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考え続ける姿勢と言葉にする力

「作業療法の曖昧さを引き受けるということ」

このタイトル見た瞬間に惹かれた。作業療法とは何か。資格を持った専門家である作業療法士であれば説明できなければならないと思う。でも作業療法は人によって説明の仕方は異なるだろうし、これが絶対正解です!っていう答えもないと思うし、協会の定義をいきなりパッと言ったところで対象者へは伝わりにくいし(私自身は改定された協会の定義の言葉大好きだし、協会の定義のHPはどこか迷った時に何度も立ち返る場所です、本当に感謝)、曖昧であることも確かである。

そして解説が齋藤先生。私が1年目で急性期における作業に焦点を当てた実践で悩んでいる時に、先生の書籍に出会ってからとても支えられ、勝手にリスペクトしている。原作の上江州先生はADOC関連でエピソードを拝聴して引き込まれた。これぞOTだな〜あたたかいな〜という感覚的な言葉で片付けてはいけない、対象者が大切な作業を実現するための揺るぎない熱量がギュッっと伝わってきた先生。

タイトルがとても好き+先生方の言語化する力や熱量が憧れ=絶対読むしかない。

そんなこんなで大きな本屋行く機会があった時に、すぐ探しに行き、先日手に入れた。

帰りの電車から読み始めて、帰ってからも読み続けあっという間に1周目読了。漫画+解説の構成は読みやすい!!すっっっと入ってくる。

読み終わったあとはグワァーっていうなにかが込み上げてくる感覚だった。(完全にSPYAIRのイマジネーションが頭の中流れてます)

自分としては今年度教育を担当していた新人さんがいなくなってしまって、どこかやりきれない悔しい気持ちでいっぱいで、心身ともにやや不調気味だった。もう一度、作業を大切にした実践について後輩に伝えられるような教育に携われるのかな…とどこか不安にも思っている。

でもこの本を読んでて、やっぱり自分はこういうのが好きだな、いいな、と心から思った。指導者の花城は、私が好きな鋼の錬金術師のエドとかハイキュー!の及川さんとかを見ているのと同じような〝かっこよさ〟を感じたし、自分もこうなりたい、みたいな憧れも抱いた。そんなこんなで最後の誕生秘話の上江洲先生の〝ワクワク感〟という言葉には凄く頷いた。

来年度から臨床実習指導者として学生さんも担当できるようになるし、新人さんが入職する予定もある。とりあえず1周読んで思ったのは、考え続ける姿勢と言葉で示していけるような指導者になりたいということ。

花城の年齢まであと8年くらいあるので、あんなかっこいい素敵大人目指して頑張りたいです。





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