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サッカーシステム談義、高校時代の不思議なシステム3-3-1-3

何かのご縁で私の記事を初めて読んだ方、いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪

今回は完全にサッカー好きな人向けの記事になります。

サッカーの面白さは何かと問われると、得点シーン、ドリブル突破、パスワークとありますが、私個人としては攻守を決めるためのシステムと戦術に魅力があると思います。

例え個人の能力の差があったとしても、システムと戦術次第では勝てるのがサッカーの魅力だと個人的に感じています。

4-4-2、4-5-1、3-5-2、3-6-1、4-4-1-1
4-3-3、4-2-3-1、4-1-4-1、4-1-2-3
5-4-1、4-3-2-1、3-4-3、3-2-5
などなどいろいろな形があります。
同じ4-3-3だとしてもMFの位置を変えるだけでも様々な効果があり、
勝つためには戦術と共にシステムを理解することも大事です。
動き方等も入れるともっと細かく突き詰めることができる、個人の能力によってまた動き方も変わるからシステム談義だけでも私は楽しめます。

私は現役は大分前に退きましたがサッカー歴は長いのでほとんどのシステムは体感した記憶はあります。
その中で半年だけ今でもぶっとんでいるなと感じたシステムで試合をしたことがあります。

1.どうせなら強いチームで、と期待して入った学校が…

学生時代、自分が所属していたサッカー部は1年時に変わったシステムでサッカーをしていたなと思います。

地元の高校が県立で規模は小さいながらも、埼玉県大会ベスト16までいくなど割と強いチームでした。
180校近くある埼玉県のベスト16なので大分すごいことだと思う。
しかも公立校で当時J1リーガーになった選手が2人も輩出。

私は家の事情もあり、元々入りたかった高校へは行けなかったので、
下手くそだけどどうせなら地元の強い高校でサッカーしようと思い無事入学した矢先に事件が。

私が入学した年に指導していた顧問の先生が別の学校に転勤という
県立校あるあると見事にバッティング。
これが私立との違いと体感。

ただ指導を受けていた先輩方は新顧問の元、培ってきたシステムで春の大会で地区予選で県大会常連の私立校も倒し県大会ベスト16まで進む。
夏は残念ながら地区大会決勝で敗れましたが、勢いはすごかったと思います。

2.快進撃の元となった可変型のシステム

当時としても何年も経った今としても、
プロの試合ですら見たことがないシステムでした。
タイトルに書いてあるように3-3-1-3というシステムを採用していました。

DFが3名、MFが4名、FWが3名だと普通は3-4-3を想像すると思います。
元日本代表監督のザッケローニ監督がイタリアのACミランでリーグを制したときに愛用していましたね。

ただ当時のチームは守備的MFが3名とスリーボランチを採用。
ツーボランチでもなくサイドハーフでもない理由として、攻める時に3バックの両サイドがサイドバックかのように攻撃に参加していたからです。

スリーボランチの両サイドが中に絞りサイドを空け、そのスペースにバックの2人が走ってくるため、マークがワンテンポ遅れズレが生じる。
そして中にいるMFが中盤を押し上げる為、数的有利をつくります。

マークがずれたところで両ウイングに出し、クロスを上げると今度は両バックがペナルティエリアまで侵入しヘディングまで行う。

スリーバック両側の二人がどちらも高校生と思えぬ顔と体格で、一人は黒い弾丸と呼ばれ快速の足で攻め込む。
もう一人は強烈な左足と個性強すぎな先輩方をまとめる部長でもあったので愛称こめてボスゴリラと呼ばれていましたw

その両バック2人が上がれなくても、FW陣が全員50m走6秒前半台と裏抜けでカウンターという選択肢もあった為、相手もうかつにDFラインを上げることができません。
そこにパスをだすトップ下とボランチの真ん中を担当する先輩方が途中で入れ替わってボランチの位置からパスを供給する。

とにかく常識から外れた戦術で常にマークをずらすことに特化していた。
現コンサドーレ札幌監督のミハイロ・ペドロヴィッチ監督が率いていた浦和レッズ時代の槙野智章さん、森脇良太選手が後ろから攻めまくる戦術とイメージが似ていると思います。

3.攻めに対し守りとデメリットは?

守り方に関してはMFの選手は上記の攻め方をしていたのもあり、守備重視でスタミナがある選手たちで構築。
両センターバックがあがったところをカバーに入る。
MFはフィジカルがない代わりに走力で寄せて奪いに行く。

FWも基本前からプレスに行き取りに行っていたので、突き詰めたらクロップ監督のゲーゲンプレスに近いところがあった。
そしてスリーバックの真ん中が細身なのにチーム一フィジカルが強いため、相手と一対一の状況にもっていくとほぼカットをしていた。

デメリットは、攻めの途中でカットされると両サイドにぽっかり穴が空く為、そこをつかれると枚数が足らず弱かった。
戻ってくるのもしんどいのと、DF時が突っ込み型の為躱されやすい。

またパスワークが上手くドリブラーが多い相手だと、マークの枚数のズレを
逆に利用されてフリーで撃たせてしまうことも多い。
相手ウイングに外につられてから、空いた中のスペースに相手のMFが飛び込んで来るのでマークが足りなくなります。

3.上級生引退後はオーソドックスなシステム


前顧問の影響を受けた3年生が引退後は、
当時の流行りであるシステムの
3-5-2を採用していました。

特にこれと言った戦術はなく、MFのダブルボランチはテクニック型、フィジカル型を置き、左ウイングバックは左利きが務め、右ウイングバックはドリブラータイプが務め、トップ下はパサータイプを置くという典型的な型で収まる状態でした。
なので適正がない選手は使われにくかったです。

今みたいにネットも発達していないから、自己流でやるしかない先生たちもさぞ苦労したろうなと思います。

私個人としてはフィジカルもテクニックもないが、何本でも走れるスタミナはあったので得意なポジションはサイドバックでしたが、チームの方針上3バックの左を務めました。

先輩方の真似して上がっても方針と違うからよく怒られていました。
DFは極力上がらなくなり攻め方も型どおりになってしまったので、相手からすると守りやすかったと思います。

また信頼度の関係か、当時の3年生と前顧問は厳しいけどすごく仲もよかったせいか、新しい顧問の話をほぼ聞かずで大変だったとのこと。

オマケに3年生引退後は2年のエースと後の部長が顧問と喧嘩になり退部するなどチームが崩壊しかけたのもありました。

教わるにしてもどういう人から学ぶかは大事だとこの時期から学びました。

4.まとめ

今となってはあの半年間だけ体験できたシステムをもう一度やってみたいなと思う、体がついてこないけどw

今はネットも発達し時代によって戦術も変わるので、幅広くはなったけどいまだに日本は指導者不足感が否めない。
上に上がるには定型通りで奇抜な事が試しにくい状況かつコネが必要。

もっとライセンスがとりやすい環境になったらと思う。
少なからず日本サッカーの育成に携わる仕事に将来つきたいと思うこの頃です。

サッカーやっていた人で自分はこんな監督からこんな戦術を体験した等、
経験談がありましたらコメントに書いていただけると嬉しいです。
ではまた。











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