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不動産業界にいた時に見た、一般学生と東大生の親御さんの違い

おはようございます。

池田諭史です。

今回は不動産業界にて働いていた時にあったお話です。

今大学受験真っ只中の方もいらっしゃるかと思います。
受験後に大半の方がやることと言えば引っ越し。
実家から通えない距離の大学に入った場合、寮以外は基本大学の近所に住む方が多いかと思います。

毎年この時期になると一斉に不動産業界が活気が沸くといいますか、売り時になります。

一時期だけ東大が近いエリア、文京区にある不動産仲介業で仕事をしていたことがありそこでみた光景がまさに日本の格差を見たなと思いました。

1.一般的な大学に行く学生の親御さんの場合


まず先に不動産仲介での契約までの流れは大体このような形になります。

・ネット等で物件を調べる。
・掲載していたお店に直接足を運ぶ。
・条件を聞かれ、最初に見た物件以外に条件が近い物件を2~3個ピックアップされる。
・内見に行く。
・良ければ申請、審査後OKの場合入居可能。
・納得いく物件がなければ後日、又は別の不動産会社に行く。

毎年1~4月が売り時なので、躊躇しているとすぐに別の方に決まるというのが日常茶飯事であります。

僕が働いていた会社のエリアは東大含め様々な学校が近場にあるエリアでした。
文京区近辺は治安が良いのもあるせいか家賃相場が高い。

おまけに大学近辺に賃貸物件を持つ大家さんは9割方契約されるのが分かっているから基本強気で値下げはしないです。

ですが、長くて4年も住むとなるとこれから住む方が間取り、居心地の良さを考えてしまうのは当たりまえ。

また基本親御さんが家賃、契約金を負担するため安く抑えたいと思うのも当たりまえ。
なので電車で通えて家賃も安いところを基本選びます。

都営三田線が通っているエリアだと、三田線の最北端に高島平という場所がありそこが比較的家賃が安いエリアですが、駅近くに家がなく文京区にある駅まで約30分はかかるような場所です。
けれどそこを選ぶ。
これが一般的な反応です。

2.東大生の親子さんの場合

ただ東大生の方は違いました。
正確に言うと親御さんのほうですが。

東大生の方の大半は大学2年までは本郷にある本校ではなく、駒場にあるキャンパスに通い、学科によりますが3年から本校に通う方が多い。

寮以外の方は基本賃貸は2年契約なのもあり、3年になる前に本郷付近の物件を探しに来る方が多いです。

東大の近辺は文京区なのもありそもそも家賃の相場が高い。
ユニットバスの1Rですら6万より下を切ることはほぼありません。

大体家賃が高いので、上記でも書いたように電車で通える場所で家賃と契約金が支払える場所を選ぶ学生さんが多い中、東大に通う学生さんはこだわるところが違いました。

・家とキャンパスがどれくらい近いか。
・新築又は築10年以内か。
・部屋はきれいで日当たりがよいか。
・オートロックはあるか。
・駅から通うにしても駅から家は近いか。
・バストイレはもちろん別か。

上記の条件を飲むと文京区のエリアでは大体家賃相場が8~10万いきます。
学生で家賃8万は普通きついはずなのですが、ここで登場するのが親御さん。

希望の条件に近い物件を内見し子供が納得したらすぐ契約に進みます。
値段をそこまで見ずにです。
他の学生さんの親御さんたちは躊躇してしまう金額なのに。

決断のスピードの速さと払える金額が高いが躊躇しない。
その恩恵で、エリアを担当している営業マンの先輩は3か月連続で売り上げ1位が取れるくらい売り上げがすごかったほどです。

3.親御さんにとっては親心なだけ

なぜそんなポンポンとお金を出せるのか、気になって調べてみたところ、東大に行く家庭の6割方の平均世帯年収が約950万(2018年時点)と裕福な家庭が多いという結果があります。

ほとんどお金に困っていない家庭が多いのです。
家が貧乏だからこそ国立である東大に入るというほうが稀です。
むしろそんな美談は東大生にしたらなぜそこまでするのレベルです。

親からしたら中学受験から始めている家庭もあるとしたら子供に対しては約1000万はかかっている。
よりよい学校に行ってほしい親心もあれば、ずばり子供に対しての投資。

裕福な家の子供が裕福になりやすいのも、子供の負担が少ないから。
ストレスがかかりにくい環境作りをしていることで子供がのびのびと学ぶ場に躊躇なく行動ができる。
それによりいざ就職の時に有利になりやすい。
東大出というだけで日本の会社、公務員などでは有利に働きます。
もちろんご本人も努力したうえでなのでそれは特権でいいと思います。

まとめ

子供を持つ、それだけでお金がかかる。
だけど親がそこで子供が安心して勉学に励むことができる環境に投資ができるかどうかも非常に大事という光景を見た。

裕福な家庭に優秀な人が生まれやすいのもお金の負担より安心ができるからが非常に大きい。

勉学にお金をかけられる→有名な大学に行く→学歴だけで日本だと大手の会社に入りやすくなる→給与が平均的に高い。

お金がかかるのか、お金をかけるのか。

もし自分に子供が出来たら、自分も子供にお金がかけられるようになりたいものです。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた

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