妊娠は変化のチャンス(7)収入を得ることは我慢と引き換えでなくてもいいと気づくまで

前回、夫との出逢いによって人生が変わったと書きました。

それは私の仕事観、特に働き方や人生における仕事のあり方についても、大きく影響を与えることになります。

自分を低く見積り過ぎていた、卑屈な会社員時代

呪いその6:低収入なりに自由を謳歌している。
呪いその7:私レベルならこの条件で我儘は言えない。

就職を機に私の年収は上がりました。
インセンティブやボーナスももらえる会社で、ありがたかったです。

結婚して2年経った頃、夫が転職しました。
理由は
・ボーナス出る出る詐欺
・昇給するする詐欺
・上場するする詐欺
などに振り回され、会社に愛想を尽かしたことです。(と、私は解釈してる)

私から見てもあまりホワイトな会社とは思えず、転職は心から応援していました。

転職後、年収もアップしストレスなく仕事をする夫を見ていて、羨ましくなりました。
コロナ禍での転職で、基本は在宅ワーク。
朝は遅く起きて、夜も遅くまでテレビを見たりゲームをしたり、私の目には楽をしているように見えて、正直羨ましいを超えて恨めしかった。

一方の私は睡眠不足で満員電車に揺られて通勤し、終わりの見えない仕事を回らない頭でどうにか処理し、
疲れ切って帰宅したら夕飯を食べてシャワーを浴びて寝るだけの生活。
ああ、また明日も寝ている夫を横目に恨めしく思いながら家を出るのか。と思いながら床に就く。

本当は、恨めしいなんて言ってはいけないんですけどね。
夫は家事のほとんどをやってくれていました。
ヘトヘトで帰宅してご飯が用意されているありがたみと言ったら。

それでも、心身ともに疲弊した人間には余裕がありません。
ここで心の余裕を生み出してくれるものが、前回お話ししたお金になるわけですが、
この時にはその誤魔化しも効かなくなり
夫の労働時間と収入、私の労働時間と収入を比べるようになっていました。

夫が良い会社に転職できて良かった!と心から思う一方で、ズルい!という感覚は消えません。
前職のように夜勤はなく、ちょこちょこ自由に休憩をとっても回る環境で、お給料は私の●倍もらえるらしい。

それに引き換え
通勤に往復3時間かけて、ノー残業が不可能な仕事量を抱え、
日によっては昼食も食べられない私って、、

夫とは会社の規模が違います。業務内容も違います。
そもそもこの条件に納得して入社したのは自分なのだから、人と比較してはいけない。
自分のレベルでは仕方ないのだと思おうとしていました。
絶望感しかないですよね。

しかし、あるとき夫から言われました。
今の労働環境なら、もっともらえてもいいと思うよ
あくまで客観的な意見として言ってくれたのでしょうけど
夫の口からそう聞けたことで、私は気づくことができました。
自分に卑屈になるばかりで、パートナーの幸せのことをちっとも考えていなかった!

在宅ワークで羨ましいなんて思っていたけど、私の帰りが遅いために家事をやってくれている夫にも皺寄せがいっていたはず。
夕飯を食べながら寝てしまいそうになる妻を見るのはいたたまれなかったはず😂

私は、夫との暮らしを豊かにしたい。
2人が心から幸せな人生を過ごしたい。
それは私が変わることでしか、叶えられない。
絶望感からマインドが切り替わった瞬間でした。

家も夫も大好きな私にとって、家にいられることが幸せそのもの。
家事も本当は自分がやって、夫にはゆっくり過ごしてほしい。
それなのに、通勤を含めた仕事の拘束時間が長く家で過ごす時間が少なすぎる。
そんな状況が、私の人生から豊かさを奪っている!
そのことにも気づき、働き方から見直すことにしました。

呪いその7は解けていき、条件にこだわってもいいんだ!と思えるようになりました。
しかし、この時はまだ年収は極端に下がらなければいいと考えていました。
夫と2人の生活が健全に続けられて、老後資金も作れれば安心、と。

ブランド品や高級車など、お金持ちっぽい物に興味はない=お金持ちになりたいとは思わない。
という図式が自分の中にあったんだと思います。
呪いその6が全身に染みついた状態でした。

でもお金持ちになるって、派手な生活を営むことに限らず
やりたくないことを手放せる自由を手に入れたり、家族と過ごす時間を手に入れたり、気を遣わせることなく誰かにプレゼントができたり、
選択肢を増やせるってことだと思います。
それが分かってくるのはまだ先のことなんですけどね。

こうして、収入よりもまずは在宅ワークができることや自由に働けることを重視した結果、
複業やフリーランスという道を考え始めたのでした。


仕事編、長くなりそうです。
区切りながらお届けしてまいります。
続きもお読みいただけたら幸いです。

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