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勇気をくれてありがとう
この1週間で心に残った言葉。
対象者さんから初めてこのような言葉を頂いた。
凄く嬉しい気持ちになり、「こちらこそいつも勇気もらっていますよ」と伝えた。
医学的にはまだ安定していなくて、積極的な離床は困難な対象者さん。リハビリ介入時のみ、時間をかけてゆっくりと離床している。
今希望されることは「起きること」である。
「何故起きたいと思うのですか?」と尋ねると、「起きると今日はまだ動けるな、と思える。全く動かなくなってしまうのが怖い」とのこと。
ゆっくりと介助下にて起居し、座位姿勢に慣れてくると、明らかに臥位よりも表情が穏やかだ。
対象者さんは1日病室で過ごしている。当たり前のことだけど、自分の帰りが夜遅くなった時、ふと〝この時間でも患者さんは病院で、病室で過ごしているんだよな〟と思うことがある。
1日の中の限られたOTの時間、離床時間に対象者さんは生きる実感を見出している。そんな1日の中のたった20分〜40分だが、この時間も対象者の人生の一部である。
医学的に安定しておらず、予後予測が困難な時期だからこそ、今OTとして私にはどんなことができるのか、対象者は何に困っているのか、考えながら丁寧に関わっていきたい。
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