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移籍が活発になるのなら面白くなるのではと思うプロ野球への個人的感想

おはようございます。
池田諭史です。

2月になりキャンプイン、3月に開幕するプロ野球。
去年は東京ヤクルトスワローズが日本一となりましたが果たして今シーズンはどの球団が日本一になるか楽しみです。
バット一振り、ストライク一球で感動を与えられるのが素晴らしい。

さて本題に入りますが、野球を観戦するのが大好きですが個人的に1つだけここが変化したらもっと面白くなるのではと思うことがあります。
それは『移籍』です。

12球団しかないプロ野球球団。
独立リーグも増えては来ましたが、注目度はNPBが管理しているセ・リーグ、パ・リーグになるわけですが、正直今の時代に合っていない選手の獲得方法だなと思っています。
なぜそう思うかと個人的な意見を述べます。

1.プロ野球入団と移籍の種類


12球団に入団するにはただ一つ『ドラフト会議』に選出されること。
昔はテスト生制度もありましたが、今は育成枠という形でドラフトに挙がりますので、そもそもドラフトに名前が出てこない限りプロの門を叩くことができません。

またプロ野球においての移籍の仕方は下記の通りです。
【トレード】
球団同士でのやり取り。
シーズン中にお互いの補強ポイントを補うために行われることが多い。
選手同士のトレード、選手の代わりに資金を払う金銭トレード、無償で選手を引き取る無償トレードとあります。

【国内FA】
フリーエージェント。一定の資格を満たした選手が自由に他球団と交渉する事ができる権利。 
国内の場合、145日を1軍登録で過ごしたシーズンが高卒は8シーズン(1,160日)、大卒、社会人は7シーズン(1,015日)を達成すると使えます。
試合に出ていなくても1軍にいるとカウントされます。
なおFA宣言する選手のよってランク付けがされ、FAの見返りに人的補償が適応されることもあります。

【海外FA】
主にメジャーリーグ挑戦の為の権利。
こちらは上記の1軍登録日数+9シーズン(1,305日)となっています。
なお国内FAと違い保証はありません。

【ポスティングシステム】
メジャーリーグ移籍をもっと早めたい選手が球団に交渉をかける制度。
まず所属球団が容認する必要がある。

その後メジャーリーグ全30球団に対し公示。一定期間内にメジャー球団は入札を行い最も高い金額をつけた球団が落札、独占的交渉権を得ることができる。

高い金額で決まることもあれば、金額が折り合わず決裂することもある。

【自由契約】
所属球団より、来期契約を結ばず解除されること、つまりクビ。
選手によっては他の球団から獲得されることもあるが大抵はトライアウトに行き、そこで必要となれば別の球団で契約ができる。
毎年恒例となったTBSの『バースデイ』を見たことがある人はわかると思います。

以上の5種類のみです。

補足としてドラフト会議はチーム間の戦力の均衡と契約金の高騰を防ぐ、公平性を促すための仕組み。

サッカーみたいにスカウトとなると当時は人気のない球団には来ない。
契約金で勝負となると勝ち目がない球団を救う制度です。

この仕組みによりチーム間に平等さがでたことは良いが、サッカーや他のスポーツみたいに1年ごとに別のチームに行こうというのができない仕組みなのです。

2.環境が変われば伸びるチャンスが増える

高卒は8年、大卒、社会人は最低7年は同じチームにいなくてはなりません。
8年、7年いられたらまだ良いほうで、その間に新しい選手の加入は毎年あります。

その間に自由契約になることもあります。
そして試合に出られる枠は決まっています。

他のチームの選手より実力があっても、自分より実力のある選手がレギュラーで試合に出られないというのは日常茶飯事です。

最近は実力はあるけど、チームの編成上試合に出られない選手がトレードで移籍する機会が増えてきたなと思います。

近年では巨人にいた沢村投手も全盛期の頃に比べ調子が落ちていたが千葉ロッテマリーンズに移籍をしたところ、完全復活をしその次のシーズンにメジャーにいくということもありました。

