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とんこつラーメンを食べに半日かけて九州に行った話 Vol.3

鳥栖から博多方面に4駅進んだ、けやき台駅に着いた。この最寄りに美味しいラーメン屋さんがあるようだ。

けやき台駅から南へ歩くこと5〜6分、久留米国道系ラーメンの一つ、丸幸ラーメンセンターである。
九州はとんこつラーメンで有名だが、その発祥は博多ではなく久留米だそうだ。久留米周辺にはラーメン激戦区なわけだが、やがて国道沿いに大きな駐車場を構えた「国道系」というラーメン店が現れる。実際、丸幸ラーメンも国道3号線沿いにある。

いやぁ!これよこれ!私が待ち望んでたとんこつラーメンは!
「豚臭さ」を凝縮させたこの一杯。スープは泡を含みながら白濁し、湯気からは豚臭さがぷんぷん伝わってくる。味も醤油だれに頼りすぎず、豚の旨味主体で勝負している。チャーシューは薄くてデカくて柔らかい。
これで1杯470円である。安い!

すかさず120円で変え麺をし、はりはり漬けを投入。ラーメンに紅生姜以外の漬物なんて合うのか?と思いつつも、食べてみるとめちゃくちゃ旨いんだ…。漬物の素朴な塩っ気が、ラーメンの豚臭さと仲良く舌を楽しませてくれる。
今、こうやって文章を書いているだけでもお腹が減ってくる。

さて、困った。駅に戻ると、鳥栖・久留米方面の案内がされていなかった。人身事故の影響で列車が遅延していたのだ。鼻に微かに残る豚臭さを感じながら、通過列車を眺める他ない。
鈍行は来ないが、特急はワンサカやって来る、流石JR九州。

一駅進んで基山駅までやってきたが、先に進めなくなってしまった。サイダーを飲みながら、貨物列車を眺める他ない。これはEF81の貨物更新色?というものらしい。電気機関車は本当に分からない。

久留米駅、その先の南久留米駅に着いた頃にはもう夕暮れだった。ちょうど「ゆふいんの森」が通過してきた。観光列車への関心は薄いが、いざ来るとなると撮っちゃうよね。久大本線も先月の豪雨で被災し、特急は豊後森止まりだそうだ。

夕焼けってどこで見ても綺麗だなぁ。

さっきのはおやつで、こっちは晩ご飯。潘陽軒(はんようけん)さんのラーメン、650円。スープは澄んでいて、1日のシメにはちょうど良い薄味だった。
結局、24時間で4杯のとんこつラーメンを食べた。今度また九州まで来て食べたいのは…うーん…丸幸ラーメンかなぁ…。
大学生のうちにやりたかったことをまた叶えることができた。

3日目の翌朝、この日は小倉から京都に帰るだけ。今回のメインはとんこつラーメンなので、特に書くこともない。

せいぜい、小倉で「ハイパーサルーン」にお別れをして…

下関で交直切替のABB試験を眺め…

広島であなご弁当に舌鼓を打ち…

窓を開けた黄色い電車に乗りながら…

夏の瀬戸内海をのんびりと眺めていた程度である。

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