読書レビュー投稿先の比較①

 読書レビューの作成とネットへの投稿をはじめたときには、自分のなかで投稿先はamazonが大前提になっていた。そこからツイッターでレビューを展開するうちに他の読書関連サイトの存在を知る。どうせ同じものを投稿するだけであればコピーして他のサイトにも投稿すれば良いのではないか、ということで現在は複数の読書サイトにレビューを投稿している。ただし、存在は知っていても投稿していないサイトも存在する。ここでは私が知る範囲で各サイトの特徴を列挙・比較してみたい。
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【amazon】(星評価:必須|文字数制限:なし|いいね:匿名)
▼プロフィールページ▼
https://www.amazon.co.jp/gp/profile/amzn1.account.AGNOC2SBVAB66EPHLIYKZD6NHT7Q
 言わずと知れた世界最大手の通販サイト。一般人による評価付きのレビューシステムが当たり前になったのも、amazonが世間一般に浸透したことと連動してきた感がある。当然ながら利用者そのものは圧倒的に多い。他の読書のために運営されているサイトと同列に扱うのはやや違和感があるが、そこは気にせず比較対象とする。
 レビュー投稿先としての大きな特徴としては、投稿に対する「いいね」に当たる「参考になった投票」が匿名であることだろう。匿名によって何が違うかというと、評価に返礼の意味がなくなるため、アカウント同士で「いいね」を送り合うという状況が存在せず、かつ、投票が消えることもない。「いいね」の匿名投票については、交流がなくなるというデメリットの反面、忖度が介在する余地が少ないメリットもある。他に採用するサイトがあっても良い気もするが、そこは交流を重視する観点から受け入れられない部分かもしれない。
 そしておそらくこの匿名投票システムと連動していると思われるのが「レビュアーランキング」制度である。投稿当初はこれで上位を目指すのもアリではないかとも考えたが、どうやらamazonで購入しなければ対象にされない(されにくい)ようである。また、レビュー掲載順もamazon購入者が優遇される様子で、極力店舗としての書店を応援するために書籍のネット購入を控えている身としては、挫折せざるを得なかった。
(※この点は、直後のランキング変動で認識を改めることになり、新たな記事『amazonレビューランキングの謎と投票傾向』を追加した。)
 星評価は5段階からの選択が必須となっている。amazonだけに慣れていたので、他の読書サイトで評価の有無自体が任意だと知って驚くとともに無理に評価をしなくても良いことが嬉しかった。amazonの星評価には低評価の実害を訴える著者も多く、私個人としては考えもあって、現状では「評価なし」の意味合いで基本的に全ての投稿を星4つで固定している。要は参考にするしないは、レビュー内容から判断を希望するということである。
 最後に、読書サイトとの比較でレビューに対する評価の特色を三つ挙げる。まずひとつは新刊に投票がつきやすいこと。これは買い物サイトならではの特徴で、やはり未読の書籍購入の参考にするために機能していることが窺える。次に、これはひとつ目と一見して背反するような特徴なのだが、投稿からの時間経過がそこまでデメリットにはならないこと。読書サイトやツイッターなどでは投稿直後が最も反応が良いのだが、amazonのレビューについては新刊を除いては投稿タイミングと反響にあまり相関がなく、私の投稿を例に取ると最も古いものでは5年以上前の投稿にも投票されるケースこともあった。三番目は評価される書籍の特徴について。過去に私が投稿したレビューに対する投票の記録をまとめてみたところ、読書サイトやツイッターで評価される書籍は明らかに小説作品に分があるのだが、amazonに関してはむしろ小説以外の作品のほうが旗色が良い。この点も読書だけを目的としたサイトとの違いが表れていて面白い部分である。
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 amazonのレビューシステムは、やはり純粋な読書サイトと比べれば差異が多い。次回は読書メーター、ブクログ、読書ログといった読書記録サイトについて。

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