女性の育休後の仕事復帰が無理ゲーな件。

育休の罠というか、産後女性の仕事復帰に余計な努力が必要になってしまっている現状のもやもやを書いておきたい。

『仕事=収入の確保』が最優先である場合。

① 夫の方が収入が高いから夫が復帰した方が効率がいい。ゆえに、妻の仕事復帰は後回しで保育園に入れるかどうか次第。収入の差は職種もあるけど、女性の方が少ないというデータもある。収入増に紐付く昇格や管理職の少なさの問題も。

②育休でも収入は減るので産んでない(ダメージのない)男性が先に復帰するケースがほとんど。保育園に入れないと仕方なく女性が育休延長しがち。産休だけでなく育休も長くなるのでブランク空きがち。子どもを産むたびに同じことになるのでよりブランク空きがち。

③育休で給与67%〜50%がもらえるのは保育園に入れない場合も2歳まで。保育園必ず入れるわけでもないのに。収入が途絶え経済的に自立できないことで力を失っていくように感じる。ただそうするしかないだけなのに。

そして、そもそも0歳の4月以外の入園が難しい、というのも大きなハードルとなっている。

どのくらいの期間育児をしていつ頃から働き始めたいか、選択が実際できない。0歳の4月入園を逃したらそこから時間が経つほど保育園に空きがなく入園が難しくなる。もともと保育園はセーフティネットでどうしても働かなくてはならない家庭しか預けられないというのがもろに残っている。

赤ちゃんの成長、お母さんの状態、家庭の状況、働きたいと子育てしたいの意思、それらを踏まえていつから保育園に預けて仕事に復帰するか当たり前に選択できるようになるといいな。

そのために大事なインフラの保育園が当たり前に近くにあって当たり前に入れる必要がある。しかし、働く人の給与が低くてさらに保育士試験ではオールマイティな技能が求められる。児童の安全や発達の知識だけじゃなく、楽器もできて壁アートもできてってそんな必要あるのだろうか。できる人は活かせばいいけどできなければ外部や地域の人を巻き込むことも考えられる。現に英語などのクラスは外から先生を呼んでいるはずだ。さらに命預かる責任もある仕事なのに、給与が低い。文化的な技能もハードル下げるなり多様化するなりして給与ももっと上げてきちんと休めるようにして、保育士さんのなり手が増えて欲しい。

女性の離職を減らす、女性活躍、女性の働く権利。なんでもいいけど、なぜそうなっているのか、この機会に考えを巡らせてみる。

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