろうなと思いました。人の考え方は時代による影響が大きいと思います。新聞、ラジオ、テレビ、インターネットとメディアも変化する中で、影響を受けるものが時代で違うので、生まれる時代が違えば考え方が変わると思います。
 個人の考え方それ自体は、オリジナルではあるのだけど、時代を超えるほど普遍的なものではないということです。なので、私が20年前に生まれていたら、今60歳くらいの人たちと似た考え方になっただろうし、20年後に生まれていたら、今20歳くらいの人たちと似た考え方になっていると思います。そう考えると「今の若者は〜」「最近の年寄りは〜」と理解できない!とならず、「今の若者の時代だったら〜」「最近の年配の時代だったら〜」と相手側の過ごした環境を想像することで、理解できるようになるんじゃないかなぁなどと思いました。
 だいぶ話がずれてしまいましたが、地政学の話、本を読んで全然別の考えたことでした。

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