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原因の特定は不可能!?

冷凍クリスマスケーキが崩れた状態で配達された問題。
800件超。全体の約3割くらいの数らしいです。
起きてしまった事は仕方がないにしても、
原因の特定は不可能」と言う見解には驚きました。
どういう理由からその結論に至ったのか、非常に興味があります。

と同時に、「原因特定不可能」と結論付けてしまうような体質だからこそ発生してしまった事故なんだろうな と思ってしまうのです。

事故の原因特定の意義をあまりに軽視しています。

800件発生した事故に対して、原因特定できないはありえません。
確認のしようがない場合、普通は推測で特定するのです。
一つに絞りきれない場合は、複数の原因を挙げてもいいのです。
可能性を全て上げて、それに対して再発防止策をとるのが普通です。

特定不可能と言ってる事は、何の対策も取れない(取らない)事を意味するわけです。 その原因を作った工程の人も、そこが原因と知らずにまた同じ事を繰り返すかもしれません。

事故の原因を特定しないと、企業の姿勢が疑われます。
今後の信用に関わる問題でもあります。
返金して謝罪すれば信用が維持できるわけではありません。

言うまでもなく、ケーキが冷凍されていない状態の時に崩れたのは素人でも分かります。冷凍された状態で崩れるとしたら、欠けたり、割れたりするだけで、
あのように溶けるように崩れる事はないからです。

という事は、工程のどこかに温度管理が甘くて解凍してしまった所が存在するはずです。それがどこなのか今となっては特定できないとしても、原因は温度管理、そして対策は温度管理システムの見直し。 それだけでも十分です。

冷凍の目的は、賞味期限を長くする事だけでなく、ケーキの型崩れを防止する目的もあるとしたら、その目的の周知を徹底しないといけません。
やる事を規定するだけでは不十分で、それをやる理由も伝える事が必要です。

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