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本当にあった怖い話2(アプリ開発)

本日はこれまで経験したシステム・アプリ開発で本当にあった怖い話の第2弾をご紹介したいと思います。

Z世代エンジニア

3年ほど前の話ですが、業務用アプリの機能開発の一環で新しくAPIサーバーと管理画面を開発することになりました。
リードエンジニアのRuby on Railsを使えるBackEndエンジニアはアサインできましたが、当時社内のBackEndエンジニアが多くなかったこともあり、業務委託の募集をすることになりました。

候補者の経歴は某大手メガベンチャーで1年〜2年開発を経験。3年ほどフリーランスを経験した20代のエンジニアでした。

面談では自信があり、経歴もそれなりであったので
Aさんがメンバーとしてアサインすることになりました。

機能や期間、メンバーの技術スタックを総合的に見てMVCで開発することになりました。

要件定義フェーズが終わり
インフラの構築やDB設計、ベースプロジェクト作成をリードエンジニアに対応してもらった後の参画となりました。

そして参画初日

オンボーディングなどの手続きがあったので出社してもらい顔合わせを実施しました。

Aさんは垢抜けた感じで黒髪の好青年といった印象でした。
粛々とオンボーディングやPCのセットアップを進めてもらいました。

ただ、コマンド一発打てばすぐに環境が出来上がるように用意していたにも関わらず、環境構築で苦戦していたのでこの時点で若干不安でした。

開発が始められる状況であったこともあり、軽めのPRを1つ作成してもらい初日は終了。

次の日、リードエンジニアが昨日あげてもらったPRレビューをすることに。
そしてレビュー後の第一声

リードエンジニア「え、なんだこのPR。新卒よりひどい。」

  • 上がってきたソースコードが機能要件を満たしていない

  • 指示した通りの方向で実装ができていない

  • Railsチュートリアルで書いてある基本的な内容も理解していない

上がってきたPRは上記のような状態であったようでAさんはレビューでボコボコにされていました。その後自信を失ったのかAさんは2時間くらいいなくなっていました。

そして3日目
Aさんは業務時間が過ぎても連絡がなく、その後連絡は取れましたが欠勤になりました。
参画初日レスが極端に遅くなるタイミングがあったり、サボっているような時間も見受けられたため、関係各所と調整してこの日を持って契約を打ち切ることになりました。

衝撃

その後、Aさんに貸していたPCを初期化するためにPCを開いたところ
衝撃を受けました。

なんと飛び込んできたのは、MentaのSlackグループでのやり取り。
Mentaで別のエンジニアで質問しながら業務を進めていたことが明らかになりました。

以下やり取り抜粋
Aさん「このエラーが解消できないのですぐに解決方法を教えて欲しいです」
Mentaエンジニア「そういう調べればわかることばかり聞いていると先輩キレちゃうと思いますよ」

ソースコードやエラー文を丸々伝えて質問をしていたので続けていたらセキュリティ的にも問題が大有りでした。(参画して間もなかったこともあり任せていたのがドメインロジックに関わらない一般的な処理だけだったのが唯一の救いでした)
なので契約を打ち切ったことは正解でしたが、こんな業務委託がいるなんて、、
ネットで影響力のある人の言葉を借りてそれっぽく語るのは得意だが実態が伴っていないZ世代のエンジニアという所感でした。

後日談

規模としてそこまで大きくなかったこともあり、リードエンジニアの頑張りと社内メンバーの協力で無事リリースまでできました。

その後今回の反省を活かして
技術力を判断する時には具体的な技術スタックや経験を聞くことに加えて抽象的なこと(例:こういう場合はどう設計しますか?など)を聞いて具体的に答えられるかも合わせて見るようになりました。

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