3.同じ成績でも金額が違う


そして約8年拘束されるということで起こるのが年俸の格差。
投手は同じ勝利数、防御率、野手なら本塁打数、打率、打点が一緒だとしても所属球団によって支払える金額が変わります。

同じ成績ならまだいいです、明らかに自分より下の成績なのに年俸が相手のほうが上なんてざらにあります。

とある球団がまさに上記の状態でしたが、日本で投手に贈られる最大の名誉”沢村賞”を獲得した日本を代表するエースピッチャーの放出阻止の為やっと大金をだしたのが記憶に新しい。

ただその代わり1人の選手に大金を支払った分、他の選手にしわ寄せが来ます。
球団で出せる金額も限りがございます。
僕自身この情報は漫画『グラゼニ』にて主人公に実際に起きたシーンを読んで知りました。

同じ仕事をしているのにいる会社で給料が違う、サラリーマンの方でも共感できるのではないでしょうか。

ですがプロ野球の場合個人の希望で移籍ができるのが7~8年後です。
しかも入るチームはドラフトで希望の球団に選ばれるのは運という。

現広島の長野選手みたいに巨人に入るために、2年間ドラフトで指名されたが入団拒否をし3年目に巨人が一本釣りをするなどしない限り希望する球団に入れるかどうかは運次第。

長野選手くらい実力があり自他共に認められているくらいでないとこのようなことは普通できません、干されます。

4.金額が高いからといって試合に出られる保証はない。


では金額払えるチームにばかり人が集まるのではないか?
と懸念するかと思いますが、良い年俸と契約金をいただいても上手くいくかは本人次第です。

最初は球団側もお金をかけた分を回収したいので、試合に出させますが、調子を落とす、怪我をする等をしたらその間にポジションを取られることもあります。

ピッチャーはまだローテーションで組むので試合に出る確率は高いですが、野手は基本同じスタメンで固定されやすい。

そしてよくあるのがFAで獲った選手の大半はピーク時で獲得するので徐々にピークが下がることが多い。

人によっては試合に出られなくても給与が入ってくるから気にしないメンタルがタフな選手も中にはいますけど。

また最近はなくなりつつありますが、別のチームから移籍した選手を昔の言葉で”外様”という扱いになり、引退後に球団に残れる確率が減ります。

引退後のほうが人生長いのと、引退直後に来る税金を払った時にほとんどお金が無くなりますので次の仕事が決まっていない場合がとても大変です。

5.もし移籍が頻繁になったとしたら

もし移籍が1年単位などでできるようになったとしたら?
選手側としては
・試合に出られやすくなる可能性がある。
・年俸が高い球団にいきやすい。
・逆に長く活躍した分上乗せ交渉がしやすくなる。
・選手間で危機感を覚え競争が生まれやすくなる。
・その代わりクビも切られやすい。
・頻繁に移籍するとファンに応援されにくい。

モチベーションアップにつながりやすいのはあるが、プロ野球は地域密着がすごいので、ファンからするとあまり嬉しくないかもしれません。
ですが選手も生活かかっていますので温かく見守って欲しいところです。

球団側としては
・手塩にかけた選手が移籍は非常に困る。
・移籍金で獲得したお金で安くいい選手を獲得できる。
・あえて残る選択をしチームに対する忠誠心を持つ選手もでてくる。
・球団より個人にファンがつき移籍されると見に来なくなる。
・くすぶっている選手を獲得し復活させて勝利に貢献するかもしれない。
・さらにスカウトが必死になって選手を探す。
・通過点にされると困る。

書いてみて、球団側にあまりメリットを感じない気がしてきた。
それと金額に一定の制限をかけることで、地方のチームでも獲得しやすい条件を付けるなどもありかと思っています。

最後に

個人的希望なので実現したら面白そうかなくらいの気持ちです。

ただくすぶったままの選手、何もできないまま終わる選手が少しでもチャンスが増える環境作りがもっと整備されたら良いなと思っています。
教わる人、育つ環境が変わると人も変わりますので。

日本の野球が大好きなのと、世界一に何度もなっているからこそもっと盛り上がって欲しい願いもあります。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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