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成果が出ない時は、見てない前提を探しだす。

成果が出ない今日

 仕事で成果が出ない。誰もが一度はぶつかる悩み。まずはググるでも読書でもして、別アプローチで解決しようとする。でも、それでも解決しない時の方が多い。そういう時は「見てない前提」が要因かもしれない。

当たり前の言葉の定義を疑う

 見てない前提は、自分が意識すらしていない当たり前のこと。これを疑うと見えてくる。例えば日常でも、見てない前提はたくさんある。

通勤60分は遠いか

 片道60分の通勤は遠いですか?僕は遠いと思わないが、知り合いは遠すぎると言う。ここにも見てない前提がある。そもそも遠いとは?

 東京生まれの僕は、電車通勤なら60分はよくあること。しかし、熊本出身の知り合いからすると異常だった。電車に60分乗ると、熊本から他県へ移動するほど遠いからだ。

 つまり、地図上の距離で遠さを定義する知り合いと、経過時間で遠さを定義する僕がいた。

広い部屋か高い部屋か

 富山県出身の友人と憧れの部屋の話をしていた。僕は広い部屋への憧れを話すと、友人は階層の高い部屋が憧れると言う。そこで「憧れ」の定義を確認た。

 東京だと広い家は少ないから、広い家に住むことは凄いことだ。一方で、富山では広い家は珍しくないらしい。「東京に出てきたからこそ」という価値観の友人にとっては、地元にはない高層階を好むと言うわけだ。

当たり前の議論は慎重に

 ビジネスでも同じなのだと思う。上手くいかない時は、何か当たり前だと思っていることが、仲間やお客と食い違っているのだろう。常にチームで議論すべきだと思う。

 ただし、チームで役職の高い人が定義を言い出すと、おそらくチームメンバーは反論しづらい。意見交換はフラットな環境が望ましいが、なかなかそうはならない。

 だから相手に先に聞きてしまう。そうしなければ、見てない前提が永遠と見えない前提になってしまう。

あとは行動を決める

 見てない前提と向き合うことで、相手が何を価値と感じているか少しずつ見えてくる。あとは優先度を決めて、行動に移していくだけだ。

自社サービスでの学び

 私は当時、ママ向けサービスの会社の取締役を務めていた。VCやエンジェル投資家からの期待を受けながら、ママ向け事業を始めて1年で年商数億までと成長した。

 もちろん社内では、日常的に「ママだから」というセリフが交差する。実はここに見てない前提が隠れていた。なんと「ママだから」という考え方が、一部のママを苦しめていた。

 ママたちには、世間から「ママだから」という前置きが付く。何をしても「ママだからすべきだ」「ママだからすべきでない」という感じだ。そこから解放こそ、サービスに求められていることだった。

 つまり、僕らが社内で「ママだから」というセリフを使っている時点で、サービスの価値を間違えて捉えている証だった。これが発見されてから、サービスとして向かう先が見えたのだ。

一緒にライブ配信について考えていければ嬉しいです!