Ike Itani

スポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究、反五輪運動 Free Palestine …

Ike Itani

スポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究、反五輪運動 Free Palestine 🇵🇸 No Transphobia, No Homophobia, No Racism, No Colonial Occupation 公開後に内容大きな影響のない範囲で修正を加えることがあります

最近の記事

自助努力としてのライティング・グループ

先日、大学の研究・教育環境の現状についての嘆きを書いたが、そのような状況の中でも多くの研究者はなんとか論文を書こうと努力している。その一つがライティング・グループだ。 私個人の経験では2010年頃から研究者の自助努力としてのコミュニティ作りが広がりはじめていたように思う。その一つがライティング・グループだった。オンラインや対面、ペアやグループなど形式は色々あるが、とにかくライティングをする時間を確保し最優先するために、人と約束してライティングのグループを作る。自分一人だと、

    • 大学の「ワーク-ライフ・バランス」

      お世話になっているP大学は、有名な州立大学やアイヴィーリーグのような、影響力のある論文を多く輩出する研究に特化した大学(その上位校はResearch 1と呼ばれる)ではなく、授業と学生の支援に最も力点をおく、Teaching Universityと呼ばれる大学である。 Teaching Univ.には、研究はほとんどせず授業と教科書作りに専念する教員も多い(決して悪い意味ではない)。クラスは20人以下の小規模なものが中心で、一方的でないディスカッションをベースにした授業と、

      • パウエルズ・ブックス(Powell's Books)

        P大学の授業で使う教科書を買おうと、日本の友人に強く勧められていたパウエルズ・ブックスに行ってきた。ポートランドのダウンタウンにあり、街の1ブロック全体を占めるこの巨大な書店は、なんとUsedの本も扱う独立書店。このタイプの書店として世界で一番大きい、らしい。 Amazは使いたくないので、こういう品揃え豊富な本屋さんが近くにあるのはとてもありがたい。大学で使うテキストも棚に並んでいたので、取り寄せてもらう時間もかからなかった。大手のBarnes & Nobleでもなく、独立

        • フェンタニル過剰摂取の問題(上)

          <注意!薬物の過剰摂取、依存症に関する記事です> <薬物依存に苦しんでいる方、サポートを必要としている方は、こちらのページに相談先一覧があります。特定非営利活動法人ASK:https://www.ask.or.jp/article/6502> *最初に公開した文章を編集、追記しています* アメリカのオピオイド危機 1990年代以降、アメリカではオピオイド依存症と過剰摂取が問題になってきた。「オピオイド」という言葉自体は、カタカナではあまりピンとこない人も多いかもしれない

        自助努力としてのライティング・グループ

          米国での生活、再び

          はじめましての方に IKE ITANIです。IKEという名は、昔一緒に暮らした名犬IKEから拝借したものです。よく「イケさん」と間違われるのですが、「アイク」と読みます。本名ではなく、ネットで書くときになんとなく使い続けている名前です。 私は現在、関西の某私立大学で北米の文化や歴史、フェミニズムに関わる授業を担当しています。ど真ん中の研究テーマは、スポーツとジェンダー・セクシュアリティで、特にトランスジェンダーのスポーツ参加や女子選手に対する性別確認検査を含む、一連のセッ

          米国での生活、再